絵がムチャクチャというのではないんですよ。
私がムチャクチャなのです。家族はつつましく生活しているのに、私は無計画で、どうでもいいことばかりして、前向きなことはあまりせず、後ろ向きなことばかりしている。
今さら自分のことを反省しても遅いので、私はそういうアホウなのだと思うことにします。
昨日、山の方のホテルで宴会がありました。最寄りの駅から五キロほどのところにあるホテルには1時間ごとに送迎バスが出ています。
時間通りに着いたと思ったら、2分ぐらい時間はオーバーだったみたいで、バスはありませんでした。えーい、しゃらくせい、歩いてしまえ!
変なムチャクチャな気分がすぐに湧いてしまいます。花粉症の今の時期はホントに短気で、考えなしで行動することが多いようです。
あと1時間辛抱するということができません。スマホがあれば、ひまつぶしをするとか、本があれば本を読むとかしたのかもしれません。カメラがあれば周辺の写真でも撮ったでしょうか。どれもなくて、歩くを選択した。
今振り返ってみると、無謀な行動だったと思います。何度かクルマで通った道だから、少し遠いけど、自分の足で歩いてみようと考えるのがアサハカです。
歩き始めた当初は、名残りのサクラが見られたり、山の中の隠れ家のようなおうちを見つけて、そこに停車しているクルマが大阪ナンバーのプリウスの新型で、「ああ、こうして別荘みたいにして時々やって来ているんだろう」と感心したりしていました。
でも、坂道を何度まがっても、また坂道がつづいています。
「次の坂道で終わりだろう」という期待は何度も裏切られていきます。
後ろから、大きなクルマがやってくる物音がします。振り返りもせず、道の端に寄ると、路線バスが通っていくではありませんか。バスの旅をしている旅人なら、怒り心頭だったところでしょう。
路線バスが走っていたなんて、私は知らなかった。
通り過ぎていく後ろから小さく手を振ってみましたが、バスは無視して走り去りました。
バスにも見放された。40分くらい歩いていたのかもしれません。
ああ、どうしようもない私。でも、歩かねばならない。
★ 宴会前にウォーキングで、こりゃビールがうまいだろう、なんて思えませんでした。
★ どうしてアホなことをしたんだろう、と反省ばかりしていました。
(昔、うちの父がそんな考えられないアホウなことをしていたというのは聞いたことがありますよ。大阪から電車で鹿児島までついて、そこから指宿まで数十キロ歩いて、娘時代の母たちが朝で家の玄関を出てみると、疲れ果てて寝ている父を発見した、そういう伝説もありました。一度母に訊いてみないといけないです。)
最後まで数キロの山道を踏破したんでしょうか?
いえ、やさしい女の人がたまたまクルマで通りかかって、私だと確認して(後ろ姿で私だとわかってしまうみたいです。私ってなんというショボくれたオッサンなんだろうな)拾ってくれました。
それはありがたかったんですけど、歩いていて発熱体になっていたみたいで、乗せてもらったらクルマの窓がくもってしまって、その私の熱気が自分でイヤになってしまいました。こんなに一人で暑くなってバカみたいと情けなかった。
怪獣日和?
それは、おバカな私ですね。怪獣バゴラスは、うちの子のオリジナルです。クリエイティブです。頭に提灯が2つ。アンコウみたいだし、それ以外のものだし、イメージが湧いていたんでしょう。たいしたものです。それにくらべて私は、ただのバカなヤツですね。情けない。