うめと愉快な仲間達

うめから始まった、我が家の猫模様。
犬好きな私は、チワワの夢を見ながら、
今日も癖が強めの猫達に振り回される。

長雨に消される、音

2022年05月13日 | 日記

昨日から、

雨が降り続いている。

 

おはようございます。

私は、そんなのお構いなしで洗濯物をベランダに干してやった。

ワイルドだろう?

 

天気が気にならない訳じゃない。

この季節の雨は憎い。

2日続いたら、泣けてくるくらい憎くて、八つ裂きにしてやりたい気分になる。

雨を八つ裂きだ。

どういう意味だろうか?

ただ、ワイルドだろう?

 

空を見上げれば、鳥が忙しなく飛び交う。

巣で待つヒナのために懸命なのだ。

私は以前、スズメのヒナを2羽拾ったことがある。

ツンツルテンの小さなてるてる坊主みたいで、最初はまったく可愛いとは思わなかった。

どちらかというと、「グロい」と思った。

ゴミ置き場に、生ごみと一緒に袋に詰められて捨てられていたから、

そんなことをする人間が、たまらなく憎くなって、

だから「グロい」と思ったけど拾ったんだ。

 

私は、急いでペットショップへ走って、店員さんに、

ヒナ育てセットを見つくろってもらった。

その中には、生きた幼虫(ミルワーム)も含まれていて、卒倒しそうになったが、

店員さんは、そんな私などお構いなしに説明してくれた。

「毛も生えていないヒナなら、ミルワームの頭を潰してから餌付けしてやってください。」

生きている幼虫のあ・あ・あ・あたまを?

頭を潰す?

世に放たれたその言葉の響きだけで、地面が揺れた気がした。

 

そして、私はそれをやった。

ワイルドどころか、残酷な行為だ。

幼虫を1匹潰す度、「南無三」と言いながら瞼をぎゅっと閉じた。

2羽は、私が近づく気配だけで、「シャンシャンシャン」と必死に鳴く。

こうなると、私はもはや、すっかり親鳥の気分だ。

潰した幼虫の数など数えていられなかった。

けれど、3日後、ツンツルテンのヒナは2羽とも絶命した。

ミルワーム以外にも、便利な器具で栄養満点の餌も給餌した。

温度管理も完璧だったはずなのに、たった3日で死んだ。

 

私は、そのヒナたちが新鮮なうちに、草むらにそっと置いた。

たった3日では、ツンツルテンはツンツルテンのままだったけれど、

私はすっかり、「可愛い」と思い直していた。

手放すのが惜しくて、泣けて泣けて仕方なかった。

だけど、他の命を繋ぐ糧となるよう、置いて行った。

どうあっても、愛する2羽の命を無駄にはしたくなかったんだ。

 

あれ以来、長雨は憎くなった。

とくに、春の長雨は憎い。

晴れた日は、道を歩くと、どこかから、「シャンシャンシャン」という、

ヒナの声が聞こえてくる。

田舎の春には、珍しくない音の一つだ。

そして、私の愛するツンツルテンとの思い出の音だ。

雨の日は、あの日のツンツルテンみたいに静かになる。

親鳥が思うように、ヒナの餌を探せなくなるからだろう。

そう思うと、私は雨が憎くてたまらなくなるんだ。

 

頑張れ、鳥たちよ!

 

さて、君達は何してんの?

おたま「おらは、やるぞ!」

何をやるか知らんが、何もやらんでくれ

 

おたま「おい、たれ!そこをどけ」

 

バシッ!

叩かれとるやないか?!

 

おたま「よし、おらの勝ちだ」

ん~、叩かれたのはおたまだけどね。

勝ったと言えるのだろうか・・・