maria-pon

お着物Enjoy生活からバレエ・オペラ・宝塚etcの観劇日記に...

根津散歩③梅雨の晴れ間に

2007-06-17 00:59:00 | きもの
Poniaに寄って、帯をチェック。
先日銀座の松坂屋の展示会で購入のピアノ柄?の薄物のお直しをお願いしていたのですが、そのサイズ確認などさせていただいてから、Pekoeへ・・・。

住宅街の中の一軒家のティーハウスなのですが、丹精されたお庭には白い紫陽花が、ティールームには兎の小物など、アンティークっぽい雰囲気の可愛らしいものが散りばめられていて、なんとも落ち着けるティールームです。


ハーブティーとグレープフルーツのパウンドケーキ。
ポットには素敵な麻のティーコゼーが。


3人揃って・・・。
miwaさん、志津佳さん、お忙しいのにお付き合いいただきましてありがとうございました
美術館、お洒落話に美味しいお茶、夏の午後をのんびり満喫の一日でした


猫の街、根津のおまけ画像。
猫はどこにいるでしょう!?



根津散歩② 梅雨の晴れ間に・・・

2007-06-17 00:38:41 | きもの
この日、30度を越す夏日でしたので、バレエのチケット取りのためにあまり時間の猶予がなかったのですが、単衣の季節の夏着物を着るチャンス!とばかり、頑張ってキモノで行って参りました。


キモノはくるりのオリジナル、07バージョンの麻着物。爽やかなグリーンにオレンジの濃淡で刺繍のされた百合が大きく配された名古屋帯は根津のPONIA-PONで。新橋色の冠の帯締め、生成り色の帯揚げ、半襟はベージュの綿レースでちょっと大人っぽくおさえたつもり。バッグはメタリックの革とナイロンコンビのビアジアです。


夏になったら・・・と仕込んでおいたバテンレースの白麻の日傘が大活躍。
本当に日差しの強い日でしたので・・・


ご一緒したmiwaちゃんと帯比べ。
miwaさんは木綿の付け帯がさっぱりと、お気に入りの川越唐桟に良く似合ってリラックスした着姿。
わたくしは、そういえば・・・とParisで仕込んできたルタンスの百合の香り「アン・リス」をデビューさせてみました。
ほとんど自己満足の世界ですが・・・(^^;)


志津佳さんと・・・。
白いはおりものと赤ベースの華やかなプリントワンピの対比が夏らしさ一杯!


根津散歩①「蕗谷虹児展」

2007-06-17 00:05:14 | ART
入梅宣言が出てから2日連続の夏日
夏の渇水は気になるけれど、お着物日和ということで・・・。
楽しみにしていた「蕗谷虹児展」を見に、根津の弥生美術館に行って参りました。

竹久夢二、高畠華宵らと並ぶ、代表的な大正ロマンの叙情画家の一人ですが、彼の魅力は怜悧で知的な女性の表現と、アールデコの時代を生きた画家ならではのグラフィカルなセンスの良さ。
あまり知られていないのかもしれませんが、彼の描く女性のキモノ姿はわたくしの憧れ。

一番好きなのは、戦前の雑誌「令女界」のために描かれた作品群。
ペン画のタッチの繊細さ、華麗さをご覧ください。
「令女界」は巴里の芝居についてのエッセーを、と岸田國士に依頼したり、当時の少女雑誌の中では高踏的な雰囲気を持った雑誌だったよう。水を得た魚のように伸びやかに自分の作品世界を楽しんで作りこんでいることがわかる作品が多く観られます。


これは「欧州航路」
今回の展示作品ではないのですが、この時期のペン画の作品例として・・・。
彼自身、その後、パリに渡り、サロン・ドートンヌに初出品で2作品が入選という快挙。
その後パリで生まれた次男の名は「青瓊(セーヌ)」名付け親は藤田嗣治。
セ-ヌ川は女性冠詞だからどうかなと気にしながらの命名だったそう。


こちらは、その入選作の一つ。
「混血児とその父母」(1926)

彼の装丁による本もいくつか展示されていますが、そのセンスの良いことといったら!
今でも充分通用するのではないかしら。

弥生美術館に併設されている竹久夢二美術館も同時に鑑賞できます。


恋多き人、夢二の美人画は良く知られていますが、彼が最初の結婚の頃に手がけた半襟のデザインなどは着物好きなら見逃せない可愛らしさ!
また、山のスケッチなどは、彼のまた別の画家としての可能性を暗示する興味深いもの。
充実の展示内容に満足です・・・。

夢二の美人画は独特のアンニュイな味わいがありますが、とりわけ夏のキモノ姿の涼やかなしどけなさには魅了されました。