甘い生活 since2013

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天皇制と現代

2021年08月25日 05時49分38秒 | 私たちの社会・世界

 歴史を学ぶ、ということは、現代を自分はどう生きるかを考える、ということでした。

 そこから今を生きる私たちの指針をほんの少し見つけられたらいいかな、ということですよね。学べたとしても、それを実際には生かせないのも私たちなんです。理屈と実際が違うというのもよくあることでした。私たちは同じ過ちを何度も繰り返して来たはずです。

 「日本の歴史をよみなおす」(1991)という網野善彦先生の本を今ごろ読んでいます。買ったのは十年前で、何ごともモタモタしている私です。続編はまだ読んでないけど、すぐに取りかかる前に、前編の最後の天皇制と現代を考えるところで、私たちは今どこにいるのかを考えさせられました。

 先生、現代って、今どうなっているんですか?

 古代にそくして考えますと、十世紀は非常に大きな変化の時期です。このときはとくに外的な要因からおこったわけではないのですが、律令制はここで大きく変質するので、古代の終わりはやはり十二世紀ごろということになります。

 中世は十六世紀までつづきますが、その間に南北朝動乱という時期がありますし、近世、江戸時代を考えると、元禄・享保期が大きな境目になるのです。敗戦は、近代社会のそうした節目にあたるので、現代は、江戸時代になぞらえるなら、田沼時代から文化・文政期あたりにあたるのではないかという感じがしないわけではありません。

 平安時代の四百年で律令制というシステムが崩壊して、荘園制度が広がると、土地はすべて国家のものだとしていたのが、権力に任せて認めてもらうシステムに変わっていった。ということは、寺社や有力貴族が全国を支配していくことになった。ちょうど末法の世がやって来るとか言われたんでしたね。

 それが、鎌倉時代から中世になる。土地は自分のものになり、自衛して、自活する時代。新しい宗教が起こり、みんなが往生を願い、それが実現できるかもしれないとみんなが希望を持てた。仏教は人々の間に浸透したんでしょうね。

 そして、江戸は260年続いたわけですけど、現代を江戸に当てはめてみると、後期に当たる。これから、黒船がやってきたり、幕末の激動がやって来るという流れになるんでしょうか。

 確かに、激動の時代が迫ってるのは感じます。その時に私はいないけど、のん気に近代文明だとか、経済発展だとか、近代オリンピックだとか、あたり前に私たちがめざしてたもの大半が否定される時が来るかもしれません。何しろ生きてくだけで大変な時代が来そうです。気温も不安定、猛烈な台風・豪雨、新しいウイルス、新しい工業躍進国の出現など、不安要素はたくさんあります。

 今、世の中の流れって、どうなっているんでしょう。時代を読むなんて、私にはできそうにないんですけど、先生、どうなんでしょう。



 社会構成体は、確立期、発展期、停滞期、崩壊期があると思いますが、もはや現代は、近代社会の発展期ではないと思います。そういう認識の仕方がひとつの現代のとらえ方になると思います。

 もうひとつは、私流のいい方で文明史的、民族史的な次元での区分からの見方に立ちますと、現代は、まさしく大転換期にさしかかっていると私は思うのです。現代は権力の性格というより、むしろ権威のあり方を否応なしに変化させるような転換期にはいりこんでいるように思うのです。

 そうですか。転換期なのか。天皇制の話はどうなったんですか。先生はいろいろと考えておられるみたいですが、歴史家が未来を予測されるなんて、なんだかすごいです。

 普通の人間は、現状を追認するとこからしか始められないけど、歴史家ははるか昔から未来まで見通せるから、そりゃ、いろいろと考えはお持ちなんでしょうね。

 もっと具体的なお話も聞かせてください。続編も読ませてもらおうと思います。



★ とりあえずアップしてみます。また、見直してみます。そして、これからの自分も考えたいと思います。

 私そのもののことを言えば、天皇制は関係ないし、政治もたまに選挙に行くだけで、ちっとも役に立っていません。ワクチン注射もPCR検査もして欲しいのに、ちっとも進まないし、不満ばっかりしかありません。

 不満だけ言ってても何にもならないし、それをどうしたいか、私にできることはないか、考えなきゃと思います。まあ、どうせ大したことはできないんですけど。 



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