昨年、元旦に「一年の計」でもありませんが、本を100冊読むと宣言しました。
一昨年は85冊、昨年は頑張ったのですが86冊どまりでした。
枕元にいつも本を置いていて、寝る前と夜中に目が覚めた時、朝布団から出る前に例え10ページでも
大体、一日に最低100ページは読むように心がけてきました。(起きると雑用に追われて本を読む暇がありません。)
心に残ったのは
「 円空鉈伝 」 古田十駕 作 (円空が主に東北や北海道を放浪して、円空仏を請われるままに作っていく心のありよう。)
「 カシオペアの丘で 」 重松清 作 (幼馴染4人の青春小説。年代的に同じ青春時代を送ったものとして、ほっとするものを感じました。)
「 すぐそばの彼方 」 白石一文 作 (政治家の在り様、政党派閥や金銭の動きなどが分かって面白い作品でした。)
そのほかに、原田マハさんの本は図書館で見つかり次第読みました。今一番読みたい作家さんです。
今年の本の締めくくりとして
「 方丈の孤月 鴨長明伝 」 梓澤要 作 に出会ったのは最高でした。
(下鴨神社の神職の家に生まれ、何不自由ない幼少期から父の死後、神職を追われ出世を望みながら幾度となく挫折。
50歳で出家して山奥の庵に籠りそこで「方丈記」を記します。)享年62歳
ゆく河の流れは絶えずして、しかも、もとの水にはあらず。
よどみに浮かぶ泡沫は、かつ消え、かつ結びて、久しくとどまりたる例なし。
世の中にある、人と栖と、またかくのごとし。 (方丈記より)