甘い生活 since2013

俳句や短歌などを書きます! 詩が書けたらいいんですけど……。

写真や絵などを貼り付けて、二次元の旅をしています。

解散あり?  黒猫に聞いてもわからない!

2014年11月17日 04時50分48秒 | 戦争と平和
 昨日、ふと思ったことを書いておきます。

 沖縄の知事選挙で仲井真さんが敗れて翁長さんが勝ったというニュース速報が流れました。日米野球の時間内だったでしょうか。みんなでお酒を飲んでいたので、よいよいになって藤浪くんが打たれるのを見ていました。まあ、あまり真剣に見ていませんでした。それでニュースに少しびっくりしたものの、家族一同、へーっ、そうなんだという反応で、だからどうというコメントはお互いにありませんでした。あまり新鮮味というのか、驚きはありませんでした。なるべくしてなったという感じです。

 私は、「ああ、やはり沖縄の人たちは辺野古移転には反対なのだ」と改めて感じました。最初から答えはわかっているけれど、改めて基地移設は賛成・反対のどっち? と問われたら、県民のみなさんの過半数は反対なのです。慣れ親しんだ仲井真さんでもダメで、とにかく意思表示したいと県民は答えを出したのでした。けれども、これだけ意志表示をしても、政府の人たちは聞く耳を持たないはずです。

 本来であれば、国民の声を何らかの政策に反映させなきゃいけないのに、アメリカの意志が固く、誰も打開策が出せないです。自民党云々の話ではありません。もし、本当に米軍にすべてグアムに行って欲しいと思ったら、相当の覚悟で何年もかけて交渉しなくてはいけませんし、1回や2回の交渉では相手にもされません。世界展開している米軍を追い出すことは無理なのです。

 また、日本はどっぷりと米軍のお世話になっていて、これからもお世話になるつもりでいますので、米軍のない日本というのは考えられない。だから、政府としては答えは決まっていて、米軍との交渉で辺野古に移設すると約束したのだから、県民が何を言おうと、政府の答えは決まっています。沖縄県民よりも米軍との交渉が大切なので、沖縄の人には悪いけど、承知してもらわないと困るというのが政府です。これは変わりません。



 さあ、困りました。どうしたらいいのでしょう。民主党政権の初期には外務大臣の岡田さんがアメリカに掛け合いに出かけたことがありました。鳩山さんは、沖縄ではなく九州に持って来るのではというウワサもありました。でもすでに決められていたことなので、政権を取ったばかりの新顔が何を言おうが、政府と政府の約束はできあがっていて、それは覆せなかった。そして、徒労感だけが漂ったのでした。

 現政権はアメリカと一緒に基地移設を決めた立場ですから、当然約束を履行するだけです。国民が何を言おうとも、突き進ませるのです。議論の余地はありません。



 仲井真さんは本来自民党の人でした。ですから政府の提案に乗り、粛々と移設へと進んでいた。ところがおっちょこちょいの民主党政権の人たちが騒ぐものだから、ひょっとして沖縄から基地が1つ減るのではと民主党にまかせてみる気持ちになった。県民も大いに期待した。けれども結果は見ての通りで、自民党政権になったら、とりあえず県民の得になるよう駆け引きして、基地移設を容認した。仕方のないことだと考えた。基地移設には反対だけれども、普天間基地を取り戻せるのであれば、政府との駆け引きの上で、仕方なく基地移設に賛成した。

 仲井真さんには他に選択肢がなかったのです。日本政府がよそに基地を移設してくれないのであれば、政府案に賛成をして普天間基地のリスクを下げるしかありません。政府から引き出せるモノは引き出して、基地建設をイヤイヤ認めた。政治家として現実的な策を選んだのでした。政治家としてはアリです。

 ところが県民はNOを出しました。ここで東京の政府は反応しないといけません。けれども、たぶん、福島県への政策と同じで、笑顔と無策とわずかな地域振興策を返すだけでしょう。

 何かいいアイデアはないのかなぁ。尖閣諸島を巨大基地にするとか、基地そのものを縮小化するとかできるといいんですけど……。



 さて、政府・自民党のみなさんは、沖縄では負けたけれど、解散総選挙を踏みとどまるか? というと、たぶんお構いなしでやるでしょう。野党がいないのですから、再びやりたいようにやるための魔法の杖を手に入れるため、沖縄の選挙結果なんて関係ないのです。誤差というか、事故というか、たまたま負けたというか、国民はまた自民党を選ぶはずだと自信を持っていることでしょう。

 選挙は政治家の都合でやるものであって、国民の事情など関係ありません。となると、国民はまた安倍さんに委任状を出すのか、私はそれが気になります。そうなるような気がしてなりません。他に投票したい人がいない状況なのですから……。



★ それから1年が経過して、基地建設は進み、自民党は解散して過半数を取り、いよいよ自信を深め、自衛隊の戦争参加法案を通してしまいました。これでしばらく経過したら、国民の戦争参加法案でも作成するでしょう。なにしろ積極的平和主義なんですから、中央アジアでも、ウクライナでも、シリアでも、ミャンマーでも、要請があれば出ていくようになるでしょう。

 そのうち、空爆にも参加するため、米軍の視察に行き、可能性があれば、そういう技術も磨いていくことになるでしょうか。そうなると、もう少し飛行機乗りをたくさん養成しなくてはいけないし、国立の航空技術大学校みたいなのも作らなくちゃいけませんね。

 ああ、どうしてこんなにバカなのかなあ。それなら、テロ集団はガードの甘い日本国内でいっちょうぶっ放してやるぜと思うはずです。悪循環です。でも、止められないし、国民のみなさんが選んだ道ですから、粛々とすすめていくんでしょう。私は署名したり、デモしたり、募金したり、選挙に行ったりして、自分の意志を示していこうと思います。(2015.11/17)



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