「季節風」でごいっしょの新井爽月さんが、楽しい本を出されました。
むとうトム アメリカから来た転校生
栗田陸 ひっこみじあんな4年生
池田けい 負けずぎらいで食いしん坊
さあ、このトリオが繰り広げる愉快で、じんとくるお話。
愉快の部分は、回文です。
なんとアメリカから転校してきたハーフ(ダブルとか、ミックスとか、言い方いろいろですね。本文でも触れられています)のトムが、なんと回文好きということがわかります。なんでも率直に話をするトムを見ながら、ひっこみじあんだった陸が、少しずつ変わっていく姿もいいです。
この本を読んでいると、回文を考えたくなります。
でも案外難しい(つまり挫折)・・。
わたしまけましたわ・・。
見返しにある回文をふむふむと見返しています。・・・これはダジャレ。
新井さんは、カウンセラーという一面もお持ちの方。
そちら方面ではすでに著作があるけれど、児童書ではこの作品がデビュー作なのだと思います。コロナ前は、仲間がデビューすると集まってお祝い会をしたのですが、この数年やれていません。今年はどうでしょう。私のときも3人合同でお祝い会をしていただきました。
さてカウンセリングができるということは、人の心理を勉強しているはず。きっと、そこを生かした作品が、これから生まれるのではないでしょうか。
楽しみです。
『なかまカナ?』ぜひ、お読みください。