今日で、何日休んでいるかは、
ちょっと分かりません。
おはようございます。
そんな感じになってきておりますが、実家詣では続いている。
その流れで、かずこ散歩も続いている。
今日は、近くの神社のお祭りへ連れて行こう。
いや、連れて行きたい!
かずこさんは、綺麗な景色を眺めるより、
パチンコ台を打っていたいに決まっている。
もちろん、パチンコ屋さんは連休早々、連れて行ったから、
今日は、かきつばたが咲く庭園に連れて行くつもりだ。
かずこさんの
「へ~、これがかきつばたか・・・ふ~ん・・・」
という、ガッカリが混じったつまらなそうな顔を撮ってやろうと思う。
これは、一種の逆襲だ。
母への、いや、にっくき認知症への逆襲か。
「わしは、どっこも行けんで我慢しとるんや。パチンコへも行けんし。」
顔を見る度、愚痴をこぼす、かずこさんだが、
パチンコから帰って、これを言う訳だ。
「いや今!今、パチンコ帰りだぞ?!」とツッコむわけだが、
かずこさんは冗談で言っている訳じゃない。
本当に忘れてしまっている。
それが、にっくき認知症だ。
昨夕は、母の好きな塩鮭を焼いて持って行くと、
父さんが
「さっき、ババァがうんこ漏らして歩いとってよ。
今、急いで洗濯しとるんや。信じられんわ!」
と言った。
「あら、間に合わんかったんだね?」
と言うと、かずこさんは
「あっはっはっは」
と、笑って誤魔化した。
けれど、大便を漏らすのは認知症のせいじゃない。
母は、じゃっかん緩い。
昔から、酒に吞まれて、いろんな物を漏らしてきた。
それが、にっくき酔っ払いだ。
酒のせいなんだ。
「私もあるある。酔っぱらって寝て、朝起きたらウンコ漏らしてたかんね。
おっどろいちゃったわ~。父さんもあるよな?」
私は、笑って誤魔化す母をフォローするつもりで告白した。
すると、父さんから
「オレはそんな経験、一度たりともない!」
と、きっぱり言われた。
そうすると、かずこまでもが
「おまっ、ウンコ漏らして寝とるんか?信じれんわ」
と、笑うじゃないか。
にっくき認知症め!もう、自身の失禁を忘れたな?!
私が、「裏切り者め~」と笑うと、父さんまで笑い出した。
日頃、身近で看ているのは、父だ。
私はあくまで、そのサポートでしかない。
だからせめて、母だけじゃなく、父の笑顔も守りたいと思っている。
笑顔は、人を救う。
そう信じている。
時には、かずこのガッカリ顔も、面白いだろう?
いいのだ。
どうせ、つまらない散歩も、かずこさんは忘れる。
そんな母に、苛立ち自己嫌悪に陥った日のことも、忘れてくれるんだ。
忘れられないことは、きっと笑顔が吹き飛ばしてくれる。
何でもいいから、笑っていてくれ。
笑顔は人を幸せにしてくれるはずだ。
そう願っている。
しかし、おたまの寝相は、目に焼き付く。
おい、大丈夫か?
変にねじれているけど、大丈夫なのか?
いや待って。
場所を替えても、心配だぞ?
その手、大丈夫なの?
おたま「おらの何が、心配なんだ?」
うふふふふふ、忘れてくれていいよ、うふふふ