随分時間かかってしまいました。
次は文庫本を買ってきた。
カバーや帯は、Amazonから届いた封筒開けた瞬間にビリリとやってしまいました。
普段は端っからカバーは外して読んでるんで、読了した今日、裏からセロハンテープで金継ぎしてみました。まぁ所蔵するだけなんで。
密偵として、蒙古出身のラマ僧に成り切ってチベット奥地からインド、ネパール、さらにビルマへという8年にも及ぶ潜行記である。
元々西川一三の記録は本になっている。らしい。
今日、本屋で探したが見つからなかった。
沢木耕太郎による再構成で、私はこの記録を味わうことが出来た。
日本国のためにというベースがあるのだが、どこかで自分の興味や好奇心から密偵を続けたがっている。
生きていく術(すべ)は、この逞しい体躯の中から溢れている印象だった。色々な困難に遭うのだが、それを乗り越え乗り越えしてどんどん何でも来いの無双状態になっていく。
言語をどんどん吸収していく辺りは圧巻である。
読んでいると後半の蔵英辞典を欲しがる程の言語知識欲求が芽生えるが、全ては旅を続けるためというベクトルに振れがない。
チベットが憧れの地に加わった。ネパールやインドと共に是非とも訪れたい場所である。
次は文庫本を買ってきた。
他のチベット旅行記や密偵記録も読みたいが、沢木耕太郎の文体にもう少し浸かっていたい感覚である。
読んでいると、何か書いてみようかな?なんて思わされるんだから、本当びっくりである。
チベット旅行記(上) (講談社学術文庫) Kindle版
河口慧海 (著)
河口慧海さんの本を読んでチベット行かれたんですか。それは羨ましいです。
昨日、文庫本のコーナーでチベット旅行記は見つけました。
日本人で未踏の地を行く話ですし、目的が一般人にも理解出来る経典の作成という大きな意義ですから、いずれ読まさせて頂きます。
世の中にはどんな形でも生き抜いている人の話があり、そういうものに触れることを心が欲してる感じです。
沢木耕太郎さんの文章には、何かそういう自分の心根に響くものがあるようです。
コメント、推薦図書の記載、ありがとうございます。