雨の名古屋をめざしました。県立美術館で「ゴッホとゴーギャン」をやっていて、少し心ひかれたけれど、せっかくだから中央線で鶴舞に出て、そこから雨の中を歩くことにしました。
目標としては、大須観音を抜けて栄まで歩くつもりでしたが、もう挫折して、鶴舞から名古屋、駅付近でフラフラしたあとは、すぐに帰ってきました。
鶴舞から古本屋さんがいくつかあって、元気なところ・おしゃれなところ・地味なところ・学術的なところ、いろいろあるみたいだけど、そりゃ、名古屋はひとつの文化圏ですから、古いものもあるし、おしゃれなものもあるのだと思われます。
それで、私は二軒回りましたが、何も買えませんでした。
三軒目、ネットワークという本屋さん、ここですごい出会いがありました。
とっかかりの文庫コーナーで買いたい物がありましたが、とりあえず中に入ってみようと、目の高さの所に置かれた文庫コーナーをずっと平行移動してグルッと店内を見てみました。こちらには欲しい物がないような気がしました。
そこで、少し目線をあげて、文庫の上に置いてあるCDを見てみました。
1・ジプーシキングス「ルーツ」2004年の作品らしいのです。即決で買うことに決めました。ジプシー・キングスは2枚しか持っていませんが、彼らが自らのルーツをやろうとしたなんて、その心意気に惚れました。中身は聞いてないけど、買うことにしました。
2・ロス・ラドロネス「モンタナ・ルサ」2002 ブラジリアン・ジャズ・ユニットのデビューアルバムだそうで、内容はよくわかりませんが、ついつい勢いでジャケ買いしてしまった。みどりの牛がかわいらしかった。
2枚で驚くほどの安さで、えっ、ほんとにこれでいいのと思いつつ、お金を払いました。外は雨が降っています。お店を出て、入り口の所に置かれている文庫本を買わなくちゃ!
3・小鳥たち/アナイス・ニン 2006 新潮文庫 「ヘンリー・ミラーとの奔放な愛に生きた美貌の女性作家ニン」という人の秘密の作品だそうです。全く知らないけど、買いました。
4・都市の遊び方/如月小春 1986 新潮文庫 小春さんの作品を買ったこともありませんでしたが、バブリーな時代の東京案内本ですけど、買うことにしました。
5・冷めない紅茶/小川洋子 1993 福武文庫 彼女の中編小説が2つ入っていました。福武文庫というのも珍しい。小川洋子さんはうちの奥さんも好きだし、私は読まなくても、彼女が読むかなと買いました。
6・樹下の家族 島唄/干刈あがた 1983 福武文庫 これであがたさんの福武文庫版は、「ゆっくり東京女子マラソン」だけです。これを買うことができたら、だいたいカバーできます。あとは読むだけです。どれだけ読めることやら……。
7・ブリューゲルの旅/中野孝次 1980 河出文庫 いつも古本市に行くと、目に入る本でした。なかなかチャンスがなくてかえなかったけど、今回はチャンスと思い、買うことにしました。
文庫本5冊で350円。ああ、どうしてこんなに安いんだろう。信じられない安さです。これはいけないと思うくらいの安さです。
それで、やっと掲示に気づいて、今月の29日に店じまいするということでした。1986年にオープンして、30年あまりお店を続けてこられたそうです。それがこの1月に店じまいで、だから30%オフなのだそうです。ああ、何度か来たことはありましたが、ここが閉店するなんて、なんだかいてもたってもいられない気分になりました。
ここで一度諦めてたラビシャンカールのCDも買うことに決めて、店主の方と少し話をしました。
「今日は寒いけど、明日は晴れてもらわなくちゃね!」
「はい、でもどうして?」……私のセリフです。
「明日は成人式だし、晴れ着を着る人とか、せっかくのハレの日ですからね。」
「ああ、そうですね。」……私は成人式なんてまるで興味がなかったんです。
8・世界の客船/文……柳原良平 写真……中村庸夫 1979 平凡社 船好きなので買いました。乗り物好きなんですね、私って!
9・ラヴィ・シャンカール「ジェネシス」1996? 昔から好きで、2人のお嬢さん、ノラ・ジョーンズさんも、もう1人の方も好きです。妹さんのCD持ってるんですけど、クルマの中に放置していて、名前を忘れてしまいました。ああ、とんでもない。明日、もう一度聞き直してみます。
ああ、9つも買いました。とてもしあわせでした。雨は降っても、栄には行かなくても、もう帰ってもいい気分でした。しばらく名古屋駅あたりをうろつきましたが、あまりこちらでは収穫はなし。本当の田舎者になってしまったので、都会のゴチャゴチャしたところがキライになりました。
それで、すばやくおうちに帰ることにしたんでした。
名古屋駅は、遊ぶところではありません。私には、ただの通過点であり、決して心許して歩く街ではありません。たぶん、これからもずっとそんな感じでしょう。くれぐれも注意して、ここでは駅の外に出ないように気をつけます。本当にあぶない。
そう思った冬の一日でした。雨も降ってましたし……。
目標としては、大須観音を抜けて栄まで歩くつもりでしたが、もう挫折して、鶴舞から名古屋、駅付近でフラフラしたあとは、すぐに帰ってきました。
鶴舞から古本屋さんがいくつかあって、元気なところ・おしゃれなところ・地味なところ・学術的なところ、いろいろあるみたいだけど、そりゃ、名古屋はひとつの文化圏ですから、古いものもあるし、おしゃれなものもあるのだと思われます。
それで、私は二軒回りましたが、何も買えませんでした。
三軒目、ネットワークという本屋さん、ここですごい出会いがありました。
とっかかりの文庫コーナーで買いたい物がありましたが、とりあえず中に入ってみようと、目の高さの所に置かれた文庫コーナーをずっと平行移動してグルッと店内を見てみました。こちらには欲しい物がないような気がしました。
そこで、少し目線をあげて、文庫の上に置いてあるCDを見てみました。
1・ジプーシキングス「ルーツ」2004年の作品らしいのです。即決で買うことに決めました。ジプシー・キングスは2枚しか持っていませんが、彼らが自らのルーツをやろうとしたなんて、その心意気に惚れました。中身は聞いてないけど、買うことにしました。
2・ロス・ラドロネス「モンタナ・ルサ」2002 ブラジリアン・ジャズ・ユニットのデビューアルバムだそうで、内容はよくわかりませんが、ついつい勢いでジャケ買いしてしまった。みどりの牛がかわいらしかった。
2枚で驚くほどの安さで、えっ、ほんとにこれでいいのと思いつつ、お金を払いました。外は雨が降っています。お店を出て、入り口の所に置かれている文庫本を買わなくちゃ!
3・小鳥たち/アナイス・ニン 2006 新潮文庫 「ヘンリー・ミラーとの奔放な愛に生きた美貌の女性作家ニン」という人の秘密の作品だそうです。全く知らないけど、買いました。
4・都市の遊び方/如月小春 1986 新潮文庫 小春さんの作品を買ったこともありませんでしたが、バブリーな時代の東京案内本ですけど、買うことにしました。
5・冷めない紅茶/小川洋子 1993 福武文庫 彼女の中編小説が2つ入っていました。福武文庫というのも珍しい。小川洋子さんはうちの奥さんも好きだし、私は読まなくても、彼女が読むかなと買いました。
6・樹下の家族 島唄/干刈あがた 1983 福武文庫 これであがたさんの福武文庫版は、「ゆっくり東京女子マラソン」だけです。これを買うことができたら、だいたいカバーできます。あとは読むだけです。どれだけ読めることやら……。
7・ブリューゲルの旅/中野孝次 1980 河出文庫 いつも古本市に行くと、目に入る本でした。なかなかチャンスがなくてかえなかったけど、今回はチャンスと思い、買うことにしました。
文庫本5冊で350円。ああ、どうしてこんなに安いんだろう。信じられない安さです。これはいけないと思うくらいの安さです。
それで、やっと掲示に気づいて、今月の29日に店じまいするということでした。1986年にオープンして、30年あまりお店を続けてこられたそうです。それがこの1月に店じまいで、だから30%オフなのだそうです。ああ、何度か来たことはありましたが、ここが閉店するなんて、なんだかいてもたってもいられない気分になりました。
ここで一度諦めてたラビシャンカールのCDも買うことに決めて、店主の方と少し話をしました。
「今日は寒いけど、明日は晴れてもらわなくちゃね!」
「はい、でもどうして?」……私のセリフです。
「明日は成人式だし、晴れ着を着る人とか、せっかくのハレの日ですからね。」
「ああ、そうですね。」……私は成人式なんてまるで興味がなかったんです。
8・世界の客船/文……柳原良平 写真……中村庸夫 1979 平凡社 船好きなので買いました。乗り物好きなんですね、私って!
9・ラヴィ・シャンカール「ジェネシス」1996? 昔から好きで、2人のお嬢さん、ノラ・ジョーンズさんも、もう1人の方も好きです。妹さんのCD持ってるんですけど、クルマの中に放置していて、名前を忘れてしまいました。ああ、とんでもない。明日、もう一度聞き直してみます。
ああ、9つも買いました。とてもしあわせでした。雨は降っても、栄には行かなくても、もう帰ってもいい気分でした。しばらく名古屋駅あたりをうろつきましたが、あまりこちらでは収穫はなし。本当の田舎者になってしまったので、都会のゴチャゴチャしたところがキライになりました。
それで、すばやくおうちに帰ることにしたんでした。
名古屋駅は、遊ぶところではありません。私には、ただの通過点であり、決して心許して歩く街ではありません。たぶん、これからもずっとそんな感じでしょう。くれぐれも注意して、ここでは駅の外に出ないように気をつけます。本当にあぶない。
そう思った冬の一日でした。雨も降ってましたし……。