報恩坊の怪しい偽作家!

 自作の小説がメインのブログです。
 尚、ブログ内全ての作品がフィクションです。
 実際のものとは異なります。

初めての一泊登山 2

2015-10-18 20:15:00 | リアル旅行記
 さてさて、そんなこんなで到着した大石寺。
 晴れたら晴れたで、何だか暑いくらいだ。
 紹介者氏にメチャクチャ怒られたからかなw

 翌日の支部総会後に行われる布教講演会への参加を約束させられ……もとい、約束してなだめすかし……更にもとい、お許し頂いた。
 昼食は売店(仲見世)のいつもの店である。
 そこのカレーが美味い。
 芙蓉茶寮に対抗しうるほどに。

 私らは何の疑いも無く御開扉を受けているが、これが1番大きな功徳なのである。
 ……まだちょっと自覚は無いけど。
 御法主上人猊下の信徒達に対する御説法は、御開扉においては一字一句変えない。
 毎回毎回そうだ。
 恐らくは元顕でも高頻度で御登山していると思われる私も、猊下様が一字一句変えた所を全く聞いたことがない。
 つまり、そうすることに意味があるのだろう。
 恐らく、どの信徒がどの日に来ても等しく……ということだろうか。
 まだ、私には完全に理解できていない部分がある。
 いずれ功徳の現証があったら……あるいはもっと教学が身に付いたら分かるのだろうか。

 因みに御開扉が終わると、一般参加者の私は夕勤行まで何もすることがない。
 宝物殿はこの前行ったし、報恩坊に行ってみるとするならば、
「キサマ!どの面下げて来やがった!!」
 と、トチロ〜さんにブッ飛ばされそうな気がする。
 ま、それは冗談だがw
 しかし、用件と手土産無しでは本当に追い返されるのが関の山のような気はしたけどね。
 しょうがないので、宿坊に戻って国家資格の勉強をすることにした。
 来月、施設警備業務検定2級を受けることになったので。
 さすがに実技の訓練はできないので、教本を読んで、どんな筆記問題が出ても対応できるようにしておこう。
 ぶっちゃけ、御書よりは簡単だと思う。
 教本を全部読んでみても、まだ時間が余る。
 仕方が無いので、小説のネタ出しでもすることにする。
 唱題するという選択肢の無い不良信徒がここに1人w
 それにしても、総坊は井辺達が探索に走り回っている新館とイメージが似ている。
 何かネタになるものはないかと、坊内を歩いてみる。
 ふと気づいたのが、スプリンクラー設備のあること。
 規模的に設置義務は無さそうだったが、あくまで義務が無いというだけで、任意に設けることはもちろん可能。
 このスプリンクラー設備、自動で水が噴き出るシステムなのは皆さんご存知の通り。
 よくマンガやドラマでは火が消えた後、自動で水が止まる描写になっていたりするが、現実にはそんなシステムは一切無い。
 火が消えても、肝心のタンクが空になるまで水が噴き出したままなのである。
 つまり、水損事故が発生する恐れがあるということだ。
 特に総坊は畳敷きの部屋が多いし、ヘタすりゃ御本尊も水をかぶりかねない。
 火が消えたら、即座に手動で水を止めに行かなければならない。
 その場所、スプリンクラー制御弁室を探してみたのだが、見当たらなかった。
 ふーむ……。ま、おかげで小説のネタは1つ手に入れることはできたがね。
 使うかどうかは別として。
 あと、総坊の屋内消火栓は2号消火栓らしい。
 これは、基本的に2人で操作する1号消火栓に対し、1人で操作できるように、手元にもノズルのついた消火栓のことである。
 1号消火栓だが、1人で操作できるように改良された易操作性1号消火栓なるものも、この世には存在する。
 ……この総坊の消火栓がそうなのかな?
 こういう所に目が行ってしまうのは、警備員の職業病かな。

 
(総二坊1階にある三門の模型。つい最近設置されたものかと思ったが、前々から存在しているらしい)

 エレベーターは東芝製。
 電源スイッチが外側のインジゲータ部分に付いているタイプ……。
 うん、これも使えそうだ。
 私も井辺と同様、“探索”しているうちに夕方を迎えたので、仏間に行って夕勤行に参加することにした。
 皆で勤行すると、いかにも異体同心している感じがしていい。
 もっとも、この気持ちは顕正会からのものだが。
 夕食は仕出し弁当。
 確か報恩坊時代も、泊まった時はこういった弁当が出たな。
 不味くはないけど、ちょっと情緒は無いかもね。
 まあ、あんまり書くと、
「ユタ、オメーはよぉ!御山によぉ!弁当食いに来てんのかよっ、ああっ!?」
 とか、コメント欄に書かれそうなので、この辺にしておく。

 この後、広布坊で明日の総会の設置作業とかリハーサルがあるようだが、私のような一般参加者は座談会への参加に誘われた。
 座談会というだけで顕正会を思い出すのに、体験発表とか、活動報告とかプログラムに書いてあるものだから、ますます顕正会をイメージしてしまった。
 決定的なのは、皆で円座になったこと。
 私が、
「まるで顕正会みたいだなぁ……」
 と、苦笑いして呟くと、
「一緒にしちゃ困るよ」
 と言われ、振り向くとそこにいたのは講頭さん!
「あっ、失礼。そこは上座でしたか。元顕のショボ信徒は下座の方へ移動します」
 と、そそくさと立ち去ろうとしたが、
「いいからいいから!」
 と、肩を叩かれてしまう。
 体験発表は顕正会のそれとは違い、本当に体験発表者の視点で語られたものだった。
 だからこそ、そこに誤魔化し・改竄・捏造は無い。
 よく、顕正会の体験発表だと、他人に起きた現証なんかを紹介するでしょ?
 茜オバハンもそうだな。
 法華講の場合、基本的に他人に起きた現証は紹介しない。
 あくまで、自分やその家族などに起きた現証だけを発表する。
 仮に他人の現証を紹介する場合であったとしても、悪い現証は紹介しない。
 もちろん、『断固としてお応えして参る決意であります!』とも絶対言わない。
 他人の為に信心しているわけではないから。
 あくまで、自分の成仏の為に信心しているわけだから。
 だから、誰かに応える為に信心しているわけではないから、そんなことは絶対に言わない。
 私がマイクを手にしたのは、質問会の時。
 何でも質問して良いということだったので、法統相続のことについて聞くか迷ったが、結局、元顕正会員としての質問をすることにした。

「ここ何日か前、顕正会員が合計4名逮捕されました。顕正会で足掛け10年やってきた私には、あの時何が起きたのか、だいたい分かります。法華講でも街頭折伏をやっていますが、もし万が一仮に警察沙汰になった場合、御宗門としてどのように対策しているのでしょうか?」

 というもの。
 これには御主管ではなく、講頭がお答えして下さった。

「まず、顕正会員のようにいきなり車に乗せるようなことはしない。絶対に。例え相手が同意したとしても」
 とのこと。
「私達も公園などで街頭折伏をしていることがあるが、法に則った形で行うようにしているし、対象者においても段階を踏むようにしている。即ち、顕正会のように『まずは会館に行こう』、法華講なら、『まずはお寺に行こう』とは言わない。公園だったら、『ちょっとここは暑いから、涼しい喫茶店で話でもしませんか?』と誘う。それでダメなら、もうその人は諦める。そこで興味を持ってくれたら、喫茶店に連れて行って話をする。その時話してダメなら、また今度……といった感じで段階を踏むので、警察沙汰にはならないようにしている」
 という回答であった。
 法律対策としては、恐らく密室状態になるような場所に安易に連れて行かないということなのだろうと思った。
 でも、これ、考えてみたらフツーに常識なんだよなぁ……。
 そんな常識的なことも顕正会員はできなかったわけか。
 ま、私もできなかったクチだが。
 私も、『まあまあ。まずは会館に行ってみようよ。車はもうそこに着けてあるからさ』と、対象者のはっきりとした同意を得ずに車に乗せて、会館に連れていったものだ。
 もう、かれこれ5年以上も前になるだろうか。
 いや、もっと経っているか。
 因みに強要罪と未成年者略取誘拐罪の公訴時効は、それぞれ3年と5年であるとのこと。
 ……うむ!私は逃げ切った!

 しかし、丑寅勤行に備えて早く寝たはいいものの、あの質問会で質問した後で物凄く不安になった。
 確かに私はもう既に時効まで逃げ切っている。
 だが、あくまで刑事事件としては、だ。
 民事で訴えられたら、マズいんじゃないか?
 これからどんどん顕正会から正義に目覚めて法華講にやってくる会員はいるだろうが、受け入れ支部は安易に受け入れず、その元会員の身辺調査をしてからの方がいいんじゃないかな?
 実は昨年、被害届を出されたら逮捕されるようなムチャな勧誘をやっていたかもしれないよ?
 で、逮捕されたら、『元顕正会員』とマスコミは書くだろうが、“フェイク”や創価新報は『日顕宗信者、強要罪で逮捕!』とか書くだろう。
 まあ、マスコミなんてそんなもんだ。

 何かマズいことに心当たりのある、ここ最近入信したての元顕さんは今のうちに、講頭さんや御住職に相談しておいた方が良いかもしれない。

 トチロ〜さんは講頭として、もし所属信徒からそのような相談をされたらどうなさいますか?
コメント (9)
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初めての一泊登山 1

2015-10-18 19:27:09 | リアル旅行記
 昨日、今日と所属支部で支部登山があり、いつもは日帰りの私も、今回は一泊登山にしてみた。
 今日、支部総会があるので、土曜日に日帰りにしてしまうと参加できないからである。
 紹介者氏に、「絶対参加するように!」と、かつての顕正会の上長なみに強く念押しされたこともあり、一泊登山を選択した由。
 しかしその紹介者、自分は任務があるからと、先に行ってしまった。
 デカい支部って、こんなもんなのか?
 顕正会では何か行事があると、1人で行き帰りさせないことの方が多いのだが。
 まあ、それはいい。
 私は久しぶりに東京駅から新幹線で向かうことにした。
 8時26分発、“こだま”639号、名古屋行きはN700Aでの運転だ!
 しかも先頭の1号車に乗ったこともあってか、車内はガラガラ。
 同じ先頭車でも、満席に近い状態で先発していった“のぞみ”や“ひかり”とは大違いだ。

 
(最新鋭のN700A系。撮影していたら、巡回中の先輩と後輩に声を掛けられた)

 
(1号車のドアの横。フルカラーLEDだが、停車駅が『各駅』ってのも味気無いなぁ……)

 
(ロゴマーク。撮影し忘れたが、このマークの下にちゃっこくオレンジ色のJRマークがある。つまり、JR東海車ということだ)

 
(1号車の座席。シンブルな構造だが、実は東北新幹線のE2系やE4系の普通車よりも広い。窓側の下には自由に使えるコンセントもある)

 列車は定刻通りに東京駅を発車。
 何だか、どんよりと曇っていやがる。
 案の定、小田原で雨が降って来た。
 こりゃ、御加護は期待できそうにないかな?
 と思っていたら、静岡県に入ったら雨がやんだ。
 やれやれ、通り雨だったらしい。

 新富士には定刻通りに着いて、そこからタクシーで大石寺へ向かう。
 こういう時、富士市内でも富士宮市内でも営業しているタクシー会社に当たると楽である。
 富士市内だけで営業しているタクシーだと、なかなか大石寺までの良いルートを通ってくれない。
 ところで、かつては有料道路だった西富士道路。
 タクシーはそこに入ると、『高速』という表示に切り替わる。
 その通り、高速道路や有料道路に入ったら押すボタンのことで、これが押されることにより、メーターは完全距離制に変わる。
 渋滞で止まっても、メーターは上がらない。
 何故こういうことをするのかというと、高速などで渋滞にハマってしまった場合、逃げ場が無く、時間制を併用していると、どんどんどんどんメーターが上がってしまうからである。
 それを防止する為のスイッチだ。
 今の西富士道路は有料道路ではなくなったわけだから、厳密には使用するのは間違いなのかもしれない。
 だが、だからといって道路の構造が変わったわけでもないから、地元のタクシー会社では慣例に従って使用しているのだろう。
 尚、どこでスイッチを元に戻すかは運転手の裁量らしい。
 私の場合は西富士道路を抜けて、最初の赤信号で止まったところで切り替えていた。
 表向きには、「走行中に操作すると危ないから」とのことだが、そんなはずないよなぁ……。

 で、とにかく大石寺には10時20分頃、到着。
 ところで、“新アンドロイドマスター”で、井辺達が現在探索中の新館において、今では製造中止となった不自然にデカい非常口誘導灯があると書いた。
 大石寺の古い堂宇にはまだあるのではないかとも書いたが、そんなに古いわけでもない総坊にちゃんとあった!

 
(総二坊のエントランス。小説のように『非常口』と書かれているタイプではなく、ピクトグラムで表示されている後期タイプ。総坊は他の非常口も全部このタイプ)

 丑寅勤行の時、薄暗いエントランスから外に出たわけだけども、確かにこれ、ピクトグラムだからまだいいようなものの、何の飾りっ気も無い『非常口』だったら不気味かもな。
 特に、明朝体で書こうものなら。
 兵庫県の摩耶観光ホテル跡とかはこれらしいよ。

 で、せっかく間に合ったのに、私は何を思ったか布教講演はバックレた。
 どうせまた誓願がどうとか折伏がどうとかって話だろー?
 けっ!もっと生活に即した話でもしてみやがれってんだ!と、なってしまったわけだ。

 その後、合流した紹介者氏にはメチャクチャ怒られたがw
 え?何て怒られたのかって?【お察しください】。
 いやー、不真面目な顕正会員引っ張ってくると、こんな感じなんだよー。
 顕正会員を折伏される法華講員さんは、育成において苦行が待ち構えていることをご覚悟のほどを!

 というわけで、次回に続きます。
コメント (4)
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