甘い生活 since2013

俳句や短歌などを書きます! 詩が書けたらいいんですけど……。

写真や絵などを貼り付けて、二次元の旅をしています。

小さな仕事 

2020年07月04日 14時29分00秒 | 本と文学と人と

 何日間かかけて、やっとこの本を読み終えました。「古くてあたらしい仕事」って、本屋さんということみたいでした。

 島田さんは、10年やってきたそうです。たったの一人で! 若いのに、しっかり者です。

 小さな仕事は、小さなきっかけからはじまる。

 だれかの一言から。ふと思い出した記憶から。昨日読んだ本の一節から。
 それは、市場に転がっているのではないし、業界内の特別なコネクションのなかにあるのでもない。
 それは、人と人とのあいだにある。
 
 だれかを喜ばせたいという気持ちで、なにかをつくろうと考え、そのためにだれかの力を借りる。それはぼくの仕事のように形をともなうものかもしれないし、すぐに消えてなくなってしまうものかもしれない。

 でも、だれかのための仕事は、世の中が便利になっても、消えてなくなるものではない。
 それが、この仕事を10年続けた、ぼくの結論だ。
『古くてあたらしい仕事』島田潤一郎(新潮社 2019)

 島田さんは、ひとり出版社というのをやってきたそうです。そして、本屋さんは、私たちに古くて新しいことを教えてくれるところみたいです。

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