甘い生活 since2013

俳句や短歌などを書きます! 詩が書けたらいいんですけど……。

写真や絵などを貼り付けて、二次元の旅をしています。

夏の光、どれだけ生きて来られただろう

2022年07月25日 17時32分37秒 | 空を見上げて

 夕方になりました。少しだけ太陽光線が斜めになりました。でも、外に私は出られていません。

 ついさっきまで、書棚から見つけた岡本太郎さんの発言集を読んでいました。

 特に、どれというわけではありませんが、TAROさんは言葉においても立ち向かっていました。

 有名な「芸術は爆発だ」というのもありますけど、「芸術は破壊だ」ではないのだと改めて思います。

 古い概念、古い考え方・発想、そういうものを壊して新しいものを打ち立てるのではないのです。

 自分に誠実に生きて、名誉や地位を求めず、自分らしく生きる。自分に向き合う。命を懸けて自分と格闘する。そして、落ち込み、くじけ、立ち上がれなくなる。

 TAROさんはいつも落ち込んでいたそうです。そして、自分と向き合った。そして、そうした自分を落ち込ませるものをぶち壊すのではなくて、自分の中のエネルギーを解放することを大事にした。それが「爆発」だったのかもしれません。クリエイターだから、ベースにあるのは自分ですね。

 今日みたいな暑い日、ものすごい太陽、ものすごい温度、やる気のなくなる毎日のニュース、世界情勢、もうすべてが虚しくなるではないですか。

 そして、落ち込む。でも、そこから立ち上がり、自分の求めていたものを、自分の声を聞き、それに形を与える努力をする。



 だから、この暑さに立ち向かい、汗かきながら必死になってお金儲けをする、というのも戦っていると認めてくださると思うんですけど、それは芸術なのか、それは何のためなのか、地位や名誉や自己満足や、みんなにちやほやされ、やがてはそれが自分のお仕事につながるのか?

 そういうこともあるだろうけど、たいていは、世の中はそういうのを認めてくれないし、見てくれてないのだと思われます。

 自分では、ものすごく頑張ったという思いはあるだろうけど、やがては消えてしまう。

 それは、まだ自分の人生を生きて来られてないのかもしれない。いや、自分の人生なのかもしれない。

 わからないけど、「自分の人生を生きてみなさい」というのは単純なことではないようです。



 就職する、結婚する、何かを表彰される、大金を手に入れる、家族を持つ、旅行をする、誰かとおしゃべりする、それらすべて自分の人生を生きているんじゃないの? ねえ、TARO先生、と訊きたくなるけど、そんな誰かに確認したくなるなんて、自分の人生を生きてることにはならないかな。

 そう、常に自問自答し、これでいいだろうか、これではまだ足りないな、どんな風に工夫したいかな、もうずっと思い続けなきゃ、自分の人生にはなりはしないですね。そうしましょう。

 とりあえず、太陽の下で何かをすること、今日は全く拒否してしまいました。気力がありませんでした。

 とても自分の人生どころではありませんでした。残念でした。

 太陽の下に出て、自分のやれること、考えたいです。でも、すぐに気力がなくなってしまうから、とてもやりきれないですけど……。



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