高1の時に、クラスで同人誌みたいなのを作りました。ガリ版印刷でクラス分作りました。50部くらいは作ったでしょうか。
この表紙は誰が書いたんだったっけなあ。
はるか昔の、ガリ版印刷の冊子でした。印刷物へのあこがれを持っていました。自分たちの作品を、自分たちの力で作るというのは、何だか魅力的でした。みんな、学校の勉強で忙しいのに、よくぞムダな遊びをしていたものです。
とても楽しかった思い出があります。具体的に何か思い出すかというと、ひたすらガリ切り、ひたすらローラー印刷、ひたすらおしゃべりで、何も食べないで、よくぞ放課後頑張っていたものです。放課後、学食とかで何か食べられたんだっけ。それも忘れちゃったなあ。
たぶん、間食という習慣、オヤツ食べるというクセ、そんなのありませんでした。今は何でも豊かだから、栄養を考えてとか、休息は大事とか、頭にカカオがいいとか、いろいろと理屈をつけて食べられるけど、本当にそうなんだろうか。
放課後を、お腹を空かせたまま、ボクたちは何か理由を付けて集まっていました。
あれは、男の子たちの基地遊びの一つだったのだろうか。女の子は、あまり参加しないし、距離を置いていましたねえ。
でも、オッチャンになっても、ボクたちはあの頃を引きずっていて、何か文章で人の心を動かせないものかと思うところがある。
やかましく叫びたててもいけないし、人の心に入っていくにはそれなりのトーンが必要でした。当時はどれだけそういうのを持てていただろう。上手な仲間がいました。彼みたいな文章を書けないかなと、思う時もありました。でも、スタイルが違うし、視点も違うし、マネできなかった。
仕方がないから、自分らしさを試行錯誤していたんです、たぶん。
昔のことを書く時は、ついつい推量になってしまって、もどかしいなあ。どうしてスパッと言い切れないかなあ。
それから、メンバーと離れ離れになり、2年生は少し孤独になりました。3年になって、ふたたびメンバーとめぐりあえたけれど、冊子を作るなんていう悠長なことはできなかった。
みんな卒業してバラバラになり、ボクはボクで、自分の道を見つけるので精一杯で、昔の仲間を訪ねることをしなくなりました。もう少し電話とかを駆使できる人だったらよかったのに、ついついサボってしまって、みんなと縁が切れていた。
今もかなりバツバツに切れてはいるけれど、それを戻してみたい気持ちにはなりました。何しろ、自分の十代をもう一度見つめたいし、あの時の仲間と話がしたい気持ちになっています。
この気持ちを忘れないで、明日からでも、手紙書いたり、メールしたりしてみたいと思います。
中に書いた私の作品は、それはもう赤っ恥もいいとこなんですけど、そういう恥をさらさないといけない、露出癖が少しありました。だから、今でもブログを書いて、赤っ恥です。
でも、いいです。もうそういうキャラなんだもん!