先週、大阪に行き、母と花見か、それともフリマに行くかと考えていましたが、結局、どこにも行かず、母にフトンを出させたり、洗濯物を増やしたりしただけでした。
でも、洗濯場のトタン屋根が壊れていて、それを修理するお手伝いはしました。実際に活動したのは弟で、私はそれを見ていただけでしたが、まあ、気持ちの上では参加したことになるのかな。
夕方に着いて、次の日の十時くらいには出てきたので、十数時間しか一緒にいてあげなかったのかぁ。いかんなあ。もう少し一緒にいてあげたらよかったです。
母は、「いつもオトーサンがおるみたいやよ」と語ってましたが、ひとりで暮らすことにも少しは慣れたみたいでした。もう何年も経ちますもんね。ただ膝が思うようにいかず、少しずつオバーチャン歩きになってきました。あんなにトコトコ歩きが自慢だったのに、八十目前で足が弱ってくるなんて、人の体って、うまくできているというのか、そうなるようになっているんですね。
息子の私は、母が「真鍋島、オトーサンは行ったんやよ。行きたいわ。連れてってね」と言うと、ついつい安請け合いはした私ですけど、いつになったら母を瀬戸内の島へ連れて行ってあげるのやら……。
真鍋島は、叔母のダンナさんの故郷で、結婚前に父は妹の嫁ぎ先に挨拶に出かけたそうです。その時の話は全く聞いていないけど、そちらにかすかな縁があったのは確かです。叔母のダンナさんももうこの世にはいないし、叔母は私たち親戚の顔もわからないようです。あんなにキビキビしていた人なのに、人生ってキビシイというのか、生きているうちに好きなことをしないといけないというのか。
いや、叔母はしっかりと看護師としてずっと頑張ってきたわけですから、満足のいく人生だったでしょう。ただ残念なことにお子さんがおられず、叔母を慕って看護の道に進んだ従姉が引き取っています。この従姉さんは、私たちサイドから見ると、あれこれ言われる対象にはなっているけど、面倒を見ているのだから、私はエライと思っています。
つまんないウチの事情を書きました。人生っていろいろですもんね。一度、真鍋島に母を連れてってあげなきゃいけません。岡山県なんですけど、どこから行けばいいのかな。
大阪からの帰り、ナンバのタワーレコードに行きました。欲しいものはいくつかありました。でも、お金はないわけですから、最小限にしなくてはいけない。昔は大人買いだとご立派なことをしていましたが、最近はお金がないですね。どうしたのかな。貯金したのかな?
それで、マーラーの「大地の歌」を買いました。コマーシャルで使われていたところだけは耳ざわりがよく、他の時間はあまりピンときませんでした。また、クルマで聞いてみないといけません。
モーツアルトの「トルコ行進曲付き」も買いました。他の曲はみんなモーツアルトなんですけど、トルコ行進曲だけがモーツアルト離れをしている。何度も何度も何度も聞いても耳に残らないと思われます。だから、これもボケ中年の私にはピッタリです。何度でも聞き続けられます。
あともう一つ、ビョークがアイスランド語で歌っているジャズ、というのを千五百円も出して買ってしまいました。だったらオリジナルアルバムを買えよ! という話ですが、好きなんだけど(奥さんは毛嫌いしてますから、ひとりでクルマで聞くしかないんだけど)、わかってしまいそうで、あえてジャズにしました。
昨日、夕方聞いてみました。町の風景とビョークのジャズはシンクロしなくて、チグハグな気分で自宅に到着しました。これは聞く場所がないですね。わざわざ家で聞くほどではない。クルマでも聞けない。ああ、これは失敗だったかも。でも、もったいないから、再度チャレンジしてみます。
そんなこんなの、ヒノキの花粉が町にあふれる日々です。目がかゆい。ハナがつんとする。頭は働かない。時間はハナをかむので時間は途切れる。これも人生の味わいの一つですか。