唐突ですが、光速エスパーです。去年の夏、喜多方ラーメンを食べに、喜多方市に行ったのはよかったけれど、あまりにたくさんお店はあるし、胃袋はひとつしかないし、そんなにジャカスカ食べれるわけではないし、困りに困って、結局裏通りのしんみりとしたお店に入りました。これが家族経営の堅実なお店で、しかもシンプル、そしてうまいという、びっくりするほど喜多方ラーメンの底力を感じました。そういう夏のラーメンの記憶がありました。
突然に、どうして去年の夏のことを持ち出したんだろう。
いや、写真の整理をしてみました。S社のUSBメモリーに入れていた画像が、どういうわけかかなり壊れていて、短気な私はそれらを捨てていたんです。
たぶん、修復の方法もあるのだと思いますが、これを機会と、見つけたら捨てることにしました。ああ、適当にあれこれと撮っている私のムダな写真たち。時々いいのもあるのかなと自負するところもあったけれど、結局はつまらない写真ばかりなんでしょうね。悲しいなあ。
それでも、私はまたつまんない写真を撮ることでしょう。めげずに頑張ります。
そして、福島の友人からさわし柿が届いて、それらを食べているうちに福島、喜多方、会津などを思い出しました。
そして、ラーメンを食べた後、昭和ミュージアムみたいなところで、光速エスパーくんを見つけたので、条件反射で写真を撮りました。たぶん、今の若い人なら、なんということもない宇宙服を着たこども像にしか見えないです。
これが子どもたちのヒーローだったなんて、考えられないだろうな。
……今年の夏、長野の松本でもエスパーくんを見つけました。こんなに愛されたキャラを持っていたのに、トウシバさんたら、ムチャクチャになったらしい。国策に乗ったせいですね、怖いです。
あれ、近ごろ古いモノばかり探したり、書いたりしています。
いや、もともと私の書くものって、古いものを取り上げているだけで、ちっとも現代に向かってないですよ。後ろ向きオッサンですからね、そんな古くさいことばかりしか書けないんです。
昭和、平成と来て、新しい年号が始まるらしい。私と同級生の皇太子さんも、やっと天皇様になるんですね。いや、よかったなあ。同級生としてはうれしいです。でも、奥さんがカンタンにはいかないから、表面的にはニコニコしているけれど、お仕事大丈夫なんだろうか。お父さんお母さんのように夫婦で旅することができるのか、それは心配です。まあ、余計なお世話かな。
私は昔、よくヒロノミヤくんに似ているなんて言われたもので、その度に困ったやら、いやになっちゃうやら、どうしてあんなチンマリしたヤツに似ているんだよと思ったり、まあ、私もチンマリしたヤツと見られているのかとガッカリしたり、したものでした。
まわりの人はほめことばのつもりだったんだろうけど、今となっては、もうあまりいいようには聞こえません。それに今ではだれもそんなことは言わなくなりました。それ以上にオッチャンになりましたからね。ハハハハ。
光速エスパーになりたいな。どこかあの服を着て空でも飛べたらいいんだけど。
★ それにしても、トーシバさんたら、こんなステキなキャラを捨てて、アトミック狂いしてたんですからね。本当は誰が悪いのか……。私にはわからないけど、とにかく乗った人たちの責任は大きいです。
今さらそんなことを書いても仕方がないけど、私たちは何十年も掛けて大きな、引き返せないミスを国を挙げてやってきたんだなと思います。会社がつぶれなかったのは、三重県の優秀な工場があったからです。あそこが身売りして親を助けるんだから、いったいあの会社はいつの時代を生きているんだ。封建社会かよ! という気になります。