[7月13日06:30.天候:曇 福島県郡山市 東北自動車道・安積パーキングエリア]
私の名前は愛原学。
都内で小さな探偵事務所を経営している。
昨日から仕事で南東北へ行って来た。
どうにか仕事は終わったのだが、バイオハザード絡みのせいでBSAAの調査がうるさく、なかなか帰してもらえなかった。
それでも私達は契約通りに働いたわけだからな、ちゃんと報酬はもらうさ。
とはいえ、バイオハザードのせいでトンネルは封鎖されるようだから、工事会社など関係各所には大きな痛手だろう。
今ある旧道を拡張するなどして対応する他は無さそうだな。
え?それができないから新道を作るんだって?んなもん知るかい。
私は探偵であって、土木工事関係者ではない。
契約に無いことにまで口を出すつもりはないさ。
高橋:「先生、ここで少し休みましょう」
愛原:「そうだな」
リサ:「お腹空いた……」
さっきから高橋の運転がふら付いている。
このままでは事故るのは時間の問題だろう。
愛原:「どうせ今日は土曜日だ。事務所は遅めに開けるさ」
事務所には留守電を入れておいたから、高野君がもし出勤してくれば聞いてくれるだろう。
愛原:「それより、飯の前にシャワー使おう。カビの化け物のせいで、こっちまでカビ臭くなってるよ」
高橋:「そうですね」
こんなこともあろうかと着替えは持って来ている。
高橋:「着きました」
愛原:「ご苦労さん」
私達は車を降りた。
愛原:「こんな朝早くからシャワー使えるかな?」
高橋:「温泉とかはともかく、シャワーくらいなら24時間使えるはずですよ」
愛原:「そうか」
その旨はちゃんと看板に書かれていた。
10分で200円らしい。
確かに温泉施設よりずっと安い。
売店の奥のあるようだ。
当たり前だが、トイレのように男女に別れている。
入口が何だかトイレみたいだ。
愛原:「じゃあ、リサはそっちな?」
リサ:「うん」
女性のみ売店に声を掛けて利用することになる。
愛原:「このコが使うのでよろしく」
店員:「はい、どうぞ」
男性用は中に入ると更に3部屋に分かれている。
1つは使用中だった。
大型車のスペースに長距離トラックが何台か止まっていたから、その運転手が使っているのかもしれない。
脱衣所があって、その向こう側に折り戸があってシャワーブースがある。
高橋:「先生、一緒に入r……」
愛原:「オマエはそっちを使え!1人用だ!」
来ると思ったw
リサも寂しそうな顔をして女性用に入って行ったが、そのリサでも我慢しているのだから、高橋にも辛抱強くなってもらわなきゃあ。
シャワーブースに入ると、天井にスプリンクラー……もとい……あ、いや、いいのか。
固定シャワーとハンドシャワーがある。
因みに脱衣所にドライヤーはあるが、タオルや石鹸などは無い。
これは売店で購入することになる。
リサは持っていなかったので、リサの分を買う時にリサが女性用を使う旨、店員に伝えたというわけだ。
尚、シャワーブースは一回使う事に自動洗浄機能がある為、結構きれいである。
それにしても私はこういう時、急な泊まりになることを覚悟して着替えやら洗面道具を持って行くことにしており、それを高橋にも教えたのだが、リサのことは忘れていた。
反省すべき点だな。
もっとも、売店も24時間営業なのでタオルも石鹸もちゃんと購入できる。
さすがにコインランドリーは無いので、汚れた服は帰って洗濯しないとダメだな。
クリーニングに出さないと、普通の洗濯では汚れが落ちないかもしれない。
それにしても、リサでもダメージを食らうBOWがいるとは思わなかった。
リサもアメリカのオリジナル版はラスボスクラスだったというし、あのエブリンもアメリカの第一号はラスボスで、BSAA北米支部の介入でもって倒されたと聞く(実際に介入したのは正義に目覚めた新生アンブレラで、BSAA北米支部の幹部を作戦遂行に招聘しただけに過ぎない)。
でも、私はしかと聞いた。
リサの決意を。
リサは私を信頼してくれている。
この信頼を裏切らない限り、彼女は暴走することはないだろう。
私のミッションはリサを成人になるまで面倒を看、日本政府エージェントとして採用されるのを見届けることだ。
愛原:「!?」
その時、私はふと思った。
それってつまり、善場氏の部下になるということだろう。
善場氏は上司として理想的な人物に見えるからそれはいいのだが、BOWを部下にしようとするくらいだから、もしかしたら善場氏も……普通の人間ではないのかもと思ってしまった。
いや、まさかね。
特殊部隊もかくやといった訓練は受けているだろうが、体まで改造されているとは……思わないよねぇ……。
それから30分くらいして、私達はサッパリすることができた。
汚れた服は先に車に積んでおいて、しかも高橋は車用のファブリーズを徹底的にスプレーしていた。
愛原:「よし。ちょうど飯食う所も開いたし、ここで食べて行こう」
高橋:「はい!」
リサ:「お腹空いた」
私は普通にラーメンを注文したのだが、リサはカツカレーを注文していた。
高橋:「先生より高い物を注文するとはいい度胸だな?あぁ?」
愛原:「オマエの定食も俺より20円しか違わないだろうが。いいんだよ、好きなもん頼んで」
高橋:「でも先生、コイツが頼んだのジャンボサイズっスよ?」
リサ:「お腹空いたもん」
愛原:「だからいいんだって。俺と違ってお前達は若いんだから、ガンガン食っていいの!」
リサと高橋なんて10歳くらいしか違わないだろう。
10代と20代、どちらも食欲も性欲も旺盛な年代だ。
私みたいなアラフォー世代とは違う。
高橋:「へへ……じゃあ、お言葉に甘えまして、俺も飯大盛りで」
愛原:「ああ、いいよいいよ。食え食え。その代わり、リサは絶対に人を食ったりしないように」
リサ:「うん、分かった!」
愛原:「高橋は高橋で、男を食うのは禁止だ。特に俺に襲い掛かったりしないように」
高橋:「ええっ!?じゃあ、大盛りいいです……」
愛原:「オマエの優先順位はどうなってるんだ?」
私は呆れざるを得なかった。
私の名前は愛原学。
都内で小さな探偵事務所を経営している。
昨日から仕事で南東北へ行って来た。
どうにか仕事は終わったのだが、バイオハザード絡みのせいでBSAAの調査がうるさく、なかなか帰してもらえなかった。
それでも私達は契約通りに働いたわけだからな、ちゃんと報酬はもらうさ。
とはいえ、バイオハザードのせいでトンネルは封鎖されるようだから、工事会社など関係各所には大きな痛手だろう。
今ある旧道を拡張するなどして対応する他は無さそうだな。
え?それができないから新道を作るんだって?んなもん知るかい。
私は探偵であって、土木工事関係者ではない。
契約に無いことにまで口を出すつもりはないさ。
高橋:「先生、ここで少し休みましょう」
愛原:「そうだな」
リサ:「お腹空いた……」
さっきから高橋の運転がふら付いている。
このままでは事故るのは時間の問題だろう。
愛原:「どうせ今日は土曜日だ。事務所は遅めに開けるさ」
事務所には留守電を入れておいたから、高野君がもし出勤してくれば聞いてくれるだろう。
愛原:「それより、飯の前にシャワー使おう。カビの化け物のせいで、こっちまでカビ臭くなってるよ」
高橋:「そうですね」
こんなこともあろうかと着替えは持って来ている。
高橋:「着きました」
愛原:「ご苦労さん」
私達は車を降りた。
愛原:「こんな朝早くからシャワー使えるかな?」
高橋:「温泉とかはともかく、シャワーくらいなら24時間使えるはずですよ」
愛原:「そうか」
その旨はちゃんと看板に書かれていた。
10分で200円らしい。
確かに温泉施設よりずっと安い。
売店の奥のあるようだ。
当たり前だが、トイレのように男女に別れている。
入口が何だかトイレみたいだ。
愛原:「じゃあ、リサはそっちな?」
リサ:「うん」
女性のみ売店に声を掛けて利用することになる。
愛原:「このコが使うのでよろしく」
店員:「はい、どうぞ」
男性用は中に入ると更に3部屋に分かれている。
1つは使用中だった。
大型車のスペースに長距離トラックが何台か止まっていたから、その運転手が使っているのかもしれない。
脱衣所があって、その向こう側に折り戸があってシャワーブースがある。
高橋:「先生、一緒に入r……」
愛原:「オマエはそっちを使え!1人用だ!」
来ると思ったw
リサも寂しそうな顔をして女性用に入って行ったが、そのリサでも我慢しているのだから、高橋にも辛抱強くなってもらわなきゃあ。
シャワーブースに入ると、天井にスプリンクラー……もとい……あ、いや、いいのか。
固定シャワーとハンドシャワーがある。
因みに脱衣所にドライヤーはあるが、タオルや石鹸などは無い。
これは売店で購入することになる。
リサは持っていなかったので、リサの分を買う時にリサが女性用を使う旨、店員に伝えたというわけだ。
尚、シャワーブースは一回使う事に自動洗浄機能がある為、結構きれいである。
それにしても私はこういう時、急な泊まりになることを覚悟して着替えやら洗面道具を持って行くことにしており、それを高橋にも教えたのだが、リサのことは忘れていた。
反省すべき点だな。
もっとも、売店も24時間営業なのでタオルも石鹸もちゃんと購入できる。
さすがにコインランドリーは無いので、汚れた服は帰って洗濯しないとダメだな。
クリーニングに出さないと、普通の洗濯では汚れが落ちないかもしれない。
それにしても、リサでもダメージを食らうBOWがいるとは思わなかった。
リサもアメリカのオリジナル版はラスボスクラスだったというし、あのエブリンもアメリカの第一号はラスボスで、BSAA北米支部の介入でもって倒されたと聞く(実際に介入したのは正義に目覚めた新生アンブレラで、BSAA北米支部の幹部を作戦遂行に招聘しただけに過ぎない)。
でも、私はしかと聞いた。
リサの決意を。
リサは私を信頼してくれている。
この信頼を裏切らない限り、彼女は暴走することはないだろう。
私のミッションはリサを成人になるまで面倒を看、日本政府エージェントとして採用されるのを見届けることだ。
愛原:「!?」
その時、私はふと思った。
それってつまり、善場氏の部下になるということだろう。
善場氏は上司として理想的な人物に見えるからそれはいいのだが、BOWを部下にしようとするくらいだから、もしかしたら善場氏も……普通の人間ではないのかもと思ってしまった。
いや、まさかね。
特殊部隊もかくやといった訓練は受けているだろうが、体まで改造されているとは……思わないよねぇ……。
それから30分くらいして、私達はサッパリすることができた。
汚れた服は先に車に積んでおいて、しかも高橋は車用のファブリーズを徹底的にスプレーしていた。
愛原:「よし。ちょうど飯食う所も開いたし、ここで食べて行こう」
高橋:「はい!」
リサ:「お腹空いた」
私は普通にラーメンを注文したのだが、リサはカツカレーを注文していた。
高橋:「先生より高い物を注文するとはいい度胸だな?あぁ?」
愛原:「オマエの定食も俺より20円しか違わないだろうが。いいんだよ、好きなもん頼んで」
高橋:「でも先生、コイツが頼んだのジャンボサイズっスよ?」
リサ:「お腹空いたもん」
愛原:「だからいいんだって。俺と違ってお前達は若いんだから、ガンガン食っていいの!」
リサと高橋なんて10歳くらいしか違わないだろう。
10代と20代、どちらも食欲も性欲も旺盛な年代だ。
私みたいなアラフォー世代とは違う。
高橋:「へへ……じゃあ、お言葉に甘えまして、俺も飯大盛りで」
愛原:「ああ、いいよいいよ。食え食え。その代わり、リサは絶対に人を食ったりしないように」
リサ:「うん、分かった!」
愛原:「高橋は高橋で、男を食うのは禁止だ。特に俺に襲い掛かったりしないように」
高橋:「ええっ!?じゃあ、大盛りいいです……」
愛原:「オマエの優先順位はどうなってるんだ?」
私は呆れざるを得なかった。