甘い生活 since2013

俳句や短歌などを書きます! 詩が書けたらいいんですけど……。

写真や絵などを貼り付けて、二次元の旅をしています。

鶏鳴狗盗 その1 中歴76

2020年02月08日 14時41分31秒 | 中国の歴史とことば

 戦国時代、勉強不足でちゃんとまとめられていません。でも、あと百年もないと思っています。BC247年には始皇帝が即位するんですから、あと少しです。

 そして、蕪村さんの句集も読んでますし、ゴッチヤになってたりします。そして、時々それらが一緒くたにやって来るので、自分でそれらを整理しながら、うまく収まりをつけるようにしています。まあ、自分なりにまとめたら、気持ちは落ち着くんです。



 BC700年ころ、周という国が生まれ、各地に関係者の国が生まれました。周建国の功労者「太公望」呂尚(りょしょう)さんを始祖とする斉という国が、現在の山東半島あたりに成立しました。それから何百年も、中国の中で独自の名誉ある位置・存在を誇ってきました。海があるから、それなりに気候は穏やかでしょう。黄河も注いでるから、農業もやりやすい。東から攻めてくる敵はいないし、北には脅威となる強国もありませんでした(燕はかなり後の方で頑張る国でしたから)。

 春秋時代に、斉の王様は、何度か諸国の王様たちのリーダー的な存在となりました。国内から優れた人材も出たようです。けれども、あまりに優秀な部下が多くなると、下克上が起こりますが、結局その通りになって、BC481年に王様は殺されて、田という苗字の人たちが王権を奪います。ここから国の名前は同じだけど、違う血統の国になります(田斉と言われてたりします)。そうなると、田さん一族の中での権力争いやら、浮き沈みが生まれます。どこにでもある権力争いです。

 斉の王族で田文(でんぶん)さんという人が現れます。BC300年ころです。人呼んで「孟嘗君(もうしょうくん)」。戦国の四君といわれるくらい、話題や才能にあふれた人だったようです。うわさは各地に広がり、ぜひこのプリンスを採用したいとか、この人が国のトップに立てば、自分の国が危うくなるから、若いうちに恩義を売ろうとか、いろんな戦国時代の策謀の波が押し寄せてきたことでしょう。

 BC299年、秦の昭襄王さんは田文さんを宰相として迎え入れようとします。甘い言葉で誘います。そして、ミスがあれば、有望な人材を罪に陥れることができます。国力のために使える時は使い、いらなくなったら殺す。いかにも秦という野望国家の考えそうなことでした。

 もちろん、やっかみやら足を引っ張る人たちはたくさんいます。田文さんは将来有望な人材である、けれども斉の人間であるから、秦の宰相になっても斉の利を優先するに違いない。また、斉に帰せば秦の脅威となる、と当たり前のことを進言します。

 こんなの私でも考えられそうな、当たり前のアイデアです。でも、これを提案して王様に喜んでもらおうとした人物もいたのでしょう。

 昭襄王さんは、田文さんが滞在する屋敷を包囲させ、いつ命を奪われるのかわからない大ピンチになります。まあ、田文さんも織り込み済みだったかな。

 田文さんはこのままこの国にとどまっていれば、いつかは殺されてしまうというのをやっと気づいたようです。逃げなくてはならない。でも、どうしてこんな恐ろしい国に入り込んでしまったんだろう。その最初のミスはどうなっているんだろう。

 王様をたぶらかすには、どうしたらいいんでしょう?

 これは答えは簡単で、王様の最愛の女性にひとこと助言をしてもらえばいいのです。

 だとしたら、この女性にひとこと言ってもらうにはどうしたらいいのか?

 それは、女性の喜ぶ贈り物をすればいい。それはどこにあるんだろう?

 何だかパターン通りで、面白いというのか、アホらしいというのか。権力者とその女というのは、どうしてパターン通りなんだろう。私とほんの少ししか変わらないトランプさんとその奥さん、プーチンさんとたぶん奥さん、習近平さんと奥さん、金正恩さんと奥さん、日本のAとその妻、どれもこれもパターン通りというのか、その型にはまらないとまわりも許さないし、本人もそのつもりでやっているうちに、そうした王者の風格が好きになるんでしょう。(もうあの人たちの動向のニュースは本当に要らない。結局何もしてなくて、みんなを引っ掻き回すだけです。)

 何千年経っても、権力者たちのやることに変わりはありません。

 金と力と女なんてね! アホみたい。田文さんはそれをちゃんと知ってたから、どんなピンチになっても、切り抜ける知恵が湧いてきたんでしょう。

 だから、どんな恐ろしいことが待っているとしても、わりと楽しむみたいにして飛び込めたのかもしれないな。

 さあ、どういうふうにしてピンチを抜け出しますか?




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