中小企業診断士 地域活性化伝道師のブログ

地域活性化を目指すプロフェッショナル人材をリンクさせイノベーションを目指す中小企業診断士、地域活性化伝道師です。 

日本のRCA指数はやや低下傾向にある。。。

2018年12月16日 06時37分39秒 | 平成30年版「観光白書」
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士 地域活性化伝道師の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は平成30年版「観光白書」81ページ「図表Ⅱ- 24 観光 RCA 指数の国際比較」をみましたが、今日は82ページ「図表Ⅱ- 25 財・サービス別の RCA 指数の推移」をみます。

下図の財・サービス別の RCA 指数の推移の比較について白書は、日本は化学製品、輸送機械、一般機械、電気機械でRCA指数が1を超え、これら製造業に比較優位を有するが、近年、やや低下傾向にある。欧州では、フランスは2000年代前半に観光RCA指数は1を超えていたが近年低下傾向が続き、2016年(平成28年)は1を下回っている。ドイツは製造業のRCA指数が高い中、観光RCA指数は低下傾向を示している。スペインは2000年代前半に3を超えていた観光RCA指数が、近年低下傾向にあるが、それでも2を超えている。米国は電気機械以外のRCA指数が1を超える中で、観光RCA指数も1.5を超えている。中国、韓国については、電気機械などの製造業のRCA指数が高い中、観光RCA指数は低水準で推移している。タイでは観光RCA指数が近年大きく上昇し、製造業を引き離す水準となっている、とあります。

訪日外国人観光客が3千万人を突破するという記事ができましたね。製造業の優位性が低下してきたことは肌感覚でも強く感じているので、これからは観光業に注力していくのも最適な方向性なのでしょうね。ということで、白書は、ここまでの図を複合的に分析していきます。明日、読んでいきます!!

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観光RCA指数を国際比較すると・・・

2018年12月15日 05時00分05秒 | 平成30年版「観光白書」
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士 地域活性化伝道師の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は平成30年版「観光白書」81ページ「図表Ⅱ- 23 観光 RCA 指数の推移」をみましたが、今日は81ページ「図表Ⅱ- 24 観光 RCA 指数の国際比較」をみます。

下図から観光RCA指数を国際比較すると、2016年(平成28年)において、イタリア、スペイン、米国、タイ、オーストラリアで1を超えており、特に近年のタイの観光RCA指数の上昇が著しいことが分かります。

この結果について白書は、近年、日本の観光RCA指数は上昇しているものの、未だ1に満たない水準にあり、観光立国に向けては道半ばというのが現状である、とあります。

世界遺産が多いスペインがダントツというのは納得です。イギリスは観光地としてあまり魅力を感じないのですが、こういう類いの数字は何でも高い印象がありますね。その中で日本はドイツと同じ水準。これも他の調査でよく目にする結果ですね~!!

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観光の比較優位性を指標で見ると!!

2018年12月14日 04時49分17秒 | 平成30年版「観光白書」
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士 地域活性化伝道師の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は平成30年版「観光白書」73ページ「コラム図表Ⅱ-1-1 国際 MICE 全体の総消費額」をみましたが、今日は81ページ「図表Ⅱ- 24 観光 RCA 指数の国際比較」をみます。

白書によると、観光の比較優位性の水準や変化をみるため、財やサービスの輸出競争力を反映する指標には、「顕示比較優位(RCA:revealed comparative advantage)指数」があるそうです。

RCA指数とは、「ある財・サービスが当該国の輸出総額に占めるシェア」と「当該財・サービスの世界全体の輸出額が世界全体の財・サービス輸出総額に占めるシェア」の比率である。

RCA指数が1を上回ると当該国のその品目は比較優位を有するとされる。独立行政法人経済産業研究所(RIETI)TIDデータ、国際通貨基金(IMF)のデータを用いて、観光分野のRCA指数(以下「観光RCA指数」という。)を試算した。

これによると、2012年(平成24年)に0.27であった指数は、2014年(平成26年)以降、上昇し、2015年(平成27年)には0.47、2016年(平成28年)には0.56まで上昇しており、観光が日本経済の「稼ぎ手」に変化しつつある様子がうかがえる、とあります。

日本は輸出立国なので、1を下回ってもやむを得ないと感じてしまいますが、他の国はどうなのでしょうか。明日、見ていきます!!

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MICEによる経済波及効果はどれくらいか??

2018年12月13日 05時01分48秒 | 平成30年版「観光白書」
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士 地域活性化伝道師の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は平成30年版「観光白書」72ページ「図表Ⅱ- 15 日本製品の購買手段」をみましたが、今日は73ページ「コラム図表Ⅱ-1-1 国際 MICE 全体の総消費額」をみます。

下図について白書は、2016 年(平成 28 年)の国際 MICE の総消費額は約 5,384 億円、そこから算出される経済波及効果は1兆 590 億円、雇用創出効果は我が国全体で約 96,000 人分、税収効果は約 820 億円と推計されるとあります。


これについて白書は、MICE 参加者個人による消費に加え、会場・会議設営・装飾、メディア・配布物の制作・印刷費、展示・配布物の搬送、会場受付、警備、企画運営、パーティ等の経費など主催企業・団体(主催者)や出展企業(出展者)から支出される MICE 特有の支出を足し合わせた消費額と経済波及効果であり、国際MICE における訪日外国人参加者1人当たりの総消費額は約 33.7 万円となっている、とあります。

MICEは経済波及効果が想像以上に高いということです。確かに、展示会に行けば、個人だけでも交通費、入場料、食事、ホテル代、お土産代・・・がかかりますから、これは納得ですよね~!!

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日本製品をどのように購入しているか??

2018年12月12日 05時05分45秒 | 平成30年版「観光白書」
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士 地域活性化伝道師の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は平成30年版「観光白書」71ページ「図表Ⅱ- 14 日本製品の購買のきっかけ」をみましたが、今日は72ページ「図表Ⅱ- 15 日本製品の購買手段」をみます。

下図から日本製品の購買手段について見ると、スーパーや百貨店等の店舗購入が最も高い割合となっており、香港では6割を超える割合となっています。また、家族・知人による買い付けも中国で16.9%、台湾で18.9%と比較的高いことが分かります。

この結果について白書は、B to Cの通販サイトによる日本からの購買、いわゆる越境ECを通じた購買については、中国で割合が高く24.4%となっており、日本製品の購買手段として一定程度を占めていることが分かる。他方、香港や韓国では越境ECを通じた購買は1割を下回っている、とあります。

日本製品の購入はECが主と思っていましたが、香港や韓国では違うのですね。

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日本製品を購入したきっかけは??

2018年12月11日 05時02分21秒 | 平成30年版「観光白書」
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士 地域活性化伝道師の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は平成30年版「観光白書」69ページ「図表Ⅱ- 11 越境 EC 人気品目の輸出金額の推移(中国、香港及び台湾)」をみましたが、今日は71ページ「図表Ⅱ- 14 日本製品の購買のきっかけ」をみます。

下図から日本製品を購入したきっかけを見ると、「自身の訪日観光がきっかけとなった」と回答した割合が3~4割と最も高く、特に中国ではほぼ4割となっていることが分かります。

この結果について白書は、「訪日した知人から貰って/買って/見聞きして良かったから」との回答も中国や韓国では2割を超えている。また、「訪日観光に関するSNSの投稿や記事、報道等がきっかけとなった」との回答も2割程度存在するなど、日本製品を購買する動機として直接、間接に訪日観光が大きく寄与していることがうかがえる、とあります。

幼少時代、お土産にハワイのチョコを頂いた時、いつかはハワイに行ってみたいと思ったものです。これと同じような感覚が訪日のきっかわになっているのかもしれませんね。

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紙おむつ、電気炊飯器等の人気商品の輸出が拡大している!

2018年12月10日 05時02分48秒 | 平成30年版「観光白書」
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士 地域活性化伝道師の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は平成30年版「観光白書」67ページ「図表Ⅱ-8 中国における越境 EC での日本輸入品の購買経験の有無」をみましたが、今日は69ページ「図表Ⅱ- 11 越境 EC 人気品目の輸出金額の推移(中国、香港及び台湾)」をみます。

下図から越境ECでの人気商品を見ると、紙おむつ、スキンケア化粧品、ヘアケア用品、健康食品・サプリメントについては、品目により差はあるものの、2014年(平成26年)あるいは2015年(平成27年)に旅行消費額の増加とともに輸出額も増加していることがみてとれます。

この結果について白書は、、訪日観光がきっかけとなり、帰国後も何らかの手段で日本製品を購買する動きが広まっていることが示唆される。シリアル食品については、振れが大きいものの、2014年(平成26年)以前はほぼ皆無であったが、近年では輸出がみられるようになり、ベビー服については、金額としては小さいものの2016年(平成28年)頃から輸出額が大きく増加している。他方、空気清浄機の輸出額は最近では2010年(平成22年)の水準を下回っており、また、電気炊飯器については、2015年(平成27年)までは増加傾向にあったが、最近ではほぼ横ばいとなっている、とあります。

思い起こすと、空港で、かつては、紙おむつ、スキンケア化粧品、ヘアケア用品、健康食品・サプリメント、シリアル食品、ベビー服、空気清浄機、電気炊飯器をカート一杯に詰め込む姿を見ることがありましたが、今はあまり見なくなったような気がしますね。

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日本に旅行をしたときに気に入ったから・・・

2018年12月09日 05時04分13秒 | 平成30年版「観光白書」
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士 地域活性化伝道師の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は平成30年版「観光白書」66ページ「図表Ⅱ-6 中国の電子商取引市場における越境電子商取引輸入額の推移」をみましたが、今日は67ページ「図表Ⅱ-8 中国における越境 EC での日本輸入品の購買経験の有無」をみます。

下図からJETROが実施した中国の消費者の日本製品等に対する意識調査を見ると、越境ECを通じた日本輸入品の購買経験については、近年、購買経験者の割合が上昇しており、2017年(平成29年)8月時点での調査では、約67.7%が購買経験ありと回答しており、購入した日本製品については、「化粧品」が48.5%、「食品」が41.6%、「医薬品」が35.5%と高くなっていることが分かります。


購買理由については、「中国内では店頭で販売されていない製品だから」の44.4%に次いで「日本に旅行をしたときに購入して気に入った製品だから」が40.4%を占めていることから、近年の訪日外国人旅行者の増加が中国における越境ECを通じた日本製品の購入増に大きく貢献していることがうかがえる。また、購買理由の「日本に旅行をしたときに購入して気に入った製品だから」は、1年前の調査の22.7%から大きく上昇していることが分かります。

地方に旅をした際に、その土地の名産品をとても気に入り、家に戻ってからも改めて買う。ECとはまさにこういう感覚なのでしょうね!!

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『なぜ倒産』を読む!!

2018年12月08日 10時23分51秒 | L&Iのブログ-コンサル日記
この本、数日前に日経新聞の広告に出ていて、なんとなく気になっていたそんな昨日、ちょっと時間があったので、ふらっと古本屋に入ると、この本があったので、思わず衝動買いしちゃいました。

このところ経営者と話をすると、リーマンショックよりも東日本大震災の方が影響が大きいという話を聞いていたのですが、まさに、この本に登場する企業にも同じ声がありました。

ワンマン経営、思い切った設備投資、大胆な方向転換・・・上手く行けば、英断と称されますが、そうでないと・・・。

この本に登場する経営者の経営判断が間違っていたとも思えないし、もう一方の選択肢を進んでも生き残れたのか・・・それは分かりません。

読んでいて強く感じたのは、倒産してしまう経営者は、なぜ突然追い風が止んでしまうのか?

それだけでなく、なぜ強烈な逆風をうけることになってしまうのか??

この本を読んでもその答えは分かりませんが、聞いたことがある企業の倒産の裏側が分かるので、中小企業診断士として、経営者として、とても引きつけられ、アッという間に読破しちゃいました。

是非、経営者の皆様、読んでみて下さいね~!!

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中国からの越境ECは4倍になっている!!

2018年12月08日 05時02分15秒 | 平成30年版「観光白書」
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士 地域活性化伝道師の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は平成30年版「観光白書」66ページ「図表Ⅱ-5 世界の越境 EC の市場規模」をみましたが、今日は66ページ「図表Ⅱ-6 中国の電子商取引市場における越境電子商取引輸入額の推移」をみます。

下図について白書は、日本にとって最大の越境EC市場となっている中国の動向を整理すると、近年、中国では経済発展による所得の向上やインターネットの普及等により、ネット購入額が2012年(平成24年)から2016年(平成28年)にかけて約3.9倍になっている。また、中国の電子商取引市場に占める越境EC輸入額の割合は2015年(平成27年)は3.1%であるが、今後は拡大傾向が見込まれている、とあります。

10年くらい前にパリに行ったときに、ルイヴィトンのお店の前で、中国人に買い物リストと現金を渡されたことがあります。自分で買いに行けばと行ったのですが、入店拒否をされたので買えないようなことを言っていました。時間が無いからって断りましたが、多分、50万円以上はあったような厚みがありましたね。考えてみると、この頃から爆買いはあったのですね!!

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越境ECが拡大している!!

2018年12月07日 05時00分55秒 | 平成30年版「観光白書」
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士 地域活性化伝道師の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は平成30年版「観光白書」65ページ「図表Ⅱ-4 業種別、業態別の売上高に占める訪日外国人旅行者のシェアの変化②」」をみましたが、今日は66ページ「図表Ⅱ-5 世界の越境 EC の市場規模」をみます。

下図について白書は、経済産業省の調査報告書によると、全世界の越境ECの売上高の推計値は2015年(平成27年)が約3,040億ドルで、その後、毎年対前年比で20~30%程度の成長が見込まれ、2020年(平成32年)には9,940億ドルに達すると推計されている、とあります。

この図の序説として白書は、訪日外国人旅行者による買物消費は中国人を中心に近年大幅に増加している。他方、訪日外国人旅行者による「消費」は、訪日観光時に止まらず、帰国後も越境電子商取引(以下「越境EC」という。)を通じて日本製品を購買するようになっており、こうした動きが中国を中心に近年急速に拡大している。

越境ECによる消費は、統計上、旅行消費額には含まれず、財の輸出となるが、訪日旅行において日本製品に実際に触れたことや訪日旅行者からの口コミ、SNS等による情報発信が購買動機となるケースが増加しており、「観光」の影響・効果は、旅行消費に止まらず輸出にまで影響を及ぼしている。

本節では、越境ECの動向や日本製品の選好状況などを分析するとともに、越境ECで人気のある商品の輸出の動向を確認する。さらに、観光庁において実施したアンケート調査結果を活用し、訪日観光がきっかけとなった越境ECを通じた日本製品の購買規模を推計し、旅行消費額には計上されない効果を分析する、とあります。

越境ECを切り口にするという視点が中小企業白書にあっても良いと思いますが、なかったですよね。こういう着眼点が観光白書なんですね。読み進んでいきましょう!!

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外国人観光客にドラッグストアは人気である!!

2018年12月06日 05時09分27秒 | 平成30年版「観光白書」
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士 地域活性化伝道師の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は平成30年版「観光白書」64ページ「図表Ⅱ-3 業種別、業態別の売上高に占める訪日外国人旅行者のシェアの変化①」をみましたが、今日は65ページ「図表Ⅱ-4 業種別、業態別の売上高に占める訪日外国人旅行者のシェアの変化②」をみます。

下図について白書は、最近、訪日外国人旅行者の間で人気のある化粧品等を販売する医薬品・化粧品小売業では、売上高に占める割合は、2013年(平成25年)の1.0%から2017年(平成29年)には6.5%となり、5.4%ポイント程度拡大している。

ドラッグストアについては、訪日外国人旅行者による消費額(医薬品・健康グッズ・トイレタリー)が2014年(平成26年)から2017年(平成29年)にかけて約3倍に増加し、売上高に占める訪日外国人旅行者の割合は、同期間で1.6%から4.2%となり、2.6%ポイント程度拡大している。

また、百貨店については、訪日外国人消費動向調査から訪日外国人旅行者への売上額が明らかでなく、主要企業の有価証券報告書から試算したところ、売上高全体に占める免税品の割合は、2015年度(平成27年度)の5.9%から2017年度(平成29年度)上半期には7.5%に拡大している、とあります。

外国に行くとドラッグストアに、何か面白い商品はないかと、必ずと行っていいほど足を運びますが、日本よりも高いことが多いので、コーラやミネラルウォーターを買うくらいで終わってしまいます。日本のドラッグストアの安心感・安定感、そして割安感が外国人にも伝わるのでしょうね!!

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外国人観光客の動きを業種業態から探る!!

2018年12月05日 05時32分55秒 | 平成30年版「観光白書」
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士 地域活性化伝道師の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は平成30年版「観光白書」62ページ「図表Ⅱ-2 国籍・地域別の訪日外国人旅行消費額の推移」をみましたが、今日は64ページ「図表Ⅱ-3 業種別、業態別の売上高に占める訪日外国人旅行者のシェアの変化①」をみます。

下図について白書は、外国人延べ宿泊者数は2012年(平成24年)の2,631万人泊から2017年(平成29年)には7,800万人泊(速報値)と約3倍となっている。延べ宿泊者数全体に占める外国人延べ宿泊者数のシェアは、2012年(平成24年)の6.0%から2017年(平成29年)には15.7%に拡大している。宿泊業の売上全体に占める訪日外国人旅行者の割合を試算すると、2013年(平成25年)の7.6%から2017年(平成29年)には17.3%となり、9.7%ポイント程度拡大している、とあります。

この図の細かい説明は割愛しますが、要するに、飲食業、鉄道業、道路旅客運送業に比べて宿泊業者の外国人のシェアは高い。しかしながら、主要旅行業者の旅行取扱額のうち、外国人旅行の割合は、2016年度(平成28年度)には3.6%に止まっている。

つまり、外国人旅行者は大手旅行業者にプランを任せるのではなく、事前にネット等で調べて、自分で移動手段や食事先、そして宿泊先を検索している姿が読み取れるようにこの図から感じ取れます。興味深いデータですね。業種業態の分析は続くので読み進んでいきます!!

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訪日中国人旅行者の消費額は6倍に拡大している!!

2018年12月04日 05時00分54秒 | 平成30年版「観光白書」
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士 地域活性化伝道師の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は平成30年版「観光白書」61ページ「図表Ⅱ-1 訪日外国人旅行者数及び旅行消費額の推移」をみましたが、今日は62ページ「図表Ⅱ-2 国籍・地域別の訪日外国人旅行消費額の推移」をみます。

下図から訪日外国人旅行消費額を国籍・地域別にみると、過去5年で最も増加したのが中国であり、2012年(平成24年)の2,678億円が2017年(平成29年)には16,947億円と6.3倍になっていることが分かります。

この結果について白書は、特に、買物代は、2012年(平成24年)の1,370億円が2017年(平成29年)には8,777億円と6.4倍になっている。次に増加額が大きい国籍・地域は台湾であり、2012年(平成24年)の1,647億円が2017年(平成29年)には5,744億円と3.5倍になっている。また、韓国、香港はそれぞれ2012年(平成24年)から2017年(平成29年)にかけて、3.5倍、5.2倍になっている、とあります。

地方に行けば行くほど、観光客のターゲットを中国人とすることに抵抗感を感じる方が増えていくように感じます。この前、テレビでモスクワを観光している若い男性の中国人がサッカー日本代表のジャージを着ていました。日本のサッカースタイルが好きだからと答えていたように記憶していますが、それでも日本代表のジャージを着る若者が登場するくらいですので、日本人も若者から変わらないといけませんね~!!

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訪日外国人旅行消費額は4倍に増加している!!

2018年12月03日 05時05分22秒 | 平成30年版「観光白書」
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士 地域活性化伝道師の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は平成30年版「観光白書」45ページ「コラム図表Ⅰ-5-3 都道府県別延べ宿泊者数の伸び率の日本人・外国人別寄与度」をみましたが、今日は61ページ「図表Ⅱ-1 訪日外国人旅行者数及び旅行消費額の推移」をみます。

下図から訪日外国人旅行消費額を主な費目別にみると、宿泊費は2012年(平成24年)の3,713億円から2017年(平成29年)は12,451億円と5年間で3.4倍、飲食費は2012年(平成24年)の2,229億円から2017年(平成29年)は8,857億円と4.0倍、交通費は2012年(平成24年)の1,179億円から2017年(平成29年)は4,870億円と4.1倍、娯楽サービス費は2012年(平成24年)の293億円から2017年(平成29年)は1,439億円と4.9倍、買物代は2012年(平成24年)の3,406億円から2017年(平成29年)は16,398億円と4.8倍に増加していることが分かります。

今日から第Ⅱ部 日本経済における存在感が高まりつつある「観光」に入りますが、この部の冒頭として白書は、近年の世界経済の持続的な回復やアジア諸国の経済発展による所得の向上により、特に近隣諸国・地域においてアウトバウンドが大きく増加する中、政府においては観光を我が国の成長戦略の柱、地方創生の切り札と位置付け、ビザの戦略的な緩和、外国人旅行者向け消費税免税制度の拡充など様々な取組を矢継ぎ早に実行してきた。

これにより、5年前と比較すると、訪日外国人旅行者数は2012年(平成24年)の836万人から2017年(平成29年)は2,869万人と3.4倍、訪日外国人旅行消費額は2012年(平成24年)の1兆846億円から2017年(平成29年)は4兆4,162億円と4.1倍となった、とあります。

4倍というのはスゴイ!読み進んでいきましょう!!

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