★ 現在の価値観からすると、一方的な発言もあります。こんなこと言ってはいけないという表現があります。けれども、当時の「私の気分」をそのまま書いて、現在はすごく反省している、というのを前置きさせてください。どうぞ、ご了承ください。
鳴らない風鈴
涼しくない扇風機
暑くない夏
明るくない蛍光灯
学問を教えない大学
金ばかりとる大学
泣きわめかない赤ん坊
美しくない女性
明るくない女の子
物を悟ったような子ども
感情を表わさない顔
性情ばかりかき集める小説
歌を歌えない歌手
たくさん たくさん
いるけれど、
みんな、力を尽くしてるんだから
何とかならなければ
……1977.7.28 1:17am
これは詩のつもりで原稿用紙に書きつけたようです。土日に家の片づけをしていて、書類の山から出てきました。まだまだつまらないものはありそうです。
発掘はしました。打ち込んでみました。らしくない存在が回りにいっぱいあって、それらは「らしくはない」けれど、そこに存在していて、だったら、日々変化はしているわけだから、何かそれらしいものになってくれたらいいのにな、という願望みたいなのは感じました。
自分のことは何も語っていないけれど、自分に関してもたくさん「らしくない」ところを感じ、もっとホントの自分を見つけてくれ! というような希望も語っているのではないか、そういうふうな都合のいい解釈もしてみました。
もっと「爆発」して、「らしさ」をどんな形であれ、取り戻せ! そんな意味もあるのかなと、四十数年前の自分を都合よく見てみました。
おもしろさが見つかればいいのにな。