萌えてばかりもいられない!

そんなに色々なことにやたらと深い造詣などいだけないから適当に綴っていこうかしらん

あの役は誰が似合う?

2006-11-26 09:48:43 | Weblog
昨日書いたドラマ「東京タワー ~オカンとボクと、時々、オトン~」の感想の中で、田中裕子さんの演じたオカンが小説の中で感じたオカンよりも美人だと書きましたが、『それどういう根拠でそう書けるんよ』と自分で軽くツッコミを入れておきました。


っで、今これを書いている訳なんですが。。。



本を読んでいる時に私が個人的に感じていたオカンのイメージは何故か「もうちょっと強い」増田明美さん女優の浅茅陽子さんでした。どうしてかは思い出せませんがそう感じたことは強く覚えています。オトンのイメージは山崎努さんに近いイメージでした。

皆さんもあると思うのですが、本を読んでいる時に思い描くあの人やこの人の人相って、本の中に出てくるヒントもしくは語られる言葉や場面ごとの態度等の印象から、しっかりとした映像になっちゃうことが多いんです。

だからよく原作を読んだ後に映画化されたものを観ると、『なんか思っていたのと少しだけ違う』となってしまうと思うことが多いんだと思います。

昔々、ドラえもんが毎日5分。日曜日にまとめて30分。放送されるという時に初回を観た日の私の感想は、『ドラえもんはこんなダミ声じゃない』というものでした。

漫画を読んでいる時は映像(画)はあるので、逆に声の雰囲気をしっかりイメージしてしまうのです。頭の中で響き渡るくらいのしっかりとした声のイメージを。

アニメを観たのが原作を読むより先だった「明日のジョー」の矢吹丈の声はあおい輝彦さんで自分は何の違和感も持っていないのですが、これを一回り以上歳の違う上司に聞くと「やっぱり最初は違和感があった」と言うんです。


そんなものなんです。確実に「原作を先に読んだ」人には先入観があるのですから。


でも監督っていうのはキャスティングする中で、自分の頭の中のイメージを具現化していくという作業をするので、十人十色であるはずのイメージを一つの形でポコッと提示しなければいけないつらい責任を背負わされます。役者も前方でその批判にさらされますがあくまで受身だったりするので監督の方が数倍重大です。逆に言えば始めは違和感があるのは仕方がないことで、最後に『これはこれでいい』との気持ちを抱かせれば大成功なのです。

特に原作を読んだ作品の映画を観る際に、私の一番知りたいことは監督はどのシーンを一番好きかってこと。これを言ってもらえると共感で観れるのか、それとももう一つの解釈を観れるのかのどちらかの心構えをもって映像を観れるのかをイメージできるかもしれません。
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