愛知にも、梅雨の知らせが届いた。
おはようございます。
私は、そもそも、滅多に傘を差さない。
折り畳み傘は1本持っているが、
それは、とっても特別な時に使おうと大切にしている物だ。
だから、普段滅多なことでは傘は差さない。
そのくせ、
被る傘は持っている。
この傘は、頭部以外ずぶ濡れになります。
二度、これを被った。
一度目は山へ行った時だ。
この時は、辺りに人が全くいなかった。
二度目は、街中で被った。
その時の気分は、まるでコスプレイヤーの気分だったが、
私は前方から向かってくる、ある男にくぎ付けになった。
「嘘でしょう?!こっこんなことって・・・」
思わず足を止め立ち尽くす私に、男はずんずん迫ってくる。
5メートル、1メートル、そしてついに、すれ違った。
男の被る傘はグレーだった。
なんと、男も被っていたのだ、傘を。
そして、私と同様、頭部以外ずぶ濡れだった。
すれ違いざまの一瞬、
男の被る傘と私の被る傘が、触れるか触れないかの距離。
私は喉元に湧き上がる言葉を飲みこんだ。
「これって運命?」という言葉を・・・。
私は、これが運命の出会いだなんて、どうしても思いたくなかったのだ。
相手は、お爺ちゃんの年齢だもの。
だけど、これだけは密かに確信した。
これからの時代、この傘、来る!と。
これは去年の話だ。
さて今年の梅雨、私は運命の人と出会えるのか?!
あや「そんな流行り、絶対来な~い」
来ない?
やっぱり、来ない?
あや「おじさんも嫌がってたじゃん」
うん、せっかく2本買ったのに、
我が家のおじさんは、全力で拒否したもんな。
私との運命を、全力で拒否だもんな。
あや「あぁぁ、だるい」
梅雨の猫は、毛繕いで忙しい。
そんな時も、被る傘なら楽だぞ~。