あまりに情報と味があふれていて、私は整理がつかなかったのですが、先週、ものすごいお昼ごはんを食べました。
私たちのほかに、二つの女性グループがいました。みなさん、おしゃべりとお料理を楽しんでいたのだと思われます。
私たちだけ、オッサンのグループで、みんな高踏趣味のおしゃべりをしていますが、あまりに次から次というお料理の洪水に、もう圧倒されてしまって、エッサカモッサカ食べていました。
その点女性は、自分たちのペースでおしゃべりと食べるのを上手にコントロールしています。
一番最後に来たはずなのに、私たちオッサングループが最初に食べ終わってしまったんだから、やはり、楽しみ方としてはイマイチでした。
二番目はこれです。動物たんぱく質はほとんどなくて、サーモンが少しあったりする程度で、ほとんど野菜を料理したということでしたが、何だかよく分からないけど、手が込んでいるのか、有り難さがあって、これ何だろうね。不思議な味がする。と、思っていると、次の料理になったりするのでした。
矢継ぎ早で、余計なことを考えさせないのです。
天ぷらが出るという話だったけれど、野菜なんだろうけど、簡単な野菜ではないはずです。
私どもは、安直な天ぷら定食になれていて、海老天がついて、イモ天とか、タマネギ天とかでお腹をふくらませて、天つゆつけてコテコテ食べるというイメージを持ち、その通りに体験しようとしがちです。
でも、天ぷらといったって、並大抵の素材ではなくて、雪の下? 何それ? 他にも、野菜のはずなんだけど、よくわからない野菜の天ぷらで、何だか不思議だなというのが先に来て、おいしいというのがなかなか来ません。とにかく、おいしかったのだけれど、私の食生活との距離がありすぎて、この意表を突く素材と料理にただびっくりしていました。
ごはんが出てきて、おそらくこれが終わりで、あとはデザートということなんだろうけど、ごはんには黒豆だって入っています。野菜をふんだんに入れるということは、かくも贅沢で、かくも豊かなものなのか。
もう、これまたびっくりです。
コーヒーとデザートでした。
ああ、大変なお昼を食べさせてもらった。
隠れ家的なお店らしいけれど、知る人ぞ知る、趣味人の、特に女性に人気のある、お店だったようです。
今回は、驚くばっかりで余裕がなかったから、次回、行くチャンスがあれば、もう少し、ゆっくり食べてみたいな。