うたを聞かせてくれないか
ありふれた歌じゃなくってさ
古い歌でもなくってさ
だれかのおしきせ(押し着せ?)でもなくってさ。
あたらしいうたをうたってよ
あなたのうたをうたってよ
あなたの歩いてきた道を
簡単にはつたえられないだろうけど。
あたらしい、あなたのうたなら聞きたいな
それはわたしと似てるかな
それとも違ううたかもなぁ
それでも何だか聞きたいな。
あなたのうたなら納得すると思う
あなたのうたならシンミリすると思う
あなたはそんなに歌いたくないかもしれないけど
それでもあなたのうたを歌ってよ。
わたしはうたを歌うかな?
わたしは一本調子だから
みんなウンザリするかもな……。
だから、たぶん歌わないと思います。
わたしはうたの言葉をなくしてる。
あーとか、うーとか、言葉にならないわめきはあるけど
歌らしいことばは持ってない
言葉にならない鳴き声だけ、まるでケモノかジイサンか……。
わたしはうたを歌うかな?
歌いたいけど楽器もないし、メロディも持ってないし……
ハナウタなら、いえ、ハナウタも持ってません。
恋しさやら、懐かしさやら、そんなものはあるんだけれど……。
わたしはうたを歌いたい
言葉がなくても歌いたい
言葉はなくても、そばに行き、それらしき歌をうたいましょう。
言葉を拾い集めましょう。
うたを聞かせてくれないか
あなたのうたを聞きたいな
あなたのうたはあなたしか、わからないかもしれなくて
ちゃんとわたしは質問します。そうすれば私の心にも
しっくり聞こえてくるはずです。
あなたのうたを聞かせてね
わたしはうたを探します
ちゃんと準備をして歌います。
大した歌ではありません
ショボくれたうたを歌います。
それは良くない自虐ネタです。
わかっているつもりです。
わたしのうたは、確かにあるはずだけど、
ちゃんと歌えるものなのか?
「うたを聞かせてくださいな」
お嬢さんも言ってます。
みんなで歌ってあげましょう。
それはバラバラかもしれないけど、
だれかは聞いてくれるでしょう。
みんなで聞かせてあげましょう。
みんなで聞いてあげましょう。
「うたを聞かせてくださいな!」
そんな心で行きましょう。
★ 金沢に向かうクルマの中で、たぶんお昼の「歌謡スクランブル」というNHK-FMの番組の中で、森山良子さんの「歌ってよ夕日の歌を」という曲を聴きました。歌そのものは聴いたことがありました。けれども、森山良子さんとはつながっていませんでした。
「うたってよ、ゆうひのうたを」と繰り返されると、その歌がどんななのか、よくはわからないけれど、聞こえてくるような、よくわからないような、不思議な気分でした。歌そのものはわからないのに、「夕日の歌」があるような感覚になりました。
よくわからない歌を私たちは歌う、というのか、そういう誰かに聞かせるものでなくて、自分なりの工夫や努力は繰り返しているのでしょう。歌を聞かせる(聞いてもらう)って、難しいです。それでも私たちは歌わないではいられない。むしろ迷惑になるかもしれないけれど、それでも歌わずにはいられない。
以上、朝の思いつき記事です。失礼しました!