甘い生活 since2013

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エルベ川は、ドレスデンからハンブルグへ

2022年05月09日 20時23分29秒 | 戦争と平和

 ドイツとチェコとの間には少し山脈があるようです。全長千キロほどのエルベ川は山側のチェコから流れてきて、山間の町のドレスデンを通り、ハンブルグという町を経て、しばらくしたら北海に流れ出ているようです。

 今から77年前に、連合軍兵士たちとソ連軍の兵士たちが橋の上で出くわしたというのが「エルベ川の誓い」というものでした。そこでどんなことが誓われたのかはわからないけれど、世界はそこから東西冷戦の時代へと向かって行ったのだから、平和の誓いをどんなに友好的に演出しても、国のトップたちの思惑というのは、風のように変わっていくのでしょうか。

 自然の風の方が法則性はあるわけだから、まだましです。その点、人間の世界の風は、トップたちの利益計算でコロコロと変わっていくのですね。



 4月25日に、エルベ川で東西のナチスと戦っていた兵士たちは出会った。それから、ベルリンは、東西で分割され、西ベルリンは東側の海に浮かぶ浮島になっていった。息苦しい時代は1989年まで四十数年ドイツでは続いた。

 今話題の「ヒトラー」は、4月30日に死んでしまう。ロシアの某ラブロフというトボけたエラい人は、「ヒトラーにユダヤ人の血が流れていた」などという信じられないことを、2022年の現代に発言してしまう。

 こういうことが起きる現代って、どうなっているのかと思う。77年の人間の積み上げてきたものは何だったんだろう。そして、彼は、今まで何を学び、どんな人とつきあってきたのか、あろうことか彼は外相だというのに。

 こんな人が外相で許されるのか。彼の発言は意識的なものなのか。もうこの一つだけでも、彼らの集団の発言すべてが信じられないものであるのは確かな気がしてきた。彼らには真実はなく、ただの情報操作だけがあるのかもしれない。

 ヒトラーがいなくなり、東西両軍は出会った。そこからあと1週間かかって、やっとドイツは降伏をする。誰がそういう判断ができたのか、ちゃんと判断できる責任者がいたということか。いや、ヒトラー個人が死んでしまっても、ドイツという国家が戦争を止めるには1週間もかかったのだと思う。



 ヨーロッパにおいて戦争が終わったのは5月8日なのだそうです。そして、ソ連にとってはそれは5月9日になったそうで、そこから77回もこの日を祝ってきたという。

 過去には、世界各国の政治家たちを招待し、盛大にこの日を祝ったそうで、ソ連にとっては、第二の建国記念の日としてもおかしくないくらいの記念日だったんでしょう(日本という国は、5月は戦争を意識しない月で、いかに遊ぶかしか考えない月でもありました。何というウカツな私たち!)。



 けれども、ソ連はそこから四十数年で消滅して、いくつかの国に小分けされ、その中で最大の面積を持つ国がロシアになりました。

 ロシアという国は、まだ三十年と少ししか歴史を持たない国ではあったけれど、過去のソ連や帝国ロシアなどの歴史を焼き直して、自分たちのものとし、独裁者もトップに据えて、21世紀を乗り切ろうとしていた。

 たまたまロシアにはエネルギー物資がたくさんあって、工業製品はイマイチ、イマニではあったけれども、外貨はエネルギーを売ったら入るので、西側諸国の技術力も受け入れて、伝統の軍事力も抱えつつ、現代まで存在してきました。

 アフガニスタンやシリアなど、友好的な国には軍事的にも支援しつつ、出たり入ったりしつつやって来ていたけれど、長年独裁を続けてきたPによって、とうとう破綻的な戦争を始めてしまった。

 戦争はウクライナの人々に多大な負担を強いるもので、これからもずっと長引いていくことでしょう。ロシアに大義名分はないし、あとは限定的な核攻撃をするかどうかです。確かにあの人たちは、核を使ってでも自分たちの政権を維持しようとするだろうけれど、それはどれだけの結果をもたらすのか、私にはわかりません。

 ロシアのテレビ番組などでは、女性のコメンテーターが、「核兵器を使うべきですね」とか、「第三次世界大戦が始まるかもしれない」などとコメントするところをテレビで見ました。まるでSFを見ているようだった。

 それを見聞きするロシアの人たちは、「そうなのかもしれない。核兵器をつかうべきだ」とか、「世界は戦争に向かっているのか」と諦め半分で思う人もいるかもしれない。

 でも、それは世界の破滅だし、あの女性たちはPに言わされてるんだということをどれだけみんなが理解しているか、たぶん、ある程度は理解していると思うんです。そして、世界の破滅など口にすべきではないし、世界全ての人の力でくい止めなくてはならないのです。

 

 私たちにできること、たぶん、ジョン・レノンが言ってた「imagine」なんだと思う。

 某ラブロフは、哀れな、脅されてる子ヒツジなんだと。独裁者Pも、何とかこの世界で生きていきたい、できれば自分の権力をあと十年続けていきたいと思ってるんだと。でも、それはいけないよと、彼に諦めさせられる、独裁なんて何ももたらさないよ、そういう人々の思いを届けてあげなきゃ! そういうことも私たちみんながイメージしなきゃ! そして、今は無理だけれど、いつかはPにも責任を感じてもらわなくちゃ! 誰もPに手を差し出さないとしても。

 みんながお互いの弱さを認め合い、それを責めず、自然に生きていける社会・世界を作らなくちゃ。それが21世紀というものだったはずだよ。

 imagine、そして、それをみんなで共有しなくちゃ!

 Pに、穏やかな夢を見させてあげなきゃ。彼は地獄の鍋の中でヒーヒー言ってる気がする。どんなに面の皮を厚くしても、テレビでは見えてるのに。

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