私たちのこころの中にあるものを取り出すのは、簡単なことではありません。なかなか出てきてくれないし、何かきっかけを求めているみたいなんだけど、自分でそのきっかけを与えることができなくて、たいていは他人任せです。
これがこころの謎みたいなものかな。
出て行きたいくせに、自分では出て行かない。誰かにチャンスを与えられて、おっかなびっくりで外に出て、そしたら当たり前の顔をしてズンズン行ってしまうんですから、困ったものです。
そんなに外に出たかったのかあと、後からコメントするだけで、出てくるまでは小さくなっているみたい。
出口を求めてもがいているこころと、私たちはどんなふうにして付き合えばいいのかなあ。
自分の体でさえ、養生して、休ませて、大切にして、時々は働かせて、時々は無理をさせて、相談しながら付き合ってますけど、こころはなかなか相談もさせてくれない。たいていは知らんぷりだし、話す言葉が見つからない。
そもそもこころに言葉があれば、もっと仲良くできるんだけど、言葉を持たないから、その動きを観察するしかありません。
わがままで、言うことは聞かないし、ひとりぼっちだし、気分に左右される。言葉が通じないし、何を考えているのか、それをつかむのにも苦労します。
何か、カタチを与えてあげればいいのかもしれません。
ほら、こういうのがあるよ。これは好きでしょ? こういうところによく出て来たじゃないの!
そう仕向けたら、出てくるのかもしれないな。
さて、今回の「こころのなかのもの」とどのように暮らすのか、それを少しだけ書いてみました。
写真もそれに似せて貼り付けてみました。もう少し自分のこころと向き合わなくちゃ。そして、カタチを探さなくちゃ!