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ウォーターフォールグラフの作成について

2011-05-08 06:13:23 | 日々の疑問
決算発表などでよくみる要因別の推移を表現するのに、ウォーターフォールグラフというものが使われるのをみたことはないでしょうか。
前年の実績から今期の実績までにある様々な要因をまずは良化要因で積み重ねたりしていって、その後で悪化要因で崩していくようなグラフです。

あれってエクセルで描けないものかと色々と調べてみました。
他の部署の人に聞くと、エクセルの升目を小さくして、塗りつぶして作成したりしていたりするので、もっとそれらしいものが自動で出来ないか考えました。

その結果、要因を積み重ねたりするグラフの数値の置き方と系列2の枠線と領域の色を消すことで、要因分が浮かび上がる作画に成功しましたので紹介します。

まず前年実績をおき、その下に要因1の項目を書き出し、そして前年実績の数値をまずは=で引っ張ります。そしてその横に要因分の影響を入力し、さらにその横に前年実績+要因1の合計がくるように式を書きます。
その下のセルには要因2の項目名を書き出し、要因1の結果の合計値をまずはひっぱり、その隣のセルに要因2の影響額を書き入れます。そしてその横に合計を取ります。
悪化要因の要因3についても同じように書き入れます。そしてその横にマイナス記号で(悪化分の)金額を入力し合計を取ります。
最後に今期実績としてその合計を=で引っ張ります。

実はこれではウォーターフォールは完成しません。

その横に、これらの数値をどう利用するかをif文を用いて書きます。
積み上げ棒グラフをどう組み上げるかという部分です。
まず土台となる部分ですが、要因額が>0、つまりプラスの時は、一つ前の合計額と要因のプラス額を書き上げます。
そしてマイナスのときには、前の合計から要因分のマイナスを引いた結果額を土台にして、
そのマイナス額を絶対値(=ABS(セル座標))で書き記すのです。

土台の部分は要因額が>0ならば前回結果額を、そうでないならば今回要因後の結果額をもってくるようなif文の式を書くわけです。=IF(要因額>0,直前結果,今回結果)というようになるような座標を書き入れてください。




そうすると要因が系列1となって上に表現されます。土台となる数値のうち、前年実績と今期実績を除く部分の枠線と領域の色をなしにすると要因額が浮かび上がります。これがこの話の最大のポイントです。


そしてプラスとマイナスの領域の色や数値のラベルに+記号や△記号を加えてやることで要因の働きをより分りやすくすることができると思います。



今期と前年の差異がどのような要因で成り立っているかをグラフが系列化しているように見えませんか?
要因の文字のフォントサイズなどを調整すると棒グラフの間がより近接して見やすくなるかもしれません。背景や文字のフォントなどを工夫すればもう少しみてくれが向上するかもしれません。

どうでしょう。参考になりましたでしょうか?
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