こわいがいっぱい おばけのはなし シリーズの一冊。しめのゆきさんの新刊です。
子ども、大人も怖い話が好き。岩崎書店さんは、こわい絵本のシリーズもあれば、こういう幼年童話のこわいシリーズもあり、どちらも人気です。
表紙やタイトルから、ろくろ首の話だろうなと思うのですが、主人公は人間の女の子。みかんちゃんです。
みかんちゃん、首が短いのが悩み・・、ううっ、そんなのいいのに。そのままでいいのに。
首がほっそりするというあやしげなクリームを手に入れてしまいます。ああ、『赤毛のアン』が赤毛を悩んでいて、髪の毛が黒くなるヘアクリームを買ってしまう章がありありと思い浮かびました。古今東西、見た目のコンプレックスはなくなりません。
最近は物語で、この問題を避けている傾向があります。
でも、私だって、もうさすがに見た目で悩むのは卒業したけれど、いろいろ悩みましたもの。きっとこの物語も、自分に照らし合わせて読む子がいると思います。まあ、そうじゃなくても、首が伸びるところを怖がるか、楽しむか。そう、怖いだけじゃなく、ちょっとクスっとなれるのがいいんですよね。幼年童話ですから。
もう1作品も収録されていて、こっちは、怖いけど、優しさがじんわりくる物語。
しめのさん、おめでとうございます。ますますのご活躍を!
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