うめと愉快な仲間達

うめから始まった、我が家の猫模様。
犬好きな私は、チワワの夢を見ながら、
今日も癖が強めの猫達に振り回される。

忘れる救い

2022年05月03日 | カズコさんの事

今日で、何日休んでいるかは、

ちょっと分かりません。

 

おはようございます。

そんな感じになってきておりますが、実家詣では続いている。

その流れで、かずこ散歩も続いている。

今日は、近くの神社のお祭りへ連れて行こう。

いや、連れて行きたい!

 

かずこさんは、綺麗な景色を眺めるより、

パチンコ台を打っていたいに決まっている。

もちろん、パチンコ屋さんは連休早々、連れて行ったから、

今日は、かきつばたが咲く庭園に連れて行くつもりだ。

かずこさんの

「へ~、これがかきつばたか・・・ふ~ん・・・」

という、ガッカリが混じったつまらなそうな顔を撮ってやろうと思う。

これは、一種の逆襲だ。

母への、いや、にっくき認知症への逆襲か。

 

「わしは、どっこも行けんで我慢しとるんや。パチンコへも行けんし。」

顔を見る度、愚痴をこぼす、かずこさんだが、

パチンコから帰って、これを言う訳だ。

「いや今!今、パチンコ帰りだぞ?!」とツッコむわけだが、

かずこさんは冗談で言っている訳じゃない。

本当に忘れてしまっている。

それが、にっくき認知症だ。

 

昨夕は、母の好きな塩鮭を焼いて持って行くと、

父さんが

「さっき、ババァがうんこ漏らして歩いとってよ。

今、急いで洗濯しとるんや。信じられんわ!」

と言った。

「あら、間に合わんかったんだね?」

と言うと、かずこさんは

「あっはっはっは」

と、笑って誤魔化した。

 

けれど、大便を漏らすのは認知症のせいじゃない。

母は、じゃっかん緩い。

昔から、酒に吞まれて、いろんな物を漏らしてきた。

それが、にっくき酔っ払いだ。

酒のせいなんだ。

「私もあるある。酔っぱらって寝て、朝起きたらウンコ漏らしてたかんね。

おっどろいちゃったわ~。父さんもあるよな?」

私は、笑って誤魔化す母をフォローするつもりで告白した。

すると、父さんから

「オレはそんな経験、一度たりともない!」

と、きっぱり言われた。

そうすると、かずこまでもが

「おまっ、ウンコ漏らして寝とるんか?信じれんわ」

と、笑うじゃないか。

にっくき認知症め!もう、自身の失禁を忘れたな?!

私が、「裏切り者め~」と笑うと、父さんまで笑い出した。

 

日頃、身近で看ているのは、父だ。

私はあくまで、そのサポートでしかない。

だからせめて、母だけじゃなく、父の笑顔も守りたいと思っている。

笑顔は、人を救う。

そう信じている。

時には、かずこのガッカリ顔も、面白いだろう?

いいのだ。

どうせ、つまらない散歩も、かずこさんは忘れる。

そんな母に、苛立ち自己嫌悪に陥った日のことも、忘れてくれるんだ。

 

忘れられないことは、きっと笑顔が吹き飛ばしてくれる。

何でもいいから、笑っていてくれ。

笑顔は人を幸せにしてくれるはずだ。

そう願っている。

 

しかし、おたまの寝相は、目に焼き付く。

おい、大丈夫か?

 

変にねじれているけど、大丈夫なのか?

 

いや待って。

場所を替えても、心配だぞ?

その手、大丈夫なの?

 

おたま「おらの何が、心配なんだ?」

うふふふふふ、忘れてくれていいよ、うふふふ