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五月三日、私のギックリ記念日になりました。それから三日過ぎた今も、上半身を支えることができなくて、すぐにクタッとしてしまいます。
パソコンをするために、しばらくアイロン台の上のパソコンに向かったとしても、そんなに与えられた時間は多くありません。
今も、ここにたどり着くまでに寄り道をしたから、あと10分程度打ち込んだら、もう切り上げて横にならなくてはいけない、かもしれません。
自分の体は、これしかないので、これが頼りなんだけど、いざ、どこかが調子が悪くなると、持て余してしまうのも確かです。
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こんなに面倒な体だけど、私を運んでくれたりするし、私はとりあえず、この体でずっとこれからも過ごして行かなくてはならない。大事にして、いたわって、時々は鍛えて、長く付き合いたいと思うのです。
気持ちはあるのだけれど、すぐに油断するのもいつものことで、もうわがまま放題にさせてしまう。とにかく鍛えない。横になっているものは横になっているまま、邪魔なものは、少し避けるだけ。とにかくだらしないので、また、何かのきっかけでダウンしたりするでしょう。
これから、お腹を突き出して歩くのは、気づいたらやめようと思います。
昨日、2冊の本を読みました。
ひとつ目は、木内信敬(きうち・のぶゆき)さんの「ジプシーの謎を追って」(1989 ちくまプリマーブックス)でした。
このギックリ休みの間に読みました。
30年前に書かれた本ですが、ジプシーは最初エジプト起源の人々だと思われたそうです。
黒い肌、黒い髪、未知の言語、音楽・芸能のセンス、強い団結力、西方から来たという歴史、それらをひっくるめて「エジプシャン」と決めつけられ、それが使われるうちに「ジプシャン」から「ジプシー」となったそうです。
これは呼ぶ側の立場で、異質な存在としてのレッテルでした。
ジプシーのことを、フランスではジタン、スペインではヒタノといいますが、両方ともエジプト人という言葉から出たものです。
ドイツ語では少し違って、彼らはチゴイネルと呼ばれます。この名称はエジプトとは結び付かないようです。フランス語のもうひとつの名前ツィガンや、イタリア語のジンカリなどと同じく、大昔ギリシャあたりで、ジプシーがアチガーニ(異教徒)と呼ばれていた、その言葉からきているということです。
他にもいろいろと呼び方はあるようで、「ボヘミアン」などもそうだそうでした。
呼び方はもう、ヨーロッパからアメリカ大陸まで広がっているんですから、いろいろあってもいいのですが、どこから来たのか、ルーツはどこなのか、中央アジアならまだしも、どうしてヨーロッパで遊牧民のように移動するのか、いくつかの謎がありました。
そして、ルーツは、その言語から、インド北西部あたりの人たちであったろうというところまで解明され、宗教や生活習慣など、研究者たちが取り組んできた内容をわかりやすくまとめてあるようでした。
彼らのことばは、ロマニー語と呼ばれるものだそうで、各地に散らばり各地の単語などを吸収しているので、それぞれの進化を遂げているようです。
そうした彼らの生活習慣もさることながら、こうした人たち(サンカやクグツ)が日本にもかつていて、そうした異質な人々と共生していくことが大事なのだ、という当たり前の話にはなります。もっといろいろあったとは思いますけど……。
もう一つは読み切っていないので、また今度。
表紙は、今年は行くことができなかった長谷園陶器まつり(2015)でした。