山に登ってから、もう3週間くらい経ったでしょうか。でも、4月の下旬というのに、今日も夕方からすごい花粉症で、もう何も考えられません。お風呂に入ったら少しはましになると思われますが、まだやらなきゃいけないことがたくさんあります。すべてがドッチラケのままじゃないですか。でも、山登りしたことを書いておきます。
友人に誘われて、花粉いっぱいの山へチャレンジしたのは3月末でした。もうそれほどではないと高をくくっていたというのか、花粉をなめていたのですね。それに友人に誘われたら、イヤと言えないし、頑張れば大丈夫、それよりも山の展望を楽しみたいという気持ちに負けたのでした。
めざす山は、倶尊良山(くろそやま)でした。普通は奈良県側から入り、曽爾高原(そにこうげん)というススキの名所から上がっていくのがメインルートです。でも、私たちは三重県民なので、三重県津市の太郎生(たろう)という集落から入りました。まあ、サブルートですね。
でも、聞くところによると、登山道を這い上がると、いっぺんに視界が開けるそうで、そのドラマチックな展開を楽しみに黙々と林の中を進みました。
杉林は、丁寧に間伐がしてあります。でも、切った木がそのまま転がされているのがなんだかもったいない。何か使い道はないのだろうか。たぶん、ないのでしょうね。これをふもとの街へ持って行く方がお金がかかるなんて、森林管理も大変です。もっと何かのお金になればいいのになあ。
さあ、待ちに待った亀山峠に出ました。たぶんここは三重県と奈良県の境目で、眼下の草原はみんな奈良県のようです。ものすごい展望です。
南に稜線をたどれば、亀山というところに出るようです。とんがっているのが亀山なのかな。でも、私たちは、稜線を北へたどります。この尾根はすごく細くて、今登っている山のピークはこんなにうすっぺらです。転げたら、もうとどまるところがありません。
この一つ目のピークを二本ぼそというそうで、そこを過ぎると料金所があるらしい。そこには取り立てのお婆さんがいて、入山料の五百円を収めなくてはならないそうです。
それで、お婆さんはどうしてそんな山のてっぺんにいるの? 歩いてくるの? という疑問が起きるそうで、答えは料金所に行ってからということでした。
東側にチラチラと大洞山が見えます。あちらは三重県の名峰で、見上げるともっとドッシリしている感じなんだけど、同じ高さから見ると、ふつうの山の連なりに見えます。何だか少しザンネンな感じです。まあ、大洞山の価値が下がるわけではないし、私は大洞山は好きなんだから、まあ、いいですね。
料金所にお婆さんはいませんでした。寒かったからか、シーズンじゃなかったからか、とにかく小屋を覗いてみたら、下にモノレールが敷かれていて、このモノレールで登ってくるということでした。そういう仕掛けがあったんですね。健脚のおばあさんがいるわけではなかった……。
二本ぼそという頂から、一度ぐっと下がって、しゃくなげの群生地を抜けて、ふたたび倶良尊山をめざします。そう、二本ぼそからやっと山頂が見えます。今までずっと稜線ぞいに歩いて、向こうにあるお山が見えてなかったのです。
こんなに両側が崖になっている絶壁のお山がめざす山頂なのです。最後はとてもゴツゴツしているということですが、もうこうなれば行くだけです。峠に出てからものすごい風で、その中にたくさんの花粉がまじっていて、それはもう苦しくはなっています。でも、友人たちにおくれをとるわけにはいかないし、もとから足でまといの私ですから、ここは無理しなくてはならない。
そして、山の頂には、親子連れがひと組だけでした。2人はお湯を沸かしてカップラーメンを食べるところでした。ああ、優雅で、これぞ山の頂の感じです。
私たちは、持ち込んだお菓子を食べて、我慢します。北の展望はあまり開けていなくて(私が印象がうすかっただけ? いや、何だかずっと森になっていました)、南に開けた展望を楽しみました。
花粉まみれでボロぞうきんのようにズブズブになった私は、ごまかし笑いとささやかな感動で、思い切りは喜べなかったけど、とにかくクロソ山を制覇したと、もと来た道を帰ったのでありました。
このかすむ霧の上が絶壁で、山になっているのです。どうしてこんな地形なんだろう。カルデラかな? それとも両側の力がぶつかっているのかな……。
友人に誘われて、花粉いっぱいの山へチャレンジしたのは3月末でした。もうそれほどではないと高をくくっていたというのか、花粉をなめていたのですね。それに友人に誘われたら、イヤと言えないし、頑張れば大丈夫、それよりも山の展望を楽しみたいという気持ちに負けたのでした。
めざす山は、倶尊良山(くろそやま)でした。普通は奈良県側から入り、曽爾高原(そにこうげん)というススキの名所から上がっていくのがメインルートです。でも、私たちは三重県民なので、三重県津市の太郎生(たろう)という集落から入りました。まあ、サブルートですね。
でも、聞くところによると、登山道を這い上がると、いっぺんに視界が開けるそうで、そのドラマチックな展開を楽しみに黙々と林の中を進みました。
杉林は、丁寧に間伐がしてあります。でも、切った木がそのまま転がされているのがなんだかもったいない。何か使い道はないのだろうか。たぶん、ないのでしょうね。これをふもとの街へ持って行く方がお金がかかるなんて、森林管理も大変です。もっと何かのお金になればいいのになあ。
さあ、待ちに待った亀山峠に出ました。たぶんここは三重県と奈良県の境目で、眼下の草原はみんな奈良県のようです。ものすごい展望です。
南に稜線をたどれば、亀山というところに出るようです。とんがっているのが亀山なのかな。でも、私たちは、稜線を北へたどります。この尾根はすごく細くて、今登っている山のピークはこんなにうすっぺらです。転げたら、もうとどまるところがありません。
この一つ目のピークを二本ぼそというそうで、そこを過ぎると料金所があるらしい。そこには取り立てのお婆さんがいて、入山料の五百円を収めなくてはならないそうです。
それで、お婆さんはどうしてそんな山のてっぺんにいるの? 歩いてくるの? という疑問が起きるそうで、答えは料金所に行ってからということでした。
東側にチラチラと大洞山が見えます。あちらは三重県の名峰で、見上げるともっとドッシリしている感じなんだけど、同じ高さから見ると、ふつうの山の連なりに見えます。何だか少しザンネンな感じです。まあ、大洞山の価値が下がるわけではないし、私は大洞山は好きなんだから、まあ、いいですね。
料金所にお婆さんはいませんでした。寒かったからか、シーズンじゃなかったからか、とにかく小屋を覗いてみたら、下にモノレールが敷かれていて、このモノレールで登ってくるということでした。そういう仕掛けがあったんですね。健脚のおばあさんがいるわけではなかった……。
二本ぼそという頂から、一度ぐっと下がって、しゃくなげの群生地を抜けて、ふたたび倶良尊山をめざします。そう、二本ぼそからやっと山頂が見えます。今までずっと稜線ぞいに歩いて、向こうにあるお山が見えてなかったのです。
こんなに両側が崖になっている絶壁のお山がめざす山頂なのです。最後はとてもゴツゴツしているということですが、もうこうなれば行くだけです。峠に出てからものすごい風で、その中にたくさんの花粉がまじっていて、それはもう苦しくはなっています。でも、友人たちにおくれをとるわけにはいかないし、もとから足でまといの私ですから、ここは無理しなくてはならない。
そして、山の頂には、親子連れがひと組だけでした。2人はお湯を沸かしてカップラーメンを食べるところでした。ああ、優雅で、これぞ山の頂の感じです。
私たちは、持ち込んだお菓子を食べて、我慢します。北の展望はあまり開けていなくて(私が印象がうすかっただけ? いや、何だかずっと森になっていました)、南に開けた展望を楽しみました。
花粉まみれでボロぞうきんのようにズブズブになった私は、ごまかし笑いとささやかな感動で、思い切りは喜べなかったけど、とにかくクロソ山を制覇したと、もと来た道を帰ったのでありました。
このかすむ霧の上が絶壁で、山になっているのです。どうしてこんな地形なんだろう。カルデラかな? それとも両側の力がぶつかっているのかな……。