うめと愉快な仲間達

うめから始まった、我が家の猫模様。
犬好きな私は、チワワの夢を見ながら、
今日も癖が強めの猫達に振り回される。

熱の行方

2017年10月20日 | 日記

私は、

肉をしっかり焼く派です。

 

おはようございます。

基本、豚肉や牛肉は食べる事ができないが、

焼く事は出来る。

言い方を変えれば、焼き専門なのだ。

食べる事はしないのに、焼く。

焼くのに、食べない。

いわば、焼き専門の極みなのだ。

 

極みは、心配性がゆえ、

中まで焼けているかが、いつも心配だ。

おじさんに、安全な料理を提供したい一心で、

和牛ステーキを念には念を入れて、焼いた。

ナイフで切り辛そうに何度もキコキコ切った時の、

あの時の、男の死人のような顔を忘れる事は出来ない。

「あらぁぁぁ」って、思わず声が漏れちゃっていた。

プロの料理人を驚かせるほどに、

極みは、特上の和牛を、根気よく焼いたのだった。

もはや、焼きの権化だ。

 

そんな我が家の昨夜の献立は、豚の生姜焼きだった。

男が帰宅したと同時に、

熱したフライパンへ、肉を入れようとした、その時、

男は、持っていたカバンを放り投げ、

全速で駆け寄り、私の箸を即座に奪い、

「僕が焼きましょうね~」と、

何事も無かったかのように焼き始めた。

 

あんたこそ、別の意味で、焼きの権化やな・・・

 

さて、食べ物といえば、

我が家には、まだ困っている事があるのだ。

まず

掛川花鳥園で買って来た、「ハシビロコウ・クッキー」だ。

どうしても、食べる気にならない。

可愛いから、ではなく、この色だ。

きっと、食べれば旨いはずだが、手が動かないままだ。

3枚、ある。

 

目を閉じて、食べてごらんよ。

そう言いたいところだが、

実は、味って、視覚からの情報も大事なんだよって事を

証明してくれたのが、

これだ。「真っ黒ドロップス」

8種類の味が味わえるそうだ。

4個食べてみたが、味の識別は全く出来なかった。

 

楽しそうじゃない?

そう思うかもしれないが、

どれを食べても甘味しか、脳に伝わってこないから、

むしろ、詰まらない。

 

考えながら食べるって、脳の負担になるんだなって、

そう更に思い知ったのが、「どうぶつビズケット」だ。

これは、何ですか?

何の動物なんですか?

 

これは?

 

これは、動物なんですか?

 

そんな中、なぜか

トラへの情熱は熱い。

トラ感、伝わって来る。

なぜか、トラ感は、伝わってくるのだ。

ガオー

 

我が家の、トラも熱い!

 

トラVSトラ

ちなみに、

食べてしまったが、コウモリへの情熱も熱い。

コウモリ感、すごく出てたよ。

情熱の矛先は、人それぞれなのだなぁ・・・

 


今の我が家

2017年10月18日 | 日記

この度は、皆様に、

温かいお言葉を頂き、

まことに、ありがとうございました。

こんなに、たくさんの人に見送られて、

きくは、本当に幸せな猫でございます。

 

おはようございます。

きくが居なくなった我が家では、

静かな朝が始まった。

 

私はというと、

うっかり、きく分のご飯を作っては、

「しまった・・・おたま、食べな」と言いながら、

ちょっと涙がちょちょ切れるもんだから、

瞼の腫れが、なかなか治まらない。

とはいえ、自他ともに認める、スットコドッコイ、

決して、暗く沈んでいる訳では、ない。

もっと言えば、訃報を知った友人から、

「おかっぱ、あまり落ち込まないでね。

食欲も無いとは思うけど・・・」

というメールを読みながら、

パンにかぶり付いていた。

2個目。

 

私は、いつも、不思議に思う。

人は、なぜ、涙を流すのだろう?

悲しくて、無心で泣いている時は、考えもしないが、

過ぎ去った過去を引っ張り出しても、

人は、涙を流すことが出来る。

その涙の訳は、何なのだろう?

 

楽しかった、あの日に、戻りたい訳でもなく、

辛かった、あの日を、悔やんでいる訳でもなく、

ただ、ふと、よぎるだけで、

なぜ、涙が流れてくるのだろう?

 

何度、経験しても、その訳が分からない。

ただ、私は、その訳の分からない涙を、

嫌だと思った事は、一度もない。

 

そんな我が家の猫達は・・・

いつも、我が道をゆく、よねさんだが、

珍しく、きくが逝く前日の夜に、

きくのお部屋の前で、きくに挨拶をしていた。

本当に、珍しい事に。

その後は、相変わらず、どこ吹く風で、

押入れから出した、毛布の上から動かない。

全然、動かない。

毛布が使えない。

いまだに、まだ一度も、毛布が使えない。

 

うんこさんは、

かずこ手作りベッドをきくさんから受け継いだ。

これまた、動かない。

全然、動かない。

すげー気に入ってる。

そんな様子を見てる、あやさんは、

狙ってる。

ベッドを狙ってる。

すげー狙ってる。

 

実は、きくさんが大好きだった、おたまは、

ちょっと、しょんぼりしている。

朝ごはんの時も、夕ごはんの時も、

おたまは、必ず、格子越しのきくさんに、

「きく婆ちゃん、ご飯だぞ~嬉しいな~」と

言わんばかりに、スリスリしていたっけ。

きくの亡骸にも、

何度も近づいては、後ずさりをしていたな。

おたま、元気出せよ。


ねこの一生

2017年10月16日 | きくの事

暇だ。

きくが居ないと、こんなに暇なのか・・・

 

おはようございます。

取り急ぎの報告で、皆さまには驚かせてしまい、

申し訳ありませんでした。

今日は、じーっくり長ーい記事で、ご報告です。

忙しい週初めに、恐縮ですが、

どうぞ、お時間のある時にでも、

お付き合いいただければ、幸いでございます。

 

14日金曜日、

その一週間ほど前だろうか。

母さんから、新たなニット作品が届いた。

きく用の服と、ベッドだ。

服はとりあえず、おたまに着せてみて、

ベッドは、きくのお部屋に置いてみた。

元々慎重な猫だから、すぐには入らない。

ついに入ったのが、その金曜日だった。

 

15日土曜日の朝、

きくの様子が、急変していたので、

かかりつけの動物病院へ行った。

朝イチを狙ったが、

すでに、3組の患者さんが待っていた。

 

この動物病院は、

お世辞にも大きくて立派な作りとは言い難く、

よく言えば、誰が来ても親しみやすいと思える空間だ。

小さな病院だから、診察室と待ち合い室の距離が近く、

診察室の声が丸聞こえだから、

待っている間だって、退屈はしない。

 

この日の一番目の患者さんは、

一昨日保護された、生後3~4か月のメス猫だった。

待ち合い室でキャリーケースを覗かせてもらうと、

そこには、オドオドしている、可愛い三毛猫が居た。

その猫を連れてきた女性の旦那さんが、

意を決して、なんとか捕まえたそうだ。

良かったね。そう話していると、

診察室から、院長の声がして、いよいよ診察開始だ。

と、その数秒後、

「あっ、逃げた!」という飼い主さんの声がして、

その直後、ドッシャーンガラガラガラー!

そして「網、ねえ、網を持ってきてー」という叫び声や、

戸がドンドンと震えたり、

とにかく、尋常じゃないドタバタが伝わってきた。

そして、看護師さんの

「捕ったー!」という雄たけびに、院長が、

「うん、元気だね。この子、すごい元気。」という

視診の診断が下された。

「アッハッハッハ、確かに元気ですよね」と飼い主さんも、

息を切らせながら、笑っていた。

良かったね。と、色々ひっくるめて、そう呟いた。

 

2番目の患者さんは、待合室でも、

リードを付けてウロウロしている、キジトラのメス猫さん。

数か月前に捨てられていたのを保護して、

今日は、避妊手術の抜糸だそうだ。

良かったね。そう猫に話しかけると、

飼い主さんは、「もう元気過ぎて、家がズタズタなの」と笑う。

さぁ、いよいよ診察室で抜糸が始まった。

ギャーーーギャーーーーワオーーーーーン

ウギャーーーグーーーギャオーーーー・・・・

待ち合い室で待っている飼い主さんは、

手を叩いで笑いながら、

「まぁ、大げさな子やね。本当に、元気が良すぎる子やね。」

ところが、たった数分で終了して、出てきた猫さんは、

どこ吹く風のご機嫌さんだった。

良かったね。また、そう話しかけた。

すると今度は、

きくの入ったキャリーバッグを覗き込んできた。

この子もね、昔は、あなたみたいに、元気で威勢のいい女の子だったのよ。

そう、こっそり教えた。

 

3番目は、大きな黒猫さんだった。

男の子?と聞くと、

「女の子なの。すごい強くて、爪も切らせてくんないんだよぉ」と

飼い主さんは、困り顔だ。

看護師さんが慣れた風に、診察室へ連れて行くと、

ウウウウウ~・・・・

シャーーー!シャーーーー!!

「ねっ、ほんと、凄いでしょ?!」と、

待ち合い室の飼い主さんは、やっぱり困り顔だったが、

戻ってきた黒猫さんに、優しい笑顔で、

「良かったねぇ、偉かったね。」と、笑顔いっぱいだった。

 

そして、ようやく、我が家のきくさんの番だ。

ある日、被毛の違いに気付いた。

見た目は元気そうで食欲もあったが、注視していたところ、

この日の朝、一気に様子が変わった。

起き上がらない。

瞳に輝きが無く、瞳孔が開いたまま。

7月、体調を崩した時と、同じ状態だった。

また、きたか!と、今回はきくに聞くまでもなく、

病院へ走ったという訳だ。

 

検査結果は、7月の時と、ほぼ同じだった。

肝リピドーシスの状態。

原因は不明。

投薬と強制給仕の再開をする事となる。

 

私は家に帰って、倒れ込む、きくを撫ぜながら、

動物病院での事を振り返った。

すると、あれは、まるで、

一匹の猫が辿る、一生のストーリーのようだと気付いて、

なぜだか、暖かい涙が流れた。

 

そして、今回は、こう思った。

食べたければ、食べさせ、

食べたくなければ、食べさせず、

飲みたければ、飲ませ、

飲みたくなければ、飲ませず、

諦める訳でもなく、

願いを乗せる訳でもなく、

ただ、きくのやりたいように、やらせてやろうと。

 

その日の夜、

薬を混ぜたご飯を、注入器に詰めて、きくの口に入れた。

7月のように、怒りながら、がむしゃらに飲み込むかと思いきや、

なかなか、喉を通らない様子だったから、

薬が混ざっている最初の一指しだけで、給仕を止めた。

いつもなら、夜はきくとの時間を小一時間とって、

きくが落ち着いて寝に入ったら、

おやすみと声を掛けて退室するのだが、

この日はそのまま一緒に寝た。

 

15日日曜日の朝、

目覚めてすぐ、トイレに入って用を足す姿を見て、

私は、ちょっと薬が効いてきたかな?と思った。

台所へ向かって、他に猫達のご飯をやり、

きくには、後で一緒に食べるぞと声を掛けに行ったら、

ベッドの横に寝転がっていた。

よく見る光景だった。

 

6時頃、

そろそろきくのご飯をやろうかと思い、

きくの部屋を覗いてみると、

今度は、きくは青いベッドに寝ていた。

母さんベッドではなく、使い古しのベッドに。

寝てるのか?

ご飯、作ってくるぞ!

そう声を掛けて、台所へ戻った。

 

6時半を過ぎていただろうか、

きくの元へ行ったら、

きくは、もう動かなくなっていた。

まるで、静かに寝ているようで、

でも、もう動かなかった。

 

嘘だろ、きく?

ごめん、ごめんな、きく。

独りで逝かせちゃって、ごめん・・・

その言葉しか、出せなかった。

 

その後、

母さんの服を着せて、白い菊と黄色の菊を添えて、

霊園へと向かった。

驚くほど、きくにピッタリだった。

 

15年前、スーパーの店頭で、

小さな女の子から、譲り受けた、美しい三毛猫。

それがきくだった。

あれ以来、私は、何度きくに謝っただろう。

 

至らない飼い主と、気難しい三毛猫は、

いつも、騙し合い無しの、真剣勝負だった。

真剣に喧嘩して、真剣に泣いた。

真剣に悩んで、真剣に向き合った。

きくは、嘘を許さなかった。

思い通りにならず、コノヤローっと思いながら、

でも「可愛いね」なんて言葉でてごまそうったって、

きくは、そんな嘘を見事に見抜いた。

その反面、私が心の底から、願った事は、

きくは、必ず叶えてくれた。

そんな時は、心の底から喜び合った。

 

きくは、凄い猫だった。

凄く繊細で、凄く美しくて、凄く正しくて、

凄く強くて、凄く頭が良くて、凄く情が深くて、

凄く、凄く、私の自慢の猫だった。

 

そんな凄い猫だったから、

こんな私の所に来ちゃって、ほんと、ごめん。

15年、私はきくに、何度も言った。

結局、最期も謝った訳だが、

きくさん?

お前はこれで、良かったのか?

お前は、私で、良かったのか?

謝ってばっかりで、ごめんな、きくさん。

本当は、お前にも良かったねって、そう言って欲しかったのか?

私はね、お前と会えて、本当に、良かった。

真剣に、そう思う。

10月15日、きく、永眠。


取り急ぎ、ご報告致します。

2017年10月15日 | きくの事

突然で、恐縮なのですが・・・

 

おはようございます。

今朝、我が家の狂犬(猫だけど)きくが、

この世を去りました。

日ごろ、ご心配、応援頂いていた皆様には、

突然の事で、大変驚かせてしまったかと存じます。

 

具合が悪くなったのは、昨日の朝からでした。

病院へ行っても、肝臓の数値が悪化しているが、

まだ深刻に捉える程の数値でもなく、

しかし、そろそろ覚悟をし始めた方がいいかもしれない、

そんな風に思っておりましたが、

まさか、こんなに早く逝くとは思ってはおりませんでした。

 

今朝、ちゃんとトイレで用を足し、

そのまま、自分でベッドに入って、

そして、

きくは、そのまま静かに逝きました。

穏やかな、綺麗な顔でした。

 

考えてみれば、

さすが、きくさん!あっぱれだ!!と感心してしまう、

そんな、潔い最期でした。

 

詳細は、また落ち着いて書かせて頂きますので、

コメント欄は、閉じさせていただきます。

まずは、取り急ぎ、皆さまにご報告まで。


お金と、抱っこ。2パターン

2017年10月13日 | 日記

祖父母との思い出は、

そんなに多くはないのだが・・・

 

おはようございます。

母方の祖父母は、夫婦2人で、田舎でひっそりと暮らしていた。

年に1度あるかないかの、娘家族の訪問に、

お爺ちゃんは、まず、お餅を焼いてくれた。

田舎の御馳走は、決して幼い子供だった私には、

美味しいとは思えなかったが、

それでも、たくさんの料理で、もてなしてくれた事を覚えている。

お祖父ちゃんは、なんでも作れる人で、

味噌も、醤油も、豆腐も、すべて、お爺ちゃんの味だった。

子供の頃は、癖の強い、その味噌が、どうにも苦手だったが、

今になって、あの味噌の味が忘れられなくて、

それに似た物を探している。

一泊した帰り際には、

お爺ちゃんは、必ず、孫の私達に、小遣いを持たせてくれた。

決して裕福では無かっただろう祖父母がくれた千円札は、

細かい折り線が付いていた。

小さく折って、どこかに大事にしまっておいたのだろう。

その折り線の付いた千円札が、

私には、綺麗なピン札より、有難いお宝のように見えた。

 

夜中、母の在所で、なかなか寝付けなくって、

半分べそをかきながら、起きてきた私を、

お祖母ちゃんが、抱っこして、子守唄を歌ってくれた事がある。

あれは、どんな歌だったろうか・・・

 

昨夜は、そんな事を、ふっと思い出して、泣きそうになった。

その訳は・・・

私は、我が家のお金と、

そして施設に入所している、おじさんのお母さんのお金も、管理している。

そのお母さん名義の通帳2冊を机に出していたら、

おじさんが、真剣な面持ちで、数字を追っている。

「明瞭でしょ?透明性を高めるために、振り分けてあるのよ」

そう自慢げに話す私に、おじさんは、こう言ってしまった。

「うん。疑わしい箇所は、今のところ、無さそうですね。」

 

その言い方、ちょっと、引っかかるよね。

不覚にも、泣きそうになったよね。

 

という訳で、

おたま、お願いします。

おたま「離せ」

 

おたま「離せ、ガブー」

 

おたま「おじさんの、ばーか!」

 

おたま「言ってやったぞ」

もっとや、もっと言ってやれ!

ヒッヒッヒッヒ~