週末、腰が痛くて、できたらどこかの温泉で温まりたいと思っていました。でも、奥さんは、「温泉もいいけど、時間を持てあますしなあ。1時間も入っていられないよ」ということでした。
それを無理矢理頼み込んで、電車の写真と温泉とカフェ探検へと出かけました。
温泉は、名松線の終点の伊勢奥津からしばらく走ったところにある、奈良県の御杖温泉(みつえおんせん)・姫石(ひめし)の湯です。料金は700円だったかな。そこをめざしたわけです。伊勢本街道沿いにある、わりと新しい温泉施設です。新しいし、空はそのまんま見えたりするので、私は好きなんだけど、あまり匂いもしないし、湧かしたお湯みたいな感じがあるし、イマイチうちの奥さんには人気がありません。ゴハンだって食べられるのに、そこも好きではないみたいです。趣味が合いませんねえ。困ったなあ。
それに、彼女は鉄道好きではないので、私がキャーキャー言いながら写真を撮っていると、どんどんトーンダウンしてしまうみたいで、よほどのことがないかぎり、彼女のワクワク感は出てこないみたいです。まあ、私が喜びすぎるという反動なのかもしれません。
かくして、私たちは伊勢奥津までたどりつきました。電車はまだ来ません。ですから、近くの交流施設のひだまりさんに入りました。ここは少しスケールアップされていて、いろいろとお土産が開発されていた。名松線のTシャツもあって、水色か緑色が2000円で、少し欲しかったけれど、それは我慢したものの、トートバッグにはやられてしまい、缶入りお茶といっしょに買ってしまいます。
バッグは2200円くらいで、お茶は600円、かなり散在しました。缶バッジはオマケでもらいました。ああ、これだけですごく幸せになれて、ついでにゴハンは途中で買った鶏ミソカツ丼で、これまたおいしくて、そこへ電車もやってくるし、幸せの三重奏、奥さんも隣にいるし四重奏かな、もう幸せいっぱいで楽しかったんです。
電車からは、たくさんのオタクの人々が降りてきました。もう見るからにすごい年季の入った人たちで、大きなバッグを抱え、駅から出てきます。みんな電車に乗ること、写真を撮ること、路線の終点まで達したこと、それがうれしいのです。この給水塔もみんなのあこがれで、蒸気機関車は走らないけど、確かに昔ここで水をたくわえてまた出発していたのだと思われます。回転台もあったんでしょうか。
それくらいここは鉄道ファンのあこがれの土地でもあるわけです。近所の私はクルマでホイホイと走ってくるだけなんですが、確かにここまで電車に乗ると、ほんの1時間と少し前には松阪にいたのに、今はこんな山奥の駅にたどり着いた、ここから先はないし、どこにも行けない。でも、ここから昔は伊勢にもつながるし、大阪にもつながる、交通の要所だったのだ。宣長さんだって通っているし、芭蕉さんは通っていないけど、三浦しをんさんなら来たかもしれない。そういう場所です。
レンタサイクルだって無料で借りられます。ものすごくあれこれ優遇してくれているのに、それを利用しようという人がいないのです。何だかもったいない。
もっと昔みたいに、伊勢本街道を歩いて伊勢まで行こうという人がたくさんいてくれると、それはいいんですけど、そうはいかないみたいでした。
さて、そのあと、大阪の教員を退職して、わざわざ伊勢奥津で古民家カフェを開いたというお店に行きました。そこでケーキセットを食べたんですけど、私はどういうわけか、お客さんとして来たという感じで、緊張して小さくなってしまい、せっかくのカフェ気分を楽しむことができませんでした。奥さんはまあまあ楽しめたみたいです。もちろん、私との会話ではなくて、お店のオーナーご夫婦との会話を楽しめたので、それがよかったということでした。そりゃね、私と一緒にいたって、特別に何か話し合うというわけではないですもんね。
「もっといろいろ他人への興味を持たなくちゃ!」と、あとでお小言をいただきました。そうですね。大人なんだから、もっと自分から何か話していかないとねえ。話したい気持ちはあったんですが、何度もトイレに行くことになって、落ち着かなかったんです。ああ、ザンネン。また、次の機会にチャレンジしてみます。
それを無理矢理頼み込んで、電車の写真と温泉とカフェ探検へと出かけました。
温泉は、名松線の終点の伊勢奥津からしばらく走ったところにある、奈良県の御杖温泉(みつえおんせん)・姫石(ひめし)の湯です。料金は700円だったかな。そこをめざしたわけです。伊勢本街道沿いにある、わりと新しい温泉施設です。新しいし、空はそのまんま見えたりするので、私は好きなんだけど、あまり匂いもしないし、湧かしたお湯みたいな感じがあるし、イマイチうちの奥さんには人気がありません。ゴハンだって食べられるのに、そこも好きではないみたいです。趣味が合いませんねえ。困ったなあ。
それに、彼女は鉄道好きではないので、私がキャーキャー言いながら写真を撮っていると、どんどんトーンダウンしてしまうみたいで、よほどのことがないかぎり、彼女のワクワク感は出てこないみたいです。まあ、私が喜びすぎるという反動なのかもしれません。
かくして、私たちは伊勢奥津までたどりつきました。電車はまだ来ません。ですから、近くの交流施設のひだまりさんに入りました。ここは少しスケールアップされていて、いろいろとお土産が開発されていた。名松線のTシャツもあって、水色か緑色が2000円で、少し欲しかったけれど、それは我慢したものの、トートバッグにはやられてしまい、缶入りお茶といっしょに買ってしまいます。
バッグは2200円くらいで、お茶は600円、かなり散在しました。缶バッジはオマケでもらいました。ああ、これだけですごく幸せになれて、ついでにゴハンは途中で買った鶏ミソカツ丼で、これまたおいしくて、そこへ電車もやってくるし、幸せの三重奏、奥さんも隣にいるし四重奏かな、もう幸せいっぱいで楽しかったんです。
電車からは、たくさんのオタクの人々が降りてきました。もう見るからにすごい年季の入った人たちで、大きなバッグを抱え、駅から出てきます。みんな電車に乗ること、写真を撮ること、路線の終点まで達したこと、それがうれしいのです。この給水塔もみんなのあこがれで、蒸気機関車は走らないけど、確かに昔ここで水をたくわえてまた出発していたのだと思われます。回転台もあったんでしょうか。
それくらいここは鉄道ファンのあこがれの土地でもあるわけです。近所の私はクルマでホイホイと走ってくるだけなんですが、確かにここまで電車に乗ると、ほんの1時間と少し前には松阪にいたのに、今はこんな山奥の駅にたどり着いた、ここから先はないし、どこにも行けない。でも、ここから昔は伊勢にもつながるし、大阪にもつながる、交通の要所だったのだ。宣長さんだって通っているし、芭蕉さんは通っていないけど、三浦しをんさんなら来たかもしれない。そういう場所です。
レンタサイクルだって無料で借りられます。ものすごくあれこれ優遇してくれているのに、それを利用しようという人がいないのです。何だかもったいない。
もっと昔みたいに、伊勢本街道を歩いて伊勢まで行こうという人がたくさんいてくれると、それはいいんですけど、そうはいかないみたいでした。
さて、そのあと、大阪の教員を退職して、わざわざ伊勢奥津で古民家カフェを開いたというお店に行きました。そこでケーキセットを食べたんですけど、私はどういうわけか、お客さんとして来たという感じで、緊張して小さくなってしまい、せっかくのカフェ気分を楽しむことができませんでした。奥さんはまあまあ楽しめたみたいです。もちろん、私との会話ではなくて、お店のオーナーご夫婦との会話を楽しめたので、それがよかったということでした。そりゃね、私と一緒にいたって、特別に何か話し合うというわけではないですもんね。
「もっといろいろ他人への興味を持たなくちゃ!」と、あとでお小言をいただきました。そうですね。大人なんだから、もっと自分から何か話していかないとねえ。話したい気持ちはあったんですが、何度もトイレに行くことになって、落ち着かなかったんです。ああ、ザンネン。また、次の機会にチャレンジしてみます。