今週末の日曜日、伊勢市の河崎・商人の館で、一箱古本市があります。うちはなんと家族全員で参加することが決定しました。もう全力で立ち向かうわけですが、その割に品揃えがイマイチで、今からもう一度品物を確認しなくちゃと思っています。
古本市では、自分が欲しいモノを百円・五十円で売ったとしても、全然売れないということがこの2年間で学んだことでした。自分なら買うかもしれないモノが、ああいう青空市のようなところでは売れない。
もっとテーマをしぼるとか、ものすごくマイナーなもので勝負するとか、ヘンテコなお店の方が売れるんだなと思いました。
去年、お隣のヘンテコなおやじさん、その方は元は高校の校長さんということでしたが、そういう雰囲気は一切無しの、駄菓子屋の偏屈オヤジとして、本も売るけれど、子ども向けのオモチャみたいなのを売って、ジャカジャカ儲けていました。そして、チャンスと見るや、自分の著書みいなのを二千円ちかくで売っておられた。なかなかやるなあととても感心しました。
私たち夫婦は、あまり売れないねと、手持ちぶさたの時間が過ぎていくのをじっと耐えるしかありませんでした。古本は本来はなかなか売れないものなのです。それで探して探してやっと誰かが買うもののようです。このマッチングの妙ですね。
というわけで、今年はビジュアルにこだわると言いつつ、結局決めたのは、ブルース・リーの「怒りの鉄拳」のパンフレット。これでどうだ、という感じです。二百円だったみたいだけど、三百円でふっかけようかな。
映画つながりで、
「メテオ」……いん石が落ちてくる映画。ショーン・コネリーが主演。1979年頃の作品かな。
「コブラ」……スタローン主演の映画。中味は何も憶えていないです。当時の奥さんのブリジッド・ニールセンがヒロイン役らしいです。もうどんな女優さんだったかも憶えてないです。
「サハラ」……ブルック・シールズ主演の砂漠でレースをするみたいな映画。憶えてないですね。ブルックさんもこのあたりまでは映画が撮れてたのに、どんどん失墜していきました。
「里見八犬伝」……1983年の角川映画。パンフレットは部厚くて四百五十円もしました。これはいくらだったら売れるのかな。百円かな。
以上、もう全然興味を失った映画のパンフが五冊。1冊でも売れたらいいのにね。
他に、トヨタ博物館でもらったクラウンの歴史。これは百円にしてみましょう。
「ぐでたまどこどこ」……これは自分がバザーで百円で買ってきました。これを二百円で売ってみようかな。欲しいヒトは買うかもしれない。
日本の美術が15冊。自分の知らない世界ばかりを売ることにしました。
「更紗」「紅型(びんがた)」「辻が花染」「能装束」「夏雄と勝珉」……工芸かな。
「根来塗」「鎌倉彫」「明治の工芸」「和鏡」「南蛮工芸」「能狂言面」「仏具」「床の間と床飾り」「書院造」「茶室」これらがテーマです。全部二百円にしましょう。たぶん売れないかも。すごい人が現れると、全部くれ、と言われてしまうけど、たぶん、そんな人は来ないでしょうね。
さあ、私の持ち玉は今はこれくらいです。これでは朝から夕方までのイベントに耐えられないです。もっと何かビジュアル系のものを探さなきゃ!
絵はがきコレクションも見たんですけど、いざ売るとなると、イヤになってしまうんですよね。ああ、みみっちい私だ。だから、家はゴミ屋敷になってしまうようです。