どういう訳か、
まったく、どういう訳かは分からないけれど、
どうやっても、勝ってしまうんだ。
おはようございます。
かずこさんに車の運転を禁じて以来、
週末は、かずこさんのストレスを発散すべく、一緒にお出かけをするようになった。
それまでは、一人で気の向くままに行きたい所へ行っていた訳だから、
車を取り上げられたら、そりゃストレスが掛かるのは無理もない。
そうなると、
「今日は、どこ行きたい?」
「そうやな~、わし、パチンコ行きたい!」
となる訳で、私はパチンコ通いをするようになった。
といっても、毎週行くわけでは無い。
それでは、かずこさんの年金がもたない。
パチンコへは、月に一度程度を目安に行くわけだけれど、
大好きなパチンコでも、かずこさんは、もう一人で任せておけなくなった。
お金の投入システムも、忘れたみたいだ。
ただ、玉を打ち、回転ポケットを狙い、
「掛ったー」となると、フィーバーが巻き起こるということは、
絶対に忘れない。
私は、その横でかずこさんを見守りながら、付き合う程度に玉を打つのだけれど、
私の勝率は、今のところ10割なのだ。
行けば掛かる。
絶対に、掛かってしまうので、
そんな時は、負け越している、かずこさんに台を譲り、
その横で打ち始めても、掛かってしまう。
こうなると、
ある意味、アルバイト感覚だ。
それでも、私にとって、パチンコは楽しみではない。
ふっと不安にさえなる。
「ここで、私の一生分の運、使ってしまっているんじゃないか?」と。
とはいえ私が勝てば、
かずこさんの年金を減らさずに済むからいいのだ。
そして、実は楽しみもある。
パチンコを打ち終えた後のラーメン屋だ。
そこは、パチンコ屋さんの一角にひっそりと営業している。
本当にひっそり、派手な看板もないから、
私は、かずこさんとパチンコ屋へ行くまで、まったく知らなかった。
我ら愛知県民のソウルフードである『スガキヤ』だ。
ところが、そこは、
普通の『スガキヤ』ではない。
価格帯も、普通のスガキヤより高めで、メニューもちょっと違う。
なによりも、ラーメンの質が高いのだ。
初めて食べた瞬間、
「こんなスガキヤ、初めて~」
と叫んだほどだ。
『バナナマンのせっかくグルメ』の日村ロボを見つけたら、
私は絶対、そこを教えると決めている!
そんなわけで、
昨日も、大勝した私は、かずこさんにラーメンをおごった。
昔から貸し借りを嫌うかずこさんは、おごられる事も嫌うのだが、
この時ばかりは、素直におごられる。
そんな母も、新鮮で楽しい。
さて、我が家の白族は何してる?
おたま「おい、ベッド落としてるぞ」
おたま「ダメじゃないか」
のん太「やい、ちろいの!のんとやりゅのか?」
おたま「なんなのだ、あの態度?」
おたま、呆れて行っちゃったよ。
ダメじゃないの、のんちゃん?
のん太「のんの勝ちらな!」
そういうことじゃないと思うけど・・・。