世の中こんなになっているので、何か笑えるネタないかなと思ったんですけど、何も笑えることはありません。
笑えるのは、自分くらいで、みんなに失笑でもしてもらいますか!
私は、もう少しシャープな顔をしていると自分では思ってたんですけど、それは大いなるカン違いで、実はピーナツ顔をしていると気づいたのは、二十歳を過ぎて髪の毛を短くした時だったのかなあ。こめかみのあたりがへっこんでいて、鏡を正面から見たら、ピーナツそのものでした。ガーンとショックを受けました。まさか、ピーナッツになってたとは! つくづく自分を知らなかった。
頭が薄くなってきたのは、いつ頃かなあ。五十くらいかなあ。スカスカになってきて、「もういつだってツルピカにしてやるもん!」と言いながら、それを実現できないまま、ズルズルとうすい頭のまま日々を過ごしています。
ヒゲを伸ばしたら、もう真っ白で、これはなかなか自分でも「カッコイイ」と思ってますけど、まわりの人は「キタナイ」とか、無視するか、無言でノーコメントなので、だんだん気が引けてきて、こっちもヒゲを隠すようになってしまいます。だから、ヒゲも気に入っているのに、伸ばせていない。まあ、芸術家ならいいんだけど、そうでもないし、仕方がありません。
眉毛はもちろん垂れていますよ。これは父譲り。そして、カゴシマ人の伝統として目のまわりがくぼんできて、おでこの下にくぼんだ目玉があります。年を取ったので、二重まぶたにもなってきました。
ただのみっともないオヤジになってしまった。昔はみっともない、トッチャン坊やだったのに、今はそんななのか……。
ちっとも笑えないね。ただのそれだけのことですね。
でも、そんな私と、時々テレビに出てる寺尾聡さん、彼が出てくると、うちの奥さんは元気が出てきて、
「お父さんの宇野重吉さんも好きだったけど、息子さんもカッコイイ。お父さんに似ている。」とほめてくれます。
「おお、そうかい。似てるのか。パーツは同じようなものだもんな!」とか思って聞いてたら、
「でも、この人は背が高いんだよ」と突き落とすのでした。
「あれー、そりゃ、おらはちっちゃいよー」と悲鳴を上げながら、オラは落ちていくんです。
どこへ? そりゃ、ションボリの谷かな。
★ うちの奥さんが言うには、この絵は「似ていない」ということでした。こんな鼻筋の通ったハナではなくて、「チョンモリした」鼻なのだそうで、それが間違っているということでした。
そうですね。確かに、美化している。頭はうすいし、ヒゲはきたないし、目はトローンとしているし、自画像にされるほどの顔ではありません。残念ですね。また、ペイントを研究し、自分を見つめて、リアルな自分を描けるようにしてみます。まあ、笑いを振りまきたかった(大阪人のサガですね)だけなんだけど……。ネタが自分では、笑えないか……。
1970年の甲子園の一塁側スタンド、うちのお父さんの顔の下だけ映ってますね。こんな切り取り方でよかったんだろうか。母が撮ったのかな。
こんな顔してたのに、今はこんなかよ! もう腹立ってきちゃいますね!