日曜の午後とか、朝のうちにブログも書いたら、もうパソコン遊びはやらないはずでした。
毎日、特に変化もないし、寒さに負けて奥さんのお散歩にもついていけてなかった。何たることだ! ワンコにも及ばない。とてもグータラなデブおやじでした。日曜午後は、テレビなんか見ないし、音楽はずっとヘンデルの「水上の音楽」を最初から最後まで三回くらい聞いたでしょうか。
ずっと片づけをしていたんでした。それと、youtube遊び、本当にとんでもない時間の過ごし方でしたけど、フェリーニさんのダイジェスト(名場面を五分くらいにまとめたもの)を見て、「ああ、こういう世界をずっと忘れてた」と寂しく思い出しました。私の大事なものでした。どこかに置き忘れていた!
近ごろは、フェリーニさんだって見てないし、「スターウォーズ」だって見ていない。「インディ・ジョーンズ」だって、「007」だって、シリーズものの有名なものも、知らないものも、とにかく何もかも見ていない自分に気づきました。「バットマン」も見てなくて、「ダーク・ナイト・ライゼズ」のエンドタイトルの音楽を聴くくらい……。
最近見た映画? 「フラッシュ・ゴードン」だったでしょうか?
あれは、おもしいろいと思ったんですけど、家族からは不評で、続けて見られないから細切れで見ていたら、その度にあれこれ言われました。確かに、チープだし、アクションもイマイチだし、主役がカッコ悪いし、何から何まで安っぽかったけれど、何だかおもしろいと思ったんです。
何てったって、敵役がマックス・フォン・シドーという、スウェーデンの名優さんだし、あんなすごい人が、不気味にワル役をやってるんですから、実は味のある作品だったんだけど、もうハードディスクから消してしまいました。
残念です。いつか、再び見るチャンスがめぐってきたら、見ようと思います。ロックバンドのクイーンが音楽をやってますから、またブームになったら、テレビでやるでしょう。
いろんなものを忘れてたのに気が付きました。
何となく、回帰的というのか、懐古的というのか、前向きではなくて、後ろ向きな感じです。
でも、そこにはとても豊かな、いろんな意味が複層的にこめられた作品があったのだと思い出しました。
といっても、私はそんなに見ているわけではないし、タルコフスキーさんも、そんなにたくさん作品を作った人ではありません。
デビュー作は、「ぼくの村は戦場だった」1962でした。原題は「イヴァンの子ども時代」というそうで、ロシア的な世界を描いた。原作はあるようです。何だか薄暗くて、見てないと思います。
二作目は「アンドレイ・ルブリュフ」1967 完成したのは66年くらいだけど、ソ連でOKが出るまで時間がかかりすぎて、いくつかのカットやら、映像加工があって、いくつかのバージョンがあるそうです。おおよそ3時間くらいの長大な作品で、チラッと見たら、とても魅力的で、私はDVDは買いました。でも、これも本と一緒で、買っただけで満足して、見ていません。
これは、ロシアの中世のイコン画家の生涯をたどる作品です。ロシア/ソ連の映画って、長大なものがあって、原作を知らない私なんて、なかなか本筋をつかめないかもしれず、見てすぐに理解できるのか、不安はあります。
そして、1972年の「惑星ソラリス」、これはSF仕立てなので、ボンクラの私でも楽しく見ることができて、何度か見て、DVDも買いました。
人間って、いったい何をやってんだろう。というのを思わせてくれる作品でした。
四作目が自伝的な作品の「鏡」1975 これは見ていません。
五作目が「ストーカー」1979、これもSFですけど、廃墟の中を主人公たちが旅する物語でした。
そして、晩年の二作品は、ソ連内では制作できず、「ノスタルジア」1983、「サクリファイス」1986、これらの作品を作り上げたあと、タルコフスキーさんは、国に帰ることができなくて、54歳でパリで亡くなるのでした。
見てない作品もいくつかあるのに、すべての作品が気になる映像作家さんです。DVDはとりあえず三枚はあります。それらを見たらいいんですけど、そんな余裕もありません。
私は、タルコフスキーさんのこと、引っかかってたのに、ずっと忘れていた。私も、そんなに時間があるわけではありません。
やりたいこと、見たいものを見て、やれることをして、満足してみたい。
でも、私のやりたいことって、いったい何だったんだろう。映像作品を残そうなんて無理だし、そういう人生ではありませんでした。
もう、わからなくなってきました。やりたいことをやっていきます。お酒もなるべく飲まないようにしよう。もっといろいろと人と話をしよう。人にやさしく接しよう。自分の健康にも気をつけよう。反省ばかり。できてないことばっかりです。