今朝、クルマを止めたら、すぐ向こうでカラスがハトを押さえ込んでいました。気づいたら取っ組み合っていたのです。何度か首のあたりをつついています。いつ、どんなにして捕われたのか、よくはわからないけれど、今、私の目の前でハトの命が危ない!
もがいているようだけど、有効な反撃ができていないじゃないか。カラスの目をつついてやればいいんだ。反撃しろ! カラスも押さえつけたはいいけれど、最後のところでハトの命を奪えてなかった。ザマーミロ! カラスは仲間を呼んでいるようでした。クルマから降りようとしていた私は凍ったままでした。
ハトが殺されなければいいのだけど、希望的なぼんやりした気持ちで見ていた。本当に危なくなったら、カラスを追い立てて、ハトを逃がすこともできたでしょう。どうなる、どうなる、と見ていたら、カラスの仲間たちはまわりから声は聞こえたけれど、すぐにやって来ず、大した反撃もしていないけれど、押さえきれなくなって、取り逃がしてしまう。とはいえ、空をフラフラ飛ぶようなら、いつでも打ち倒して見せようというのか、カラスは低空飛行で何度も行ったり来たりしています。
ハトは? どうやら、建物の影に隠れたようでした。そこなら、カラスに背中か押さえつけられて、致命傷を与えられるとか、地面に押し倒されて正気を失うとか、そういうことはないみたいで、ずっと建物の陰でじっとしているようでした。
助かったのかもしれない。やっとクルマから降りて、そっとハトの方を見てみたら、じっと動かないで、今は助かったけれど、油断ができない、そんな気持ちでボーツとしているようでした。助けるために捕まえてあげるとか、そんなハトをあわてさせることはしてはいけないから、そのまま放置することにしました。助かったのだと思うけれど、受難は続くかもしれないし、カラスは執念深いかもしれないし、どこかで見ていたかもしれない。
何日か前、昼間に奥さんと散歩していた時、カラスに小型の猛禽類がずっと追われているのを目撃しました。だだっ広い田んぼの上を、何度も急旋回してカラスをかわそうとしている頭の先から尾羽までピンと伸ばしたシルエットが行ったり来たりしていました。何分くらいだったか、直線でずっと遠くまでを飛ぶのではなく、猛ダッシュをしてクルッと回る、そういうのを繰り返しています。カラスは意外と小回りが利いて、小さな猛禽類の後ろに迫っています。
隠れる木のようなものがあれば、すばやくそこに入り込み、大きなカラスは身動きが取れずに諦める、ということもできたでしょうけど、何もさえぎるもののない田んぼの上での追撃でした。そんな風にかわすしかないのか、あの遠くに見えるシルエットのトリは、ノスリとか、ミサゴとか、よくわからないけど、猛禽類の仲間なんでしょう。でも、小さい猛禽類です。カラスの方が大きい。
何分かの追走劇で、どうにかカラスをかわしてトリはやっと自由になれたようでした。他のカラスたちも見ていたけれど、グループになって追いかけるということはないようでした。
奥さんは、ひとりで散歩している時に、トンビがカラスに襲われたのを見たことがあったそうです。そういえば、昔、天王寺動物園の大きな鳥の金網の上で休憩していたサギが、カラスに襲われるのも見たことがありました。惨劇は下からずっと見ることはできたけれど、あまりに残酷で見るのは止めたんでしたっけ。
カラスたちは、いろんな生き物を襲うのは当たり前なんでしょう。だから、ハトでも、ヒヨドリでも、ニワトリでも、うっかりしてると襲われるのかもしれない。
たまたま助かったり、命を落としたりは自然の流れなんだろうか。でも、もっと基本的な活動をしてもらえるといいんだけど、どうだったんだろう。
普通にゴミ拾いしたり、田んぼの中に入ってたり、そんなことではダメなんだろうかなぁ。
建物の陰に退避しているハトは、いろんなことを考えさせてくれました。何とかならないものかと、どうにもならないことを考えてたりしました。