とまぴーSTYLE

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今日も豊かな一日になりますように・・・

「神去(かむさり)なあなあ日常」

2011-08-13 21:03:48 | 
三浦しをん(著)

     
     林業っておもしれ~!


変なタイトルですが、すごい話です。
奇想天外、と言うか、摩訶不思議、と言うか。
こんな小説が、今ここに存在し、私の手元にある、のが奇跡です(笑)

登場人物の誰もがとても魅力的です。
犬のノコだって、とてもかわいい。

些細なことに目くじら立てたり、
取るに足りないことに頭抱えたり、
そんな私たちの普通の暮らしが、実は馬鹿馬鹿しくて、どーでもいいことだったんだ!と。

年を取ると、ああ、言葉を変えましょ・・・人生経験を積んでくると、
人間の力ではどうにもできないことがある・・・ということを、嫌と言うほどに思い知らされます。
若い時は、何に対してもがむしゃらに立ち向かい、挫けても折れても投げ出されても、それでも這い上がる気力と体力がある。
だけど、何度も挫かされたり折られたり、投げ出されしたならば、
人間、気力と体力だけでは「どうにもならないこと」がある、と身をもって知らされるのです。

ここ「神去村(かむさりむら)」の住人はそれを知っているのです。
自然を相手に生きてきた人々だからこその哲学「ゆっくりいこう」「まあ、なんとかなるや」と「なあなあ」で暮らせるのです。

自然はすごい。
そこには本当に神様が存在するのかもしれない。


私もなんだか元気になれたような気がします。
時にはこうしたファンタジー的な小説も、心を軽くしてくれます。




コメント (6)
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