伊藤とし子のひとりごと

佐倉市議会議員4期目
議会、市民ネットワーク千葉県、さくら・市民ネットワークの活動あれこれ、お知らせします

文科省暫定基準値そのままの矛盾

2011-05-28 01:40:43 | 放射能問題
5月27日、文科省は、福島県内の学校で、年間1ミリシーベルト以下を目指すと発表したが、暫定基準値は20ミリシーベルトのまま。校庭の表面の土を取り除く費用を国の負担とした事を発表しただけである。何も変わっていない。
福島県内の土壌汚染がひどいため、暫定基準値を20ミリシーベルトに引き上げ、子どもの健康を切り捨てた矛盾は何ら解決されていない。

佐倉市は現在HPに学校、幼稚園、保育園の校庭、園庭の放射能調査結果の公表を始めている。

今回の空間線量の測定結果は0.07~0.28μSv/h(マイクロシーベルト/時間)

その中で、
「文部科学省の「福島県内の学校等の校舎・校庭等の利用判断における暫定的考えについて」(平成23年4月19日)で定める空間線量率3.8マイクロシーベルト/時間を下回っています。」
と原発被災地の福島県内の暫定的考え方を、佐倉市にも当てはめようとしている。

できるだけ放射線は浴びないに越したことはない。原発事故以前の1ミリシーベルト以下を佐倉市は基準値ととらえるべきではないですか。

ところで、
土壌測定値もただ数字を出して、「定めがない」とするのではなく、どのようにとらえるか。

今まで私たちの生活に原発の構造も、放射能の測定値も無縁の生活をしていた。
その中でいきなりシーベルト、ベクレルという単語が飛び交っている。

μSv/h(マイクロシーベルト/時間):1時間当たり人が影響を受ける放射線の強さ
Bq/平方センチメートル(ベクレル/平方センチメートル):1平方センチメートル当たりの放射性物質の量

問題ない数値なのか?

私たちが測定器で測った場合、やはり地表部分は高い値が出ている場所があった。

確実に放射能は降り積もっているのだから、せめて幼児が遊ぶ砂場は砂を入れ替えるなどの心づかいが必要ではないだろうか。