うめと愉快な仲間達

うめから始まった、我が家の猫模様。
犬好きな私は、チワワの夢を見ながら、
今日も癖が強めの猫達に振り回される。

愛の言葉は、矢のごとく

2022年09月06日 | カズコさんの事

父は怯えていた。

 

おはようございます。

日曜の朝、いつものように実家へ行くと、

父も、いつものように、

「おい、ばば、おかっぱが来たで、どっか連れて行ってもらえ。」

と言うはずだが、この日は違った。

「今日は、どこか行くか?行くんなら気を付けてくれよ。」

などと言うではないか。

どうしたことだろうと聞いてみると、父は声を潜めた。

「あのよぉ、昨日の晩、ばばが、あいつが、

本当のこと、言うたろか?ってしゃべり出したんだ。」

当のかずこさんは、自分の部屋で出かける準備をしている。

父は、それを確認して、更に声を潜めた。

 

「わしは、あんたと結婚して良かった。って、言ったんや。

わしはあんたと結婚できて、幸せやっとも言った。

あのばばが、そう言ったんや。そんなこと言ったのは初めてだ。

それで、俺はゾッとした。

だから、とりあえず俺は当分、家から出ないように気を付ける。

お前も、気を付けてくれ。頼む。」

 

たしかに、かずこさんは、そんなことを言うような人間じゃない。

父の話を聞いて、当然、私もゾッとした。

「父さん、こりゃ、空から矢が降ってくるか、宝くじ当たるか、

どっちかだ。

それっくらいの奇跡が起きるに違いない。」

私は慌てて、仏壇に飾ってあった『サマージャンボ』を手に取って、

かずこと宝くじ売り場へ向かった。

「買って以来、存在を忘れていたサマージャンボ、当たっちゃってる~!」

私は、そう叫びながら運転した。

 

結果は、外れだった。

なんだよ、なんなんだよ。

あれは、なんだったんだろうか・・・

 

そんなわけで、我が家にも叫ぶのがいる。

あや「おばちゃ~ん」

なに?なんなの?

 

あや「おばちゃんってば~」

だから、なんなの?

 

あや「だから、おばちゃんってばってばてば~」

どうしたのっでばでば~?

 

あや「おばちゃーーーーーー」

なんだーーーーー

って、この騒ぎの中、よく寝ていられるな、おたまってば。

ちなみに、かずこさんも、あの騒ぎの中、我関せずだったという。