俳人の必需品です。 歳時記は、この他『角川大歳時記全5巻』(この春と冬には私の句も載っています)、『カラー図説日本大歳時記全5巻(講談社)』をそれぞれ東京と岩手に置き、携帯用には角川の『季寄せ』を使っています。そのほか、『実用歳時記』や、『ホトトギス季寄せ』やらなにやら。
この『いちばんわかりやすい俳句歳時記』にも、例句として拙句を何句が使っていただいています。
波酔ひのまだ続きをる円座かな あぶみ
黒南風に船の遅れを告げにくる 増田真麻
黒南風(くろはえ)は、梅雨の時期の南風。梅雨が明けると、白南風になります。
辻桃子『童子』主宰は、もし無人島に行くなら、旧版『角川大歳時記』を持っていくといっておられます。これはもう絶版で古本でもなかなか手に入りません。事務所にあるのをなんども見ていますが、日本そのものがつまっているような本です。歳時記は、俳句をやっていな人が読んでもおもしろいものだと思います。お茶をやっている人は持ってらっしゃいますね。