梅さんのかわら版.umelog

笛吹川フルーツ公園の紅葉

プレバト俳句~待て

2022-05-29 05:58:28 | プレバト俳句

帰省して貼られたままの犬シール  千原ジュニア

題:待て(犬)
1位 的場浩司  老犬や腹見せ眠る薄暑光
 添削  老犬は眠る薄暑の腹さらし
2位 小池美波(櫻坂46) 五月晴れ肉球あつし初散歩
 添削  肉球のあつし五月晴れの散歩
3位 イワクラ(蛙亭) ソーダ水結露が染みる珪藻土
 添削  待てできぬ仔犬とソーダ水の結露
4位 三田寛子  初口上頭垂れ見る若楓
 添削  若楓初口上の健気な手

名人
1ランク昇格 ◆千原ジュニア
     帰省して貼られたままの犬シール

現状維持 ◆横尾渉(Kis-My-Ft2)
    夕立晴モップのごと微睡む犬
添削1  夕立晴モップのような犬微睡む
添削2  夕立晴モップのように犬微睡む

掲載ボツ ◆梅沢富美男
    まろび来る仔犬に夏の陽の香り
添削  まろび来る仔犬は夏の藁の香よ

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題の待て(犬)は非常に難しい題材だ
それで、みんな発想を広げて犬のいる風景で作っている
犬を飼っている人は多いのか、又好きな人が多いのか、
愛情があふれる句が多くて、
一寸甘くなってしまったかなという感じ…

名人の千原ジュニアの句は発想が皆と違う
  帰省して貼られたままの犬シール 千原ジュニア
これは実体験か?
もし、こういう風景をあったとしても、気づきが無いと作れない
愛情と寂しさと思い出と… 凄く良い

因みに犬の句を上げてみた

① 木犀の香や純白の犬二匹   高野素十
② 犬抱けば犬の眼にある夏の雲  高柳重信
③ 若草や調教の犬伏せのまま  奥井信子

大きな自然を詠んでいて、その中に犬がいる風景
①閑静な住宅街か公園か、木犀の香の流れと純白の犬
②夏の雲で大きな景色が広がる、それが犬の目に映っている
③若草で、草原の夏草を思い浮かべる。
 その中に気持ちがいいのかずっと伏せっている犬

やっぱり、人を感動させるには花鳥諷詠の広い世界が必要だろう