[6月14日22時45分 天候:雨 埼玉県さいたま市大宮区宮町 イージーステイ大宮]
電話を終えた私達は、宿泊先へと向かった。
外は雨が本降りになってきた上、傘は持っていなかったが、幸い宿泊先はアーケード街の中にあり、濡れたのはその外側にいる時だけだった。
途中にあるコンビニにリサが寄りたがったので、そこに立ち寄らせてやる。
愛原「多分、アメニティーとか、食べ物とか、中にあると思うぞ?」
リサ「ちょっとね……」
宿泊先は漫画喫茶に併設されていた。
当然ながら、24時間営業である。
スタッフ「男性1名様、女性2名様のご利用ですね?」
愛原「はい」
初めて利用するということもあって、スタッフが丁寧に館内のことについて説明してくれる。
愛原「1泊で予約したんだけど、連泊したい場合は、できますかね?」
スタッフ「はい。部屋が空いていれば可能です。今ですと……まだ、チェックインして頂くお部屋そのままで連泊が可能ですが、お取りしますか?」
愛原「お願いします」
リサ「先生?」
愛原「善場係長の指示が無いことには、俺達も動けんよ。いいか?指示があるまでは、ここから出ないように。分かったな?」
パール「承知致しました」
カードキーを受け取る。
男性専用エリアは2階とのことで、パールやリサとは、ここでお別れとなる。
但し、イートインコーナーは共有スペースなので、そこで落ち合うことは可能だろう。
私は荷物を持って2階に上がった。
エレベーターは無いので、階段で上がることになる。
新しい施設だからなのか、カプセルは広めである。
小さな荷物なら、そのままカプセル内に持ち込めるほど。
愛原「ふう……」
このまま眠りたいところだが、さすがに緊張で変な汗とかかいてしまったし、シャワーくらいは浴びないとな。
アメニティーの中には館内着もあるので、これに着替えて館内を過ごすことができる。
スマホを見たが、善場係長からの着信は無かった。
まさか本当に逮捕されてしまったのだろうか?
本当に、今何が起きているのか分からない状態である。
私はカプセルの中で館内着に着替えた。
急な泊まりの為、換えの下着も1着は持って来ているようにしている。
今回はそれで正解だったようだ。
ただ、もう1泊するとなると、選択が必要だ。
幸いここにはコインランドリーがあるようなので、そこで洗濯は可能だ。
リサ達にも、グループLINEでそれを伝えておいた。
まあ、疲れたので、洗濯は明日しよう。
明日、何か動きがあるかもしれないし。
財布などの貴重品は、カプセル内の金庫に入れ、アメニティの袋に入っていたタオルなどを持って、シャワー室に向かう。
移動の際もカードキーが必要とのことで、それは忘れずに持って行く。
因みにカプセルの出入口はカーテンなので、鍵は無い。
[同日23時30分 天候:雨 同地区内 イージーステイ大宮]
シャワー室は広く、16ものブースがあった。
ボディソープやシャンプーなども備え付けられていて、それで体を洗うことができた。
あとは歯磨きをして、取りあえず寝るとしよう。
リサには、BSAAのGPSを切るように言ってある。
これはBSAAに対する反逆行為と取られかねないが、そもそも偽情報で私達を捕まえようとしているBSAAに居場所を教えるわけにはいかない。
当然、アプリもアンインストールだ。
部屋に戻る前に、自販機コーナーで水のペットボトルを買っておいた。
カプセルホテルとネットカフェは空間が別々になっていて、そこを行き来するのには、専用のカードキーを使わないといけない。
ではカプセルホテル利用者は、一切マンガが読めないのかというと、そうでもない。
カプセルが並んでいるエリアにも、そこかしこにマンガが入った棚が置かれており、また、自販機コーナーも、自販機の数より、マンガの本棚の方が主張が強いくらいだ。
それでも足りない場合は、ネットカフェエリアのマンガも読んで良いとのこと。
私は明日、持ち込んだノートPCで仕事をするつもりだが、リサ達にはマンガの読破で時間を潰してもらうしかない。
あとはWiFiも飛んでるから、手持ちのスマホで過ごしてもらうか。
コンセントはカプセル内にもあるし、テレビもある。
リサ「先生、明日は何時に起きればいい?」
部屋に戻ってスマホを確認すると、リサからLINEが来ていた。
私は、『何時でもいい。善場係長から連絡が来るまで、明日もここで過ごすことになる。マンガ読むか、スマホやるか、テレビ観るか、好きに過ごしてくれ』と、答えておいた。
するとリサは、イートインスペースのカレーをもう食べたのか、それが美味かったと回答してきた。
宿泊者は、イートインスペースにある食べ物は基本的に無料で食べ放題とのことだ。
早めに夕食を食べてしまったので、やや小腹が空いている感があったが、それ以上に疲れていたので、今夜はもう寝ることにした。
最後に善場係長には、『いつでも連絡お待ち申し上げております』と、メールを送っておいた。
[同日08時10分 天候:雨 イージーステイ大宮2階・カプセルホテル]
愛原「んん……」
緊張の為か、夜中に2~3回ほど起きた。
次に目が覚めた時には、8時を回っていた。
どうやら、周囲の宿泊客がチェックアウトの為にワサワサしており、それで目が覚めたらしい。
個室ではないので、どうしてもそうなる。
気になる場合は、耳栓とかが必要になるのだろう。
まあ、そこそこ眠れたので良しとしよう。
枕元に置いたスマホを見ると、メール着信があった。
だが、メールは仕事関係の物と、通販サイトからのダイレクトメール、そして上野利恵からの物が1通あるだけで、善場係長からのメールや着信は無かった。
利恵のメールを見ると、『秋田の太平山家の方より、リサさんの個人情報を教えろと来たのですが、どうされますか?』とのことだった。
どうやら、リサに関心を寄せている鬼の男だろう。
太平山美樹の親戚筋と思われる。
なので私は、『太平山美樹というコが、リサと知り合いのようなので、そのコに聞いてくれと伝えて』と返信しておいた。
あとはリサからのLINE。
リサも起きたようで、『一緒に朝ご飯食べよう!』と誘って来た。
私は顔を洗ってから、そうすると返信しておいた。
電話を終えた私達は、宿泊先へと向かった。
外は雨が本降りになってきた上、傘は持っていなかったが、幸い宿泊先はアーケード街の中にあり、濡れたのはその外側にいる時だけだった。
途中にあるコンビニにリサが寄りたがったので、そこに立ち寄らせてやる。
愛原「多分、アメニティーとか、食べ物とか、中にあると思うぞ?」
リサ「ちょっとね……」
宿泊先は漫画喫茶に併設されていた。
当然ながら、24時間営業である。
スタッフ「男性1名様、女性2名様のご利用ですね?」
愛原「はい」
初めて利用するということもあって、スタッフが丁寧に館内のことについて説明してくれる。
愛原「1泊で予約したんだけど、連泊したい場合は、できますかね?」
スタッフ「はい。部屋が空いていれば可能です。今ですと……まだ、チェックインして頂くお部屋そのままで連泊が可能ですが、お取りしますか?」
愛原「お願いします」
リサ「先生?」
愛原「善場係長の指示が無いことには、俺達も動けんよ。いいか?指示があるまでは、ここから出ないように。分かったな?」
パール「承知致しました」
カードキーを受け取る。
男性専用エリアは2階とのことで、パールやリサとは、ここでお別れとなる。
但し、イートインコーナーは共有スペースなので、そこで落ち合うことは可能だろう。
私は荷物を持って2階に上がった。
エレベーターは無いので、階段で上がることになる。
新しい施設だからなのか、カプセルは広めである。
小さな荷物なら、そのままカプセル内に持ち込めるほど。
愛原「ふう……」
このまま眠りたいところだが、さすがに緊張で変な汗とかかいてしまったし、シャワーくらいは浴びないとな。
アメニティーの中には館内着もあるので、これに着替えて館内を過ごすことができる。
スマホを見たが、善場係長からの着信は無かった。
まさか本当に逮捕されてしまったのだろうか?
本当に、今何が起きているのか分からない状態である。
私はカプセルの中で館内着に着替えた。
急な泊まりの為、換えの下着も1着は持って来ているようにしている。
今回はそれで正解だったようだ。
ただ、もう1泊するとなると、選択が必要だ。
幸いここにはコインランドリーがあるようなので、そこで洗濯は可能だ。
リサ達にも、グループLINEでそれを伝えておいた。
まあ、疲れたので、洗濯は明日しよう。
明日、何か動きがあるかもしれないし。
財布などの貴重品は、カプセル内の金庫に入れ、アメニティの袋に入っていたタオルなどを持って、シャワー室に向かう。
移動の際もカードキーが必要とのことで、それは忘れずに持って行く。
因みにカプセルの出入口はカーテンなので、鍵は無い。
[同日23時30分 天候:雨 同地区内 イージーステイ大宮]
シャワー室は広く、16ものブースがあった。
ボディソープやシャンプーなども備え付けられていて、それで体を洗うことができた。
あとは歯磨きをして、取りあえず寝るとしよう。
リサには、BSAAのGPSを切るように言ってある。
これはBSAAに対する反逆行為と取られかねないが、そもそも偽情報で私達を捕まえようとしているBSAAに居場所を教えるわけにはいかない。
当然、アプリもアンインストールだ。
部屋に戻る前に、自販機コーナーで水のペットボトルを買っておいた。
カプセルホテルとネットカフェは空間が別々になっていて、そこを行き来するのには、専用のカードキーを使わないといけない。
ではカプセルホテル利用者は、一切マンガが読めないのかというと、そうでもない。
カプセルが並んでいるエリアにも、そこかしこにマンガが入った棚が置かれており、また、自販機コーナーも、自販機の数より、マンガの本棚の方が主張が強いくらいだ。
それでも足りない場合は、ネットカフェエリアのマンガも読んで良いとのこと。
私は明日、持ち込んだノートPCで仕事をするつもりだが、リサ達にはマンガの読破で時間を潰してもらうしかない。
あとはWiFiも飛んでるから、手持ちのスマホで過ごしてもらうか。
コンセントはカプセル内にもあるし、テレビもある。
リサ「先生、明日は何時に起きればいい?」
部屋に戻ってスマホを確認すると、リサからLINEが来ていた。
私は、『何時でもいい。善場係長から連絡が来るまで、明日もここで過ごすことになる。マンガ読むか、スマホやるか、テレビ観るか、好きに過ごしてくれ』と、答えておいた。
するとリサは、イートインスペースのカレーをもう食べたのか、それが美味かったと回答してきた。
宿泊者は、イートインスペースにある食べ物は基本的に無料で食べ放題とのことだ。
早めに夕食を食べてしまったので、やや小腹が空いている感があったが、それ以上に疲れていたので、今夜はもう寝ることにした。
最後に善場係長には、『いつでも連絡お待ち申し上げております』と、メールを送っておいた。
[同日08時10分 天候:雨 イージーステイ大宮2階・カプセルホテル]
愛原「んん……」
緊張の為か、夜中に2~3回ほど起きた。
次に目が覚めた時には、8時を回っていた。
どうやら、周囲の宿泊客がチェックアウトの為にワサワサしており、それで目が覚めたらしい。
個室ではないので、どうしてもそうなる。
気になる場合は、耳栓とかが必要になるのだろう。
まあ、そこそこ眠れたので良しとしよう。
枕元に置いたスマホを見ると、メール着信があった。
だが、メールは仕事関係の物と、通販サイトからのダイレクトメール、そして上野利恵からの物が1通あるだけで、善場係長からのメールや着信は無かった。
利恵のメールを見ると、『秋田の太平山家の方より、リサさんの個人情報を教えろと来たのですが、どうされますか?』とのことだった。
どうやら、リサに関心を寄せている鬼の男だろう。
太平山美樹の親戚筋と思われる。
なので私は、『太平山美樹というコが、リサと知り合いのようなので、そのコに聞いてくれと伝えて』と返信しておいた。
あとはリサからのLINE。
リサも起きたようで、『一緒に朝ご飯食べよう!』と誘って来た。
私は顔を洗ってから、そうすると返信しておいた。
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