甘い生活 since2013

俳句や短歌などを書きます! 詩が書けたらいいんですけど……。

写真や絵などを貼り付けて、二次元の旅をしています。

三角帽子とわたし

2016年11月05日 05時51分51秒 | わがまま音楽

 つい先週くらいまでは、ラジオをつけると日本シリーズが行われていて、そちらを聞きながら家に帰ったものでした。そうすると、さわやか日ハムが勢いを盛り返して、何となく余裕を見せていた広島を逆転してしまいました。

 勢いというのはわからないもので、いつでも打てるという気分で入っていた打席が、いつのまにか、いつ打席に入ってもヒットが続かなくなってしまって、広島の選手たちは「あれ、もう負けてしまった」という、気づかぬうちの敗北だったでしょうか。

 それとも、ものすごくプレッシャーが来ていたのか、みんな最後の方は、いつもの自分を失い、固くなっているような感じでした。

 私には、こうした試合の流れというのが読めないです。まあ、そういう勝負の世界に身を置いたことはないわけですから、わからないのは当たり前ですけど、そういう空気を味わってみたいと思って、テレビとかを見るんでしょうね。疑似体験でしかないけれど、一緒になってる気分だけは味わえます。

 そんな日本シリーズでした。

 終わってしまったら、何もかもウソみたいで、どこが勝ったのやら、あの人はどこにいるのやら、知らないうちに世の中は進んでいくことでしょう。黒田さんはコーチの道を進むのか、それともNHKかどこかにスカウトされるんでしょうか。

 どっちにしろ、彼のことばを聞きたい人はたくさんいるだろうから、立場を変えて、何かを話してもらえると、みんな喜ぶでしょうね。アメリカで毎年確実に結果を出し、最後はお金ではなく、学んできたことをホームチームに返そうとした姿勢がすばらしいじゃないですか!

 私にそんなことができますか? アメリカでそこそこ成功していたら、そのままそこでやれるまでやる、というのがフツーの私たちです。フツーはそこそこやれないのですから、それを着実にこなしてきた実績はまず賞賛されるでしょう。

 夢を見ない男・松坂大輔さんでさえ、アメリカで成功したのは一瞬で、すぐにダメになってしまって、日本に帰ってきてもボロホロで、あとは寂しく消えるだけとなっているのに、黒田さんは着実に結果を出し続けたわけですから、なんといってもすごいです。

 その黒田さんのチーム・広島に勝った日本ハムは、もっとすごいかもしれない。


 今、帰るとき、もうラジオは聞きません。迷うことなく「三角帽子」なのです。指揮はエルネスト・アンセルメさんで、スイス・ロマンド管弦楽団の演奏です。

 昔はこの40分くらいがスッと聞けて、どこをとっても飽きない、楽しい音楽だったような気がします。でも、この秋に聞くと、何となくスカスカなのです。メロデイは流れていかないし、間が開きすぎている気がする。

 けれども、タヌキやシカに気をつけながら、たまに遅いクルマにイライラしつつ、それでも追い抜かさないことに決めたので、音楽に合わせてゆったりすることにしましたし、近ごろは完全な夜の中をぬけていきますし、わりとBGMとして合うようで、こんな曲だったかなと思いつつ聞いています。

 バレエ音楽なので、ドラマがあって、悪代官をこらしめるドタバタ喜劇で、最後はみんなが踊ってしめくくる、型どおりのお芝居なのだと思われます。その間をずっと曲が進んでいくわけで、私は帰宅前に曲は終わって、次の「恋は魔術師」の冒頭を聞くあたりで家に着いてしまうので、こちらはついいいかげんになってしまって、真剣に聞いていません。

 「三角帽子」というタイトルは、代官のスタイルのことらしい。みんなに少し嫌われ、恐れられる権力者で、いろいろとワルサをするらしくて、庶民の美人女房に横恋慕したりするそうです。中国の王様なら、すぐに夫は殺して、女房を後宮に取り込むのが当たり前ですけど、スペインなので、そこまで激しくなくて、女の人も、時には別の男を愛するかもしれないし、ちゃんと夫を愛するときもあるという、わりと自由な感じの男と女みたいで、そんなことがこれまた私には苦手なんだけど、ヨーロッパ的だなあと思ったりします。

 ヨーロッパの人々は、個々が独立しています。アジアのように、持ちつ持たれつというのがありません。カラリとしている。


 そんなこんなのCDは、ゴヤさんの「鰯の埋葬」というタイトルの絵を使ったジャケットです。ゴヤさんはファリャさんよりも100年は早くて、三角帽子そのものの絵を描いていないんですね。人々のたくましく、少し怪しさもある祭礼を描いています。それを借用したジャケットで、私はなかなか気に入っています。

 実物は縦長とは知らなかった。ああ、スペイン的なもの、生で見に行きたい気分です。そういうの、どこかでやってないかなあ。近くで探してみて、行きたい気分です。

1 ゴヤの絵と スペイン気分の 今朝の秋




 今まで庭仕事をしていました。やっとアサガオをネットから取り外しました。奥さんは今から庭仕事みたいです。私は、もう飽きたのでブログ遊びをしています。頭の上をヘリコプターが通っていきました。今から演習でしょうか?

2 蝶の上ヘリコプターと秋の空

 モンキチョウは、まだ飛んでいます。メダカたちを家の中に入れてあげました。何匹冬を越せるでしょうか。それは私次第ですね。みんな元気に育って欲しいけれど……。


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