甘い生活 since2013

俳句や短歌などを書きます! 詩が書けたらいいんですけど……。

写真や絵などを貼り付けて、二次元の旅をしています。

ドラマは夕闇の中で

2021年05月30日 18時55分02秒 | トリたちとともに

 今日もちゃんと夕方散歩してきました。1時間かそこらヨタヨタ歩くだけでもうくたびれてしまってます。

 出るのが早かったから、太陽光線もサンサンと降り注ぎ、西日の厳しいこと。こんなに光を浴びるのは久しぶりですか。昨日もそんなに太陽光線はなかったし、それはありがたいことでした。

 そう、もう17時を過ぎてるのに、フトンたたいている音も聞こえたなぁ。少し遅すぎると思うけど、太陽にフトンをさらしたい気持ち、それはわかります。どこのおうちだかわからないけど、人々の生活を音で感じられて、何だかステキでした。特に何をするわけではなく、ただいつもの道を歩いていたんですね。なんてったって、日曜の夕方なんですから!

 歩いて行くと、3人のパーカーを頭からかぶり、マスクをして、今からどこかへ行こうという若者たちがいました。たぶん彼らは日曜の遊びの続きなのに、散歩をしようという中高年の私たちは構えてしまっていました。何だかよくないことだよなと思いました。特に私!

 外に行けば、人はいるのだから、私もちゃんとマスクをすればいいのに、散歩だからと言い訳して、マスクは袋に入れたまま、マスクもしないですれ違いました。悪いのは私です。若者たちは何も悪くない。

 いやむしろ、今からどこかへ出かけて、日曜の夜の何かが始まるでしょう。若者たちはちゃんと活動している。どんどんおしゃべりをして、一緒にゴハンを食べてくれたらいい。お酒を飲んで騒いだり、バイクを乗り回したり、そんなのは少し迷惑だけど、この若者たちは全くそんな雰囲気はなかったんです。ただ暑いのに、パーカーを3人とも頭からかぶり、もちろん長袖で、それがどうなんだろうと思っただけでした。


 これはイソヒヨではないけど、とにかく私たちの目の前にイソヒヨくんが来ました。

 電柱のてっぺんで夕方の歌をうたっていました。そうか、最近は朝もいい声を聞かせてくれるけれど、夕方も鳴いてるし、イソヒヨドリはうちのまわりで大活躍のようです。

 あまり世の中の若い人たち、世の中の中堅の人たち、みんなトリが鳴くなんて、そんなの当たり前だし、ホーホケキョくらいしか知らないし、自分たちのまわりにトリがいるということをあまり意識していないんでしょうね。

 トリなんているのも当たり前だし、ツバメもいつの間にか来ていて、家の軒先で子育てしているし、親に食べ物をねだる子どもたちの姿に目を止めたこともあるだろうけど、トリの子育てよりも、自分たちの子育てに忙しいでしょうね。


 トリたちのことに興味が出てきたのも、私だってごく最近のことのような気がします。私たちのまわりにトリはいるし、冬はうちの庭みたいなところにも訪れてくれるトリさんがいます。初夏はヤマバト、スズメ、ツバメたちの子育てが忙しいみたいだし、一度はうちの庭でヒヨドリが子育てしようとしたこともありました。

 残念ながらヒナは大きくなってしまって、自分から巣から降りたのか、それとも落ちたのか。あまり飛べないくせに木の下で小さくなっていて、私にはどうしようもできず、ただじっと見ていたら、そのまま親に連れられてどこかへいなくなったことがありました。もう何年か前のことでした。

 ヤマバトは、巣作りをしようとするので、うちの一番大きな木はてっぺんで切ってしまいました。てっぺんが刈り上げられて、またしばらくしたら再生すると思うけれど、いまはツンツルテンになりました。ヤマバトも候補地の一つがなくなって、少しガッカリしたかな。



 それで、昨日の夜のことでした。

 散歩の最後の方、うちの近所に近づいてから、ずっと屋根のてっぺんで鳴いているトリの声が聞こえました。ピピピピ、ガーク、最後の方はカエルが声を合わせているのかと聞いてたら、どうやら一羽の鳥が鳴いているようでした。

 近所の人も、何だか困ったような様子でした。どうしたんですか? 何があったんだろう? 近所の方は、少し事情が分かっていて、親鳥が自分の子どもを呼んでいるのだということでした。

 子どもはどこにいるんだろう?

 夕闇の中でトリが鳴いてる方をよく見てみたら、家の窓のワクのところにしがみついている二羽のヒナが見えました。

 そうだったのか。それを親鳥は何とかしようと鳴いているらしい。そして、見上げれば、さっきまでイマイチだった西の空が怖いくらいの夕映えになっていました。

 いや、それよりも鳥の親子がどうなるかでしょう。でも、私たちにはどうにもできなくて、昔のヒヨドリの時のように、自分たちで解決してもらうしかなかった。

 翌朝は、もう鳥の鳴き声は聞こえなくて、どこかへ避難したことでしょう。たぶん、野犬やネコはいない。イタチはいるけど、そんなに暴れてはいない。でも、どこに避難すれば、親子はふたたび一緒に暮らせるのか、あれこれと気にはなったけれど、翌朝は何でもなく始まり、昨日一緒に見上げたご近所さんも、何ともない様子でした。


 うちにはヤモリくんはいるけど、鳥の親子に食べられはするけど、食べる方ではないしな。どうなったんだろうな。


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