岩手県大槌町の佐々木さんが、自宅の庭に「風の電話ボックス」を置きました。
「会えなくなった人へ伝えたい。。。。」一人っきりになって、電話をかけるように相手に想いを伝える空間で、実際の電話線は
つながってません。
風の電話は心で話します。
静かに目を閉じ 耳を澄ましてください
風の音が又は浪の音が或いは小鳥のさえずりが
聞こえたなら あなたの想いを伝えてください。
「あまりにも突然、多くの命が奪われた。せめてひとこと、最後にはなしたかった人がたくさんいるはず。そして今回の震災だけでなく、あえなくなった人につたえたい想いを持っている人は多いと思います。どなたでもいらしてください」
この電話の話を基に「いもとようこ」さんが本をかかれました。
やまのうえに1だいのでんわがおいてあります。きょうもだれかがやってきました。
たぬきのぼうやがてっぺんをめざしてあるいています。
「もしもし、おにいちゃん。どこにいるの?はやくかえってきてよ!
ぼくさびしいよ!いつものようにあそんでよ!ぼくいいこにするからさ!ねっ!」
うさぎのおかあさんは「もしもしぼうや。げんきにしてる?いいこにしてる?
いつものように「ただいまー」ってかえってきて!
そして「おかあさーん」ってよんでちょうだい! いつものように いつものように。。。。。。
雨の日、きつねのおとうさんがでんわのまえで いつまでもないています。
「もしもし、おれ、どうしたらいいんだ!おまえがいないとなんにもできないんだよ~。
ひどいじゃないか!おれとこどもたちをのこしていっちゃうなんて。。。。。。ひどいよーひどいよー」
ごめん!こんなこというつもりじゃなかったんだ。ほんとうはありがとうをいいにきたんだ。
ありがとう!ありがとう! いままでほんとうにありがとう!
一部抜粋しました。興味のある方は読んでみてください。
せつなくて、涙が出ます。
この本を4年生の子供たちや、デイサービスの皆さんによみました。