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お着物Enjoy生活からバレエ・オペラ・宝塚etcの観劇日記に...

東京バレエ団「ラ・シルフィード」

2007-06-29 06:13:50 | BALLET
28日、木曜日、NBSさんから招待券を頂戴しましたので、東京バレエ団公演「ラ・シルフィード」を観て参りました。


2日間のうち、初日、1stCastの斎藤友佳理・高岸直樹ペアの日です。
斎藤さんのシルフは10年近く前に見た覚えが・・・(マラーホフがゲストで相手役だったかしら?それともバレフェスでフィーリン?)
その後は、機会があれば、2ndにキャスティングされることの多い洗練された華奢なラインがいかにも空気の精・・・な吉岡美佳さんで観ることが多かったので、斎藤さんシルフは本当に久しぶり。

海外公演でも「日本のマリ・タリオーニ(19世紀の初演者、初めてポアントで立ったバレリーナ)と称されたり、で、当り役なのだそうで、ご本人もこの役を大切にしていらして、かなりブラッシュUPされていると耳にしていましたので、以前の印象を一度リセットして、新たな目で見てみようと。

お話は・・・。
スコットランドの片田舎の村で一番の美男ジェームスと可愛いエフィーの婚約を祝う会を前にして、まどろむジェームスの夢に、空気の精シルフィードが現れます。


優雅でロマンチックでちょっといたずらっ子のような魅力的なシルフィード。追いかけると消えてしまう彼女、やはり夢だったのか・・・。
そこにジェームスの友人で実はエフィーに憧れているガーンも含めて、友人たちが祝福に訪れます。
村の友人たちの踊り、そして友人代表のソリストのパ・ド・ドゥが見せ場の一つ。
友人たちの輪の中心で踊るエフィーとジェームス。


いつの間にか現れたシルフィードはジェームスにしか見えません。
何も気づかないエフィーと踊りながらも、シルフィードとも踊るジェームス。このパ・ド・トロワは大変幻想的なシーンで一幕のクライマックスです。
その後、現れた魔女のマッジをジェームスは邪険に扱いますが、占いをする彼女の周りには運命のヒトとの出会いを占ってもらいたいエフィーの友人たちの輪が。
エフィーの手相を観るマッジ。ジェームスとの破局を予言します。思わず泣き出すエフィーと激高するジェームス。マッジはその様子を見ていたガーンを呼び、彼こそがエフィーの真のパートナーであると。
婚約式の日になんてことを!皆から追い出されるマッジ。
しかし、その後、ふと現れたシルフィードの後を追ってジェームスも姿をくらましてしまいます。
2幕は森の中のシルフィードの国。
宙吊りになったバレリーナが舞台を滑るように、右に左に横切ります。


ジェームスの前に現れたマッジ。この時間を永遠に、シルフィードをその手に捕らえたいのなら、このスカーフを使いなさいと。機会を捉えて白いスカーフでシルフを捕らえると彼女の羽が抜け落ち、ジェームスの腕の中ではかなくなってしまいます。仲間のシルフィードたちに運び去られてシルフは昇天。
マッジに怒りと嘆きをぶつけるジェームスの背後、森を抜ける婚礼の行列。
エフィーとガーン。何もかも失ったジェームスはマッジと森の中に絶望のうちに取り残されるのでした・・・。