伊藤とし子のひとりごと

佐倉市議会議員4期目
議会、市民ネットワーク千葉県、さくら・市民ネットワークの活動あれこれ、お知らせします

行ってきました「Jビレッジ」福島第一原発最前線

2012-07-18 22:36:18 | 原発問題
7月17日 東電の福島第一原発への最前線「Jビレッジ」の視察に参加させてもらった。
これは民主党の地方議員が脱原発にむけて連携組織を設立するにあたって、そのプレ企画としての視察だった。
なかなか行けない所なので、実はさくらネットの企画『高齢者福祉施設「夢のみずうみ村」見学』をキャンセルしての参加だった。

郡山駅に集合。3/10に郡山に行った時より、駅前の放射線量計は下がっていた。
0.431マイクロシーベルト⇒0.262マイクロシーベルト ↓



Jビレッジに到着。タイベックス(つなぎのカバー)、軍手、マスク、足カバー一式貸与。
着替えていざ警戒区域のゲートまで。↓



乗っていく大型観光バスそのものを除染しなければならなくなるので、ゲート直前でUターンする。
のどかな田園風景だが、田植えはされていない。↓



あちらは道路封鎖、たぶんフクイチへの道。↓



警戒区域ゲート。
空き巣が入るので定期的なパトロールが欠かせないとか。↓



楢葉町大阪地区の除染作業が行われていた。
同行者は草むらで3.27~6マイクロシーベルトが計測されたという。
側溝では0.6マイクロシーベルトを計測。私は頭と内臓が嫌な感じになってきた。





除染作業について、説明していただいた。
道路から20mを生活空間として林の中の除染を全て人力で行う。
除染要員 1200人。10月末までの契約。
下草、枯葉、倒木類は青色のフレコンパックに入れて、警戒区域の仮置場へ搬入。
5千袋になる予定。

地面部分より空間線量が高いという事だった。
山全体に放射性物質が降り積もっている状態。
いくら税金を投入しても、無駄なあがきなのは、だれの目にも明確。

楢葉町職員の方の説明を受けた。
現在20キロ圏内なので、警戒区域内に入っているが、国はそれを解除しようとしている。
人口8千人のうち6千人が県内避難。
その内の8割がいわき市へ避難しているという。

国から提起されている、楢葉町の警戒区域解除について、住民向けのアンケートをしたところ、賛否が半々で分かれたということだった。
まわりが解除されてしまえば、せざるをえなくなるかもしれないが、除染も津波被害もそのままの状態では、はたして避難指定解除がうまくいくかどうかわからない、という事だった。
特に若い世代がためらっているという。
それは当り前でしょう。
ワザワザ放射線量の高い所に、危険を冒して帰す方が人道的見地から大変問題である。
きちんと生活が成り立つ保障をして、汚染されていないところへ移住できる方策を考え出すべきです


Jビレッジへ戻って。
行く時に着て行ったタイベクッス(つなぎのカバー)、手袋、靴カバー、マスクを全て除染場で脱いで、体が放射線で汚染されていないか機械を通ってチェック。

毎日、原発の収束作業に3千人の作業員が、線量計を装着して従事している。
一日の放射線被曝限度は0.8ミリシーベルト。
夏は暑いので、早朝4時から作業が始まって12時まで、8時間だが、線量の高いところでは1時間の所もあるし2時間の所もある。
Jビレッジ建物3階ベランダから、写真OKの許可がでた。
火力発電所↓



昔は素晴らしい天然芝のサッカーコートが10面あったが、今は駐車場↓とヘリポート。





福島原発の滞留水(セシウムをろ過して循環して冷却水として使うはずが、どんどん増えているので、この円筒形の容器にためている)
フクイチに持って行く前に保管している。↓
どれくらいの量になったのか質問したが、福島第一原発のHPにUPしているとのこと。



福島第二原発の煙突。
8km とっても近い。↓



福島第一原発の滞留水(というらしい、汚染水とは言わないようだ)対策として、
「遮水壁はどうなったのか?」と聞いたところ
「今やっと調査が終わったところで、これからくい打ちをする」とのこと
「いつ終了する予定か?」と聞いても
「年オーダーです」????
時間がかかるということのようだった。


何のことはない。
まだまだ汚染水のダダモレは続くということなんだなあ。

(7/14 「食べ物通信」の学習会 松川康夫さん「海の放射能汚染は今」↓より)


(漏れているね、って言っていた通り)↓



そして極め付け。
「フクイチの4号炉は大丈夫ですか?また津波が来たら、大丈夫ですか?」
と若い議員から率直な質問が出た。

「防潮堤を高くしたので、津波対策が出来ているから大丈夫です。
それに今は原発は止まっていますから。」
(止まっているというのかねぇ)
という説明だったので、
「それで防潮堤は、どれだけの高さになったか?」と質問したところ、
「分からないのであとで」
と調べてくれたが、
「10メートル」
「防潮堤は現在建設中」
「事故前は3~4メートルだった」
「これから15メートルにしたい予定」
と一つずつ聞いて、やっと小出しに答が返ってきた(そうだ)。
帰りのバスの中で、ひろみさんから聞きました。

なんだ、また津波が来たらイチコロじゃん。

いろいろありがとうございました。


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