中小企業診断士 地域活性化伝道師のブログ

地域活性化を目指すプロフェッショナル人材をリンクさせイノベーションを目指す中小企業診断士、地域活性化伝道師です。 

やむを得ない理由で起業に関心を持った。。。

2017年07月20日 05時08分26秒 | 2017年版「中小企業白書」
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士 地域活性化伝道師の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は2017年版「中小企業白書」161ページ「第2-1-43図 男女・年代別に見た、起業家が起業に関心を持ったきっかけ」をみましたが、今日は162ページ「第2-1-44図 成⻑タイプ別に⾒た、起業家が起業に関⼼を持ったきっかけ」をみます。

下図から現在の成長タイプ別に、起業家が起業に関心を持ったきっかけを見ると、高成長型の企業の起業家は「周囲の起業家・経営者の影響」の割合が最も高く、次いで「周囲(家族・友人・取引先等)に勧められた」、「事業化できるアイデアを思いついた」の順になっていることが分かります。

安定成長型の企業の起業家は、高成長型の企業の起業家と同様に「周囲の起業家・経営者の影響」の割合が最も高く、次いで「勤務先ではやりたいことができなかった」となっています。

最後に、持続成長型の企業の起業家については、「勤務先の先行き不安・待遇悪化」の割合が最も高く、次いで「周囲の起業家・経営者の影響」となっているほか、「働き口(収入)を得る必要があった」の割合もほかの成長タイプに比べて比較的高くなっていることが分かります。

この結果について白書は、全体的に周囲の起業家や経営者の影響は強いものの、高成長型の企業の起業家は自身のアイデアを事業として展開するため、安定成長型の企業の起業家は勤務先ではできない、自身のやりたいことを行うためといった、前向きなきっかけで起業に関心を持っていると考えられる。

他方で、持続成長型の企業の起業家は、勤務先の先行き不安や待遇悪化のため、働き口を得る必要があったなど、やむを得ない理由で起業に関心を持った傾向にあると考えられる、とあります。

起業の理由はお金持ちになることではなく、困っている誰かを助けることと考えています。よって、最初はやむを得ない理由で起業したとしても、持続しているのであれば、困っている誰かを助けているということです。立派な経営者だと思いますね!!

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