とっちーの「終わりなき旅」

出歩くことが好きで、趣味のマラソン、登山、スキーなどの話を中心にきままな呟きを載せられたらいいな。

地球温暖化説は本当か

2009-08-12 21:36:26 | サイエンス
地球の平均気温が上昇し、雨の降り方や気象変化の状況が変化して異常気象の頻度が増えることは、世界が直面している深刻な地球環境問題と言われている。一般的には「暑くて氷が溶けて海面が上昇する」といった情報で人間の住む陸地がなくなってしまうのではないかということが不安感を煽っている。

温暖化の人為的な原因は、化石燃料を使った発電による二酸化炭素の排出、車からの二酸化炭素の排出、工業生産に伴う二酸化炭素の排出等いずれも二酸化炭素排出量の増加が悪玉に上がっている。つまり、人間の活動に伴って二酸化炭素の排出が増え、温暖化を進めているというわけだ。二酸化炭素の層は、温室の幕のように大気圏を覆い地表の熱を蓄えてしまうので地表の気温が上がってしまうというのが温暖化の根拠である。

ただ、地球が温暖化している原因が人間の活動によるものかどうかは、議論が分かれているそうだ。あくまでも、地球が氷河期の終わりから続く温暖化の時期にあたる自然現象とか、太陽の黒点の増加等によるものだとも言われている。ちなみに、温暖化ガスとされる二酸化炭素は割合的に量が少なく、地球の気候に与える影響はとても薄いとの見方もあり、二酸化炭素の増加が地球温暖化と結びつくという説も決定的な証拠がないため、信憑性が疑われているとも聞く。また、北極の氷は近年増加する傾向にあり、温暖化による予想とは逆の事が起こっている。

最近読んだ、小松左京・谷甲州の『日本沈没 第二部』では、第一部で日本が沈没した際、大量に発生した火山灰のため地球全体が寒冷化し、氷河期に向かうという設定だった。寒冷化により地球規模の食糧不足となり、そのような状況下、世界各地に散らばった日本民族の行く末が重要なテーマとなっていた。

温暖化か寒冷化の何れにせよこのまま進行したら、今までどおりの生活が続けられることはできなくなるわけである。地球温暖化説によって環境について考える機運が高まっていることは、とてもいいことであり、今までの生活スタイルを見直すことは必要だと思った。

宇宙工学の進歩と宇宙に秘められた謎

2009-07-29 22:19:43 | サイエンス
若田光一さんが国際宇宙ステーションで日本の実験施設「きぼう」を完成させ今月の31日にスペースシャトルで帰還する予定となっている。この国際宇宙ステーションに日本が投じた費用は総額1兆円近くもかかっているという。途方もないお金が日本の宇宙開発に投じられているわけである。

新聞のコラムでこんな話を見つけたのだが、未曾有の不況で人々が職を失って苦しんでいるときに、国民の血税を1兆円も宇宙開発に注ぎ込むことは正しいのだろうかという内容であった。結論として筆者の言いたいことはロケットを打ち上げたり、月探査をしたりと、宇宙開発を積極的に進めることはいいことだという内容であった。理由として、宇宙開発は先端技術の宝庫であり、宇宙開発からのスピンオフ技術には驚くべきバラエティーがあるという。

宇宙工学では、気密性や安全性など、地上と比べて非常に高い水準の技術が求められる。それができないと宇宙飛行士の命が危ないからだ。目的は、科学技術の前進というよりは、月に着陸したり、火星に探査機を送り込むことだったりするが、それにより培われた科学技術は、カーナビや携帯電話、フリーズドライ、医療技術といった場面で、われわれの生活を便利で快適なものにしてくれる。そして、発明・発見した人が特許を取り、それにより莫大(ばくだい)な利益を手にする。長い目で見た場合には、その国の科学技術と経済の発展を促すものになるというのである。

因みに、宇宙工学の進歩にともなって改良されたり、開発されたものの一覧を挙げてみる。

空気清浄機、自動インスリンポンプ、骨解析の技術、車のブレーキ・ライニング改良版、白内障手術用の器具、複合材のゴルフクラブ、省エネエアコン、耐火素材、フリーズドライの技術、高密度電池、家庭用防犯システム、小型電子回路、携帯電話、衛星ナビシステム(GPS)、スタッドレスタイヤ、歯磨きのチューブなどがあるそうだ。

この内容については、「宇宙に秘められた謎」(スティーブン&ルーシー・ホーキング著、岩崎書店)という本に詳しく載っているそうである。この本は、英国の理論物理学者スティーヴン・ホーキング博士と娘のルーシー・ホーキングさんが書いた子供向けの科学小説であるが、大人が読んでも充分楽しめそうな内容である。1巻『宇宙への秘密の鍵』が、太陽系やブラックホールなど、星や宇宙の仕組みを理解する基礎知識編とすれば、2巻『宇宙に秘められた謎』は、現在までに人類が知りえた宇宙の様子と研究に迫る探求編となっている。2巻は最近発売されたばかりのようだが、結構売れているようだ。子供たちに、こんな本を読ませたらきっと宇宙や科学への関心が高まるのではないかと思った。


皆既日食は生では見られなかったがTVで見た

2009-07-22 19:00:54 | サイエンス
(写真は毎日新聞のHPより:東京・小笠原諸島の北硫黄島沖で見られた皆既日食のダイヤモンドリング)

残念ながら自分の住む地域では皆既日食はおろか部分日蝕すら観測することはできなかった。厚い雲に覆われ、ここ数日あまり太陽を見ていないような気がする。

それでも、東京・小笠原諸島の北硫黄島沖では皆既日食が見られ、空は暗く水平線は赤く染まったようである。テレビでしか見てないが、現地で見た人は、信じられない光景に感動したことだろう。本当に生で見たかったものである。

この次に日本で見られるのは26年後ということで、はたして元気でいられるかどうかわからない。ただ、日食って、毎年世界のどこかでは見ることができるらしい。お金がある人は世界上を回って見に行っている人もいるようだ。海外旅行を兼ねて日食見物に行くのも面白そうだ。

因みに今日限定で、日食バージョンのテンプレートにしてみました。

7月22日は日食です。

2009-07-16 19:05:50 | サイエンス
7月22日は日食ですね。日本全国で部分日食を観察することができます。奄美大島北部、トカラ列島、屋久島、種子島南部などは、皆既日食を観察することができるということで、早くから日食目当ての観光客や研究家の予約で埋まっているとの事です。

日本で、皆既日食が観察できるのは1963年7月21日の北海道東部で見られた皆既日食以来、実に46年ぶり。次回は2035年9月2日の北陸・北関東などで見られる皆既日食まで26年間起こらないということです。この機会を見逃すと一生見られない方もいることでしょう。非常に珍しい現象であり皆既日食を見ることはできないにしても、部分日食の様子だけでも見ておきたいものです。

因みに、東京での日食の開始時間は9時55分33秒、最大が11時12分58秒、終了が12時30分20秒ということです。各地の時間は「皆既日食の情報」のページに載っています。是非見てみましょう。

ただし、太陽はたいへん強い光と熱を出しているため、正しい方法で観察しないと、目を痛めたり、最悪の場合失明したりする危険性があり、以下のようなことは、目を痛めますので絶対にやってはいけません。 
①肉眼で直接太陽を見ること
②下敷きやCD、フィルムの切れ端、すすをつけたガラス板、サングラスやゴーグルなどを使って太陽を見ること。
③望遠鏡や双眼鏡は、太陽の光や熱を集めて強くするため、肉眼で太陽を見る以上に危険。

太陽を安全に観察するには、以下のような方法があるそうです。
①ピンホールを利用する
②木漏れ日を見る
③手鏡で写す

こんな方法で22日は日食を観察してみませんか。

「皆既日食の情報」
http://www.nao.ac.jp/phenomena/20090722/index.html


「かぐや」が見た月と音楽の協演

2009-06-09 22:11:35 | サイエンス
AQUA'09~惑星(ほし)に還ろう~「かぐや」が見た月と音楽の協演 [HD]


2007年9月14日、日本初の大型月探査機がH-IIAロケットによって打ち上げられた。この計画は「SELENE(セレーネ:SELenological and ENgineering Explorer)」と呼ばれ、アポロ計画以来最大規模の本格的な月の探査として、各国からも注目されていたという。

主な目的としては、月の起源と進化を解明するためと、将来の月の利用のためのさまざまな観測である。月周回衛星である「かぐや」は月表面の元素組成、鉱物組成、地形、表面付近の地下構造、磁気異常、重力場の観測を全域にわたって行っていたが、ついにその役目を終え、6月11日3:30頃(日本標準時)に月の表側、東経80度、南緯63度付近へ落下させられることになったそうである。何故、落下させられるのかはよくわからないが、充分なデータが得られたのであろう。約1年半で月の全球を観測できたようであり、今後の研究結果の公表が楽しみである。

さて、JAXA(宇宙航空研究開発機構)では、「かぐや」が撮影した月の鮮明画像を幾つも公開している。以前にも地球のダイヤモンドリングの映像を紹介したが、今日は「かぐや」が見た月や地球の映像にあわせて音楽が流れる素晴らしい映像を紹介する。「かぐや」はCGで描かれているが、月の表面や地球の映像は本物である。しばし、幻想的な映像を楽しんでもらいたい。

人類がはじめて見る映像

2009-02-21 12:46:22 | サイエンス
動画はこちらへ

月周回衛星「かぐや(SELENE)」が2月10日に半影月食時の地球を撮影し、地球のダイヤモンドリングが見られる瞬間をとらえることに成功した。新聞でも報道されたので知っている人も多いかもしれないが、動画も公開されていたのでブログに載せてみた。

写真は「半影月食」時の地球をとらえた動画から切り出した静止画で、明るく光っているのが太陽、細いリングで囲まれた黒い部分が地球である。半影月食とは、太陽、地球、月がほぼ一直線に並び、月が地球の半影に入る(月から見て太陽が地球により一部隠されて(部分食となって)見える)現象である。「かぐや」が月食に遭遇するのは、最大で年に2度程とのことだ。

「かぐや」は、NHKが開発したハイビジョンカメラ(HDTV)を使って、「かぐや」から見た地球が太陽の大部分を覆い隠してダイヤモンドリングが見られるようすを動画に収めた。この現象が月から撮影されたのは、世界初のことであり人類が初めて見る映像となる。

月から見た地球の大気は青く、リング状に光って見える。宇宙から見た地球は、やはり美しい。こんな映像を見ると地球の環境は、かけがいのないものだと感じた。そして、今の時代は、自分の部屋で宇宙空間の様子を簡単に見ることができる。科学の進歩はすごいものだ。

ここまで来た先端技術 その2

2009-02-19 23:26:33 | サイエンス
昨日に続き、近い将来可能な先端技術の紹介。

⑥衝突防止技術
これは、車同士が追突や衝突をしないよう車にいろんなセンサーを設け、事故防止を図る技術である。カメラや超音波などを用いて前後の障害物を察知し、アクセルやブレーキの操作を自動でやってしまうというものである。これなんかは、当然実現可能だといえる。ただ、完全自動化にするのは、運転の楽しみがなくなってしまうということもあるし、法律的にも問題があるらしく、音や光での警告を入れて人間の操作を促すようにするようである。

⑦会話キャンセラー
病院や薬局、会議室等で人に聞かれたくない話をする時、会話の内容を意味のわからない音に変換する装置である。人が話しているのはわかるようだが、まったく意味がわからない音になってしまうため安心して会話ができる。盗み聞きや盗聴防止に役立つだろう。

⑧人工まつたけ
簡単に人工まつたけができてしまうと、まつたけの高級感がなくなってしまいそうだ。しかし、たくさん供給されることによって、香りを手軽に楽しめるようになるだろう

⑨花粉症ワクチン
花粉症とは、人体の花粉を排除するための免疫機能が大きく働くため、くしゃみや涙が出てくるのである。つまり免疫機能が働きすぎるから、不快な状況になるのだ。そこで、免疫機能にブレーキをかけるためのワクチンが開発されている。このワクチンの実用化は来年以降、期待できそうである。

⑩空陸両用自動車
007等の映画には良く出てくるが、市民(金持ちだが)でも購入できるような製品が来年アメリカで発売されるそうである。陸上では時速105kmで走り、空では時速190kmで飛ぶことができるそうだ。日本円にして1750万円。ただし、空を飛ぶには直線で数百mもの道路が必要になる。買ったとしても日本ではなかなか飛べないだろう。

ここまで来た先端技術 その1

2009-02-18 19:22:39 | サイエンス
雑誌「日経トレンディ」に近い将来可能な先端技術の話が紹介されていた。どれもここ1年から2年くらいのうちに実現可能な技術らしい。目新しいものが好きなのでこういった話は特に興味を引く。おもしろいものをいくつか紹介してみよう。

①3D技術
 ハイビジョンとかブルーレイとか映像に関するトレンドはもう過去のものとなり、今は3Dの技術が注目を浴びている。ハリウッドでは、全社を挙げて3D映画制作に突入している。米ドリームワークスでは「今後、制作する映画はすべて3Dにする」と2Dは作らない意向を表明している。来年はドリームワークスの「MONSTERS VS ALIENS(モンスターズVSエイリアンズ)」、米二十世紀フォックスによるジェームズ・キャメロン監督の「Avatar(アバター)」、同じくアニメ大作「アイスエイジ3」などの3D大作が控えている。他には、3Dライブ中継システムというのも検討されているようだ。立体感を持ったライブ中継はお茶の間でも臨場感を持って味わえるかもしれない。ブームとして終わるのではなく、劇場はもちろん、家庭に広がり、新しい楽しみ方として定着するかもしれない。また、専用メガネなしで3D映像を見ることができる高精細の液晶ディスプレーをNECがすでに開発している。そして視覚以外に触覚も疑似体験ができる触角ディスプレーなるものを開発しているところもあるらしい。指先に装置を装着して映像を見ていると、飛び出てきた映像に触れるという感覚を得ることができるのだ。まさにバーチャルなものがリアルに体験できる時代になりつつある。

②ワイヤレス電源
 これは、インテルが開発中でパソコンの電源をワイヤレスで飛ばそうというものだ。すでに通信環境はワイヤレスLANが主流になっているが、電源はバッテリーか電源コードで繋ぐしかない。そこで、電源をワイヤレスで送ることができればパソコンの利用環境は飛躍的に延びそうである。原理は磁気エネルギーを電気エネルギーに変えるとかで、よくわからないが、すでにパソコンの駆動に必要なワット数の送信は可能になっているそうだ。問題は、LANと同様セキュリティがネックとなっているらしい。つまりワイヤレスで飛ばされた電源を盗まれないようにしなければならないのだ。

③超急速充電
 ノートパソコン用のバッテリーを10分で充電できるリチウム電池はすでに完成している。これらは、ハイブリッド車や電気自動車のバッテリーにも繋がる技術でパソコンや携帯の電池に直ぐにでも採用されていきそうである。

④歩くエネルギーも電気に変える
 人間が歩くときの運動量をエネルギーに代えて充電する技術が研究されている。靴や体にシート状の発電装置をつけて体を動かすと、ワイヤレスで電源が送られ携帯のバーッテリー切れがなくなる事だってできるかもしれない。極論すれば心臓の鼓動や会話のエネルギーも電気に変える事だってできるのだ。

⑤防水コーティング
 携帯とかパソコン、ipodなどの電子機器は水に弱い。最近は防水仕様のものも出てきているがまだ少ない。しかし、防水仕様でない機器を簡単にコーティングすることで防水仕様にできる技術が開発されている。これはすでに実用化されている。アメリカでは氷水に漬けられたipodが問題なく使用されているCMが流されているそうである。